話題沸騰中!CBDやCBDオイルの効果・効能や副作用を徹底解説!

話題沸騰中!CBDやCBDオイルの効果・効能や副作用を徹底解説!

近年、CBDの効果・効能として、心身のリラックスや不安の軽減、疼痛・不眠の改善など健康や美容の分野において注目を集めています。本記事では、CBDの効果・効能、マリファナとの違いや安全性、副作用など摂取する上で知っておくべきポイントをまとめ、さらにCBDオイルの使用者の口コミを紹介します。

目次(話題沸騰中!CBDやCBDオイルの効果・効能や副作用を徹底解説!)

話題沸騰中のCBDやCBDオイルって何?

CBD [Cannabidiol; カンナビジオール]とは、大麻草等に含まれるカンナビノイドという成分の一種です。大麻草から抽出したCBDをココナッツオイルやオリーブオイルに配合した製品のことを、CBDオイルと呼びます。

大麻草は歴史的に見ると、衣服などの繊維・園芸・食用など様々な用途に利用されてきました。さらに日本では神具として古くから愛されています。

しかし現在では、CBDが大麻草から取れる成分と聞いて、警戒する方もいらっしゃるかもしれません。大麻といえば、すぐにマリファナのような薬物を思い浮かべてしまうためです。

ただし、マリファナの主成分はTHC[Tetrahydorocannnabinol; テトラヒドロカンナビノール]というカンナビノイドで、CBDとは異なる物質です。THCは吸引すると「ハイ」になるといった精神作用をもたらしますが、CBDにはそのような作用はありません。
CBDには、ストレス・不安・精神疾患・不眠症・依存症や中毒症状・痙攣・ニキビ・肌荒れなどへの作用が期待されています。

そのため、身体の健康や美容に悩みを持っている方はCBDを摂取することで改善されるかもしれません。

また「そもそもCBDって何?」と思っている方のために詳しく解説した記事もありますので、併せてご覧ください。

今流行のCBDやCBDオイルってなに?初めての方向けに詳しく解説!今流行のCBDやCBDオイルってなに?初めての方向けに詳しく解説!

そもそもCBDやCBDオイルは合法?安全性を解説

CBDの安全性
CBDとマリファナが異なるものであると分かっても、やはり「大麻成分なのにCBDは合法なの?」という疑問が残るかと思います。

日本の大麻の歴史と現在

日本における過去・現在の大麻の法制度を見ていきましょう。

日本の大麻の法律の歴史

日本で大麻は、木綿が普及する西暦700年頃まで、布製品の原料として使われており、1600年代頃には麻が医療目的で使用されるようになりました。
その後、第二次世界大戦以後の1947年に「大麻取締法」が制定されました。

日本の大麻に関する現在の法律

現在、日本では繊維利用や園芸目的で認可された場合を除いて、大麻を栽培・所持しているだけで違法となってしまいます。

また、厚生労働省が定めている大麻取締法第一条によると、下記のように述べられています。

この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。

したがって、大麻草の花や葉から抽出された製品は違法となってしまうのですが、成熟した茎や種子から抽出された製品は規制対象外になっています。

日本のCBD製品の法制度

現在CBDの使用については、日本で規制する法律はありません。

したがって、CBDオイル等のCBD製品の使用に関していえば、大麻草などの茎や種子から抽出されたCBD製品であれば、規制対象外となり安全に摂取することができます。

CBD製品にTHCが含まれている場合は違法となります。THCは規制対象となっている大麻草の花や葉から主に抽出されるため、信頼できるCBD製品を購入していれば問題はありませんが、THCが含有している可能性のある製品もあるということは覚えておきましょう。

簡単にCBDとTHCの違いをまとめるとこのようになります。

CBDとTHCの違い

海外の大麻の歴史と現在

続いて、海外における過去・現在の大麻の法制度を見ていきましょう。

海外の大麻の法律の歴史

今から約2700年前に中国で大麻が発掘されて以降、世界各国で嗜好品や医療品として大麻は使用されてきました。

1900年代になったころ、治安悪化、人種差別や移民問題等と相まって、世界で非合法化が進みました。
CBDやCBDオイルは中国で合法?CBD市場の歴史と広がりCBDやCBDオイルは中国で合法?CBD市場の歴史と広がり タイでCBDやCBDオイルは合法?大麻専門クリニックとはタイでCBDやCBDオイルは合法?大麻専門クリニックとは

海外での大麻やCBDの法制度

海外の法制度については、考え方や規制のされ方は国ごとに全く異なります。

2021年時点で、嗜好品としての使用はウルグアイ、カナダ、米国の一部の州に限って合法となっており、医療大麻を認めている国は50カ国を超えています。

例えば、アメリカでは2019年にヘンプの栽培についての規制を撤廃するなど、大麻に対して寛容な動きをみせています。しかし、CBDを含むカンナビノイドの使用について、州によって考え方はまちまちです。

大麻の使用自体を禁止している州、医療目的での使用のみ認めている州など、州法によって扱われ方が変わります。

したがって、海外でCBDの使用を考えている場合は、その国や地域で現在どのような規制がなされているかを事前に確認するようにしましょう。

日本においても同様です。今後CBDの注目度が上がり使用者が増えるにつれ、使用についてのガイドラインが敷かれる可能性もあるため、CBDに対する法律がどのように変わっていくのかも、注目するようにしましょう。

CBDやCBDオイルの効果・効能9選!

CBDやCBDオイルの作用

CBDやCBDオイルにはどのような効果・効能があるのでしょうか。CBDやCBDオイルの作用・そんな作用を期待できる話題のCBDオイルをご紹介していきます。

以下に代表的なものをご紹介します。

1. CBDはストレスを緩和、不安を軽減し、精神疾患の治療にも有効?

CBDは神経に作用し、セロトニンやドーパミンといった神経伝達物質に対する反応に関わります。そのため、ストレスの緩和や不安の軽減といった効果・効能をもたらします。

現代社会においては、日々ストレスを感じたり、不安や緊張にさらされる場面に直面したりという経験をする方も多いと思います。あるいは、何となく意欲が湧かない、眠気が覚めないといったどんよりとした気分になる場合もあるでしょう。

そのような時、気持ちを和らげたり、前向きにさせてくれたりする成分として、CBDオイルが役に立つかもしれません。

また、大きなストレスを抱え続けると、うつ病や不安障害といった精神疾患を引き起こしてしまう可能性もあります。

CBDが、社会不安障害を抱えた人の症状を和らげたことが2011年にブラジルで行われた研究によって明らかになっています。

12人の社会不安障害を抱えた患者に対し、半数の人がCBDを、もう半分の人が偽薬を摂取し、人前で話すことでどのような違いがあるのかという実験が行われました。

CBDを摂取したグループは偽薬を摂取したグループと比べ、人前で話すことの不安や不快感が有意に減少したということです。

さらに、CBDが統合失調症の精神病症状を緩和したという報告が、2012年に世界各地の研究者らによって行われています。

また、マウスを使った実験では、CBDがセロトニン受容体を活性化することで、うつに対して効果的に働くということも2014年に報告されています。

CBDは日々のちょっとしたストレスを抱えている方にも効果があり、さらに重い精神症状の治療にも役立つ可能性があるのです。

2. CBDは不眠症の治療にも役立つ?

不眠症は多くの方が悩みを抱える代表的な症状のひとつです。

不眠症改善のために、多くの方が睡眠導入剤を処方してもらいます。しかし、薬には個々人によって合う合わないがあり、また常習性が出る、薬剤耐性により効果が薄くなる、といったデメリットもあります。

そのような不眠症の改善にCBDが役立つという説があります。

実際に、CBDによって不眠症の方の睡眠時間の延長がみられたという実験結果が1981年に海外で報告されています。

また、大規模な臨床実験としてCBDの摂取によって睡眠の改善と不安の軽減がみられた報告もあります。この実験は、2016年にアメリカの研究者らによって報告されています。

72人の不眠や不安を訴える人に対して、CBDを1日25mg摂取させたところ1ヶ月後には、そのうちの79.2%が不安、66.7%が睡眠の改善が報告されたということです。この実験では不安の改善の方が有意であったということです。

このように、CBDには精神のリラックスや不安の軽減の効果によって、不眠の症状を和らげる効能があるのです。また、常習性のリスクも低く、安心して使用することができます。

CBDと不眠の関係性について詳しく解説した下記の記事も是非ご覧ください。睡眠のためのCBDを取り入れる際のコツも紹介しています。

CBDは睡眠の質を上げて睡眠障害や不眠を緩和する?睡眠薬とは違う?CBDは睡眠の質を上げて睡眠障害や不眠を緩和する?睡眠薬とは違う?

3. CBDは依存症や中毒を緩和する?

CBDはマリファナと違って精神作用や依存性はないことは先ほど説明した通りですが、逆にその他の要因で起こる依存症や中毒といった症状に効果があると言われています。

例えば、世界的に常用性やそのことによる健康被害が多いとされているタバコですが、CBDはタバコの消費を抑えるのに有効であるというデータが出ています。実際に、CBDの摂取によって、タバコを吸う本数を40%抑えることができたという結果も2013年にイギリスの研究者らによって報告されています。

タバコと同様に依存性や中毒性が高いとされるアルコールについても、ラットを用いた実験によって、CBDが摂取の減少や依存症再発の予防に効果的であるという結果が2018年にアメリカで報告されています。

また、マリファナやコカインなど、その他の薬物依存症や中毒にも効果があることも2013年にブラジルで検証されています。

4. CBDはけいれんを抑え、てんかん等の発作に効果・効能がある

CBDの脳神経への作用は、発作等によるけいれんの緩和にも効果的である可能性があります。

2016年のアメリカでの研究で、てんかんの患者200名以上に対してCBDを経口投与しました。その結果、全体的にみて、てんかん発作の有意な減少が確認できました。

しかし、この実験では、傾眠、食欲低下、下痢、疲労といった悪影響が出た被験者も相当数いました。

そのため、使用にあたっては、まだ安心とは言い切れない部分もあります。

てんかん等をお持ちの方が使用する際には、事前に専門家に相談し、用量をちゃんと決めておくなどの対策をした方が良いでしょう。

5. CBDは神経を保護し、神経変性疾患の治療にも効果がある?

成人の脳の神経細胞は、時間の経過によって徐々に失われていきます。

神経細胞の劣化によって、アルツハイマー病や多発性硬化症、パーキンソン病などの神経変性疾患が引き起こされることがあります。

CBDはそういった神経変性疾患にも効果があることが示されています。

ドイツで2014年に行われた研究では、多発性硬化症の患者276人にCBDを投与したところ、75%の方にけいれんの軽減がみられました。

また、CBDがパーキンソン病の治療にも効果があり、患者の幸福感や生活のクオリティを向上させたということが2014年にブラジルで報告されています。

さらに、アルツハイマー病にも有意な結果が出ています。CBDには炎症を軽減し神経を保護する働きがあることが知られ、また認知機能低下を予防するのに役立つと2017年にオーストラリアの研究者らによって報告されています。

6. CBDは痛み・炎症を緩和する?

CBDは身体が損傷して起こる痛みや体内の組織の炎症で起こる痛み、神経損傷によって起こる痛みなどの様々な種類の痛みを緩和することが知られています。

2008年にアメリカで発表された論文では、CBDが多発性硬化症や癌などによる痛みに効果的に働くことが示されました。

現に、イギリスやカナダでは、多発性硬化症の痛みを軽減するためにTHCとCBDの組み合わせで作られたサティベックス(Sativex)という治療薬が使用されています。

その他、慢性痛、筋肉痛、脊髄損傷など、さまざまな痛みにCBDは効果を発揮するのではないかと言われています。

CBDが痛みに作用するメカニズムや痛みのためにCBDを摂取する際の使用方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。

CBDやCBDオイルは痛みを和らげるのに効果的?塗るタイプもある?CBDやCBDオイルは痛みを和らげるのに効果的?塗るタイプもある?

さらに、CBDは神経系のみならず、免疫系にも働くため、炎症を緩和する効果があります。

例えば、関節への長年の負担などが原因で引き起こされる関節炎の治療にも、CBDは期待されています。

実際に、2017年にカナダの研究室で行われた実験によって、CBDがラットの変形性関節症の炎症を減少させることが示されました。

このように関節痛などの局所的な痛みに対しては、CBDを肌に塗ることが良く、全身的な痛みには経口摂取や舌下摂取などが良いです。

7. CBDは血圧を下げ、心臓病のリスクも軽減する可能性がある?

CBDオイルは高血圧の緩和に関わることが知られています。

2017年にアメリカで行われた研究では、CBDを投与して運動や寒さなどのストレスを与えた成人男性は、CBD非投与のグループに比べて血圧が低く、また心臓の機能効率も上がっていたことが分かりました。

このことから、CBDがストレスなどによって引き起こされる高血圧を抑えるなど、心臓の健康維持に関わり、心臓病のリスクを低下させる可能性があるのではないかと考えられています。

しかし、CBDオイルが実際に高血圧の治療や予防に効果があるというデータはまだありません。解明にはより詳しい研究が必要です。

8. CBDはニキビなどの皮膚トラブルにも効く?

ニキビは思春期にできるものと大人になってできるものと2種類あります。前者は皮脂が過剰分泌され毛穴が詰まることで起こり、後者は睡眠不足や過度なストレスなど様々な要因で起こります。ニキビになると皮膚に炎症ができてしまいます。

特に思春期の10代の方には、ニキビは大きな悩みの種となり得るのではないでしょうか。

そのようなニキビの予防や治療にもCBDは役立つのではないかと言われています。

その理由は、CBDが皮脂の分泌を軽減し、また炎症も緩和するためです。

現に、2014年には、日本人を含む世界各国の研究者らによる試験管研究にて、CBDオイルが過剰な皮脂の分泌を防ぎ、抗炎症作用があることが示されています。

CBDオイルを患部に塗ることで皮脂が抑えられ、また経口摂取や舌下摂取によって、身体の内側から炎症を抑えます。このように摂取の仕方を組み合わせることで、より効果的なニキビ治療が期待できます。

また、ニキビが気になるからといって、触ったり潰したりすると跡が残ってしまいます。CBDはこのようなニキビ跡の治療にも効果を発揮するのではと言われています。

2019年、イタリアで乾癬 (かんせん) やアトピー性皮膚炎で傷跡に悩む被験者に対し、CBDクリームを塗布したところ、皮膚の状態が大幅に改善されるという結果が出ました。

この結果から、ニキビを含む多くの皮膚トラブルに対して、CBDは効果があるのではということが推察できます。

9. CBDはがん治療の現場でも期待が集まる

CBDはがんの症状やがん治療の副作用の緩和に役立つという意見があります。

ひとつは、がん患者の痛み軽減に効果がある点です。2010年にイギリスでは、CBDががん患者の抱える痛みを大幅に軽減すると示唆される結果が出ました。

次に注目されるのは、抗がん剤などの化学療法の副作用の軽減です。
化学療法を受けているがん患者の中には、吐き気や嘔吐に悩まされる方がたくさんいます。このような副作用を軽減する薬はありますが、人によっては効果がみられない場合もあり、そのような時の代替薬が望まれる場合もあります。

CBDはそのような化学療法の副作用への効果が2010年スペインで発表された論文で示唆されています。

CBDには特定の種類のがん細胞を抑える効果があることが報告されており、2011年アメリカで行われた試験管研究で、CBDがヒト乳がん細胞の細胞死を誘導するということが分かっています。

さらに、2007年にアメリカで行われたマウスを使った実験で、CBDが乳がん細胞の転移を阻害することも示されました。

また、CBDをがん患者に投与することによって精神面の安定を図り、前向きに治療に向かえるようにするという効果も期待できます。

このように、がんの治療にもさまざまな点でメリットがありそうなCBDですが、まだ日本においては、医療大麻の使用は認められていません。将来CBDが医療の現場で使用できるかどうか、今後の法整備が注目されます。

以上のように、実に多くの効果・効能がCBDには期待されています。

また、ここで紹介していない症状にもCBDへの効果が期待されているものもあります。
CBDに効果があるかどうか気になる症状があれば、一度ご自身で調べてみてはいかがでしょうか。

現在のCBD研究の動向は?

直近における大麻やCBDの研究は急増してはいるものの、ヒトでの臨床実験はまだ乏しく、今後多くの研究成果が必要な状況です。

これは、大麻を歴史的に見た際に、20世紀頃から世界的に規制されるようになったことによって、研究の発展が遅れてしまったことが要因にあります。

ただし、近年は、アメリカやイスラエルをはじめとした多くの国で大麻の生体への作用メカニズムなどが明らかになり、CBD以外の成分であるTHCをはじめとした多くのカンナビノイドの研究も行われています。

CBD研究にはまだ課題があるのが現状ですが、近年では多くの国で大麻への規制が緩められるなど、世界的に大麻に寛容になる動きがあるため、CBDに対する注目度の高まりとともにCBDの研究成果は加速的に増えていくことが予想されます。

CBDやCBDオイルは本当に安全?副作用を解説!

CBDオイルの舌下摂取
依存性や中毒性がなく危険性がないだけでなく、心身にさまざまなメリットをもたらすCBDですが、副作用に関しても安全性が高いとされています。

例えば、CBDオイルを使用した際に、口渇や強い眠気、立ちくらみといった症状が起こる可能性がありますが、いずれも症状が軽度かつ簡単に対処可能な副作用であるため、安全性が高いことが分かります。ただ、CBDを常用していた人が突然摂取を辞めると、睡眠、炎症、不安といった精神状態などに変化が出るという報告もありますので、唐突にCBDの摂取をやめることは避けた方が良いでしょう。

また、CBDを摂取する際は、目安量を大幅に超えた過剰な摂取も控えるようにしましょう。

多量のCBDを摂取していると、肝機能に悪影響を及ぼすかもしれないという2019年にアメリカで行われたマウス実験でのデータがあるためです。ただし、この実験では人間が推奨されている摂取量の数百倍も摂取しているため、適切な量を摂取していれば問題はないとされています。

また、ヒトを被験者とした他の文献では、CBD1,500mg(15%のCBDオイル10ml1本)を摂取しても身体に害を与えないことが報告されています。

その他、医薬品を常用している方は注意が必要です。

CBDは一部の薬と薬物相互作用を起こし、その薬の代謝を変えてしまいます。その結果、薬の影響が過剰に出てしまったり、毒性や副作用が大きくなってしまったりする可能性があります。

特に、降圧剤など肝臓で代謝される薬はその作用が大きいと言われており、注意が必要です。

また、睡眠薬とCBDの同時摂取は、互いの効果が増進され、眠気が増大してしまう危険性があります。

CBDやCBDオイルの摂取時や購入時の注意点とは

CBDを摂取する際には注意点も存在します。
CBDを使用するにあたって注意すべきポイントをまとめます。

1. 副作用が出たと感じたら、安全に使用できるように工夫する

CBDの副作用の一つである口喝は、水分を多く摂ることで対処可能です。

また、強い眠気などを感じる方は、睡眠によって障害となりうる作業(運転など)前の摂取は避け、就寝前に摂取するように心がけてみましょう。

初めて摂取したり、新しい製品にしたりする場合には副作用がどの程度出るかを心配する方もいるかもしれません。過度に心配する必要はないですが、万が一のことも考え、CBDやCBDオイルの影響が自分で把握できるまでは運転等の高い集中力を必要とする作業は避けましょう。

CBDを摂取していて感じる副作用は対策が容易です。ただし、上述した副作用が治らないなどの異変を感じたら、医師に相談したりするなど、安全に使用できるように工夫してください。

2. 薬を服用している人は医師に相談する

CBDは特定の薬と相互作用し、副作用を強めたり、薬の効果を増幅させてしまったりする危険があります。薬を服用している場合は、医師に相談し、CBDの摂取が可能かどうか、またどのくらいまで摂取しても良いかをきちんと確認するようにしましょう。もちろん、CBDを摂取した際に異変を感じたら、直ちに使用を止めてください。

3. 妊娠中や授乳中、または持病を抱えている人も医師に相談する

妊婦の方や授乳中の方がCBDを使用する際にも注意が必要です。CBDが乳幼児に与える影響についてはまだ解明されていないのが現状です。

また、持病を抱えている方も、CBDの副作用によって病状が変わってしまう可能性は否定できません。このような状況の方々も、必ず医師に相談するようにしましょう。

もちろん、医師から許されたとしても、CBDの使用中に異変を感じたら、直ちに使用を止めるようにしてください。

4. CBD製品の製法、配合物、信頼できるメーカーかどうかを確認する

CBDオイル等、製品の選び方にも注意点があります。

最も注意すべき点は、CBDオイルの製法です。産業用ヘンプで精製したCBDには、THCはほとんど含まれていません。しかし、マリファナ由来で精製したCBDには多少のTHCが混合している可能性があります。

アメリカの国の基準ではCBD製品に含まれるTHCのレベルは0.3%以内と定められていますが、日本でCBD製品を利用する際は、必ずTHCフリーのものである必要があります。THCフリーと製品のラベルに書いてあっても、実際にはTHCが含まれていた例も国内事例であります。

また、CBD配合率が極端に少なかったり、農薬など汚染レベルの基準を満たしていない粗悪な製品も出回っている可能性もあります。

そのようなことを避けるためには、必ず信頼できるメーカーから購入するようにしましょう。信頼できるメーカーから購入するためには、そのメーカーが第三者機関での成分分析を行っていること、口コミの評価が良いことなどを確認してから購入することが必要です。

5. CBD製品の用量など、使用法をきちんと確認する

CBDを多量摂取すればするほど、肝臓に大きな負担になってしまう可能性があります。

使用前に、きちんと製品の用法、用量を確認し、それを逸脱する使い方は決してしないようにしましょう。

それが、自分の健康を守るだけでなく、CBDの効果を最大限に引き出す秘訣になります。

CBDオイルの摂取の仕方を解説します!

CBDを体内に摂取する方法にはいくつかあり、摂取方法に合わせてCBDオイルをはじめさまざまなタイプの製品が販売されています。

それぞれの摂取方法や製品の種類によって、メリットやデメリット、吸収効率、効果の持続時間などの特徴が変わります。

以下に、摂取方法とそれに見合ったCBD製品のタイプ、特徴を紹介します。

経口摂取

CBDを直接口から摂取する方法です。

経口摂取に適したCBD製品としては、CBDオイル、CBDカプセル、エディブル (CBDを配合した食品やドリンクの総称) が挙げられます。

摂取したCBDが体内で活用される効率を示す指標として、生体利用効率 (摂取した成分が全身に到達する割合) が用いられますが、経口摂取の生体利用効率は、4~20%です (調査機関によって数値は変動することがあります) 。

つまり、経口摂取は健康食品やサプリメントの感覚で、気軽にCBDが摂れる利点がありますが、その作用効率はそこまで高くはありません。特に、CBD食品の生体利用効率は6%程度と、とても低いとされています。

また、発現時間 (CBDを摂取してから効果が出始めるまでの時間) は30~90分と比較的長く、その代わりに効果の持続時間も6~8時間と長いのが特徴です。

舌下投与

経口摂取の中でも、舌下投与はCBDオイルを舌下に垂らし、90秒ほど置いて口腔内の粘膜から吸収させる方法です。CBDは毛細血管から小静脈に入り、消化器官と肝臓を通って血液内に到達します。

舌下摂取は毛細血管からもCBDが吸収されるため、経口投与よりも吸収が良く、生体利用効率は12~35%と言われます。

CBDオイルを使う上では、一般の経口摂取よりも、舌下投与の方が効果は期待できるでしょう。

吸引摂取

電子タバコを使用して、CBDリキッドなどを気化させ肺に直接取り込む方法です。

生体利用効率は34~46%と非常に高く、摂取後数秒から数分で効果が現れるという調査もあるため、最も効果を感じやすい摂取方法と言えます。
その一方で作用が持続する時間も2〜3時間と短めというデメリットがあります。

経皮摂取

CBD配合のパッチやジェル、またはCBDクリームやローション、軟膏を直接皮膚に塗る方法です。患部にCBDが直接作用するため、生体利用効率は最大45%と高めで、25~45分以内に効果が現れるとされています。

しかし、CBDは塗布した付近の細胞、組織、血管にしか入り込めず、血流内を移動することができないため、効果は局所的なものになります。

また、人間の皮膚は透過性が低く、皮膚からCBDを内部に浸透させるには、たっぷりとCBDクリームを使わないといけません。

ニキビやふきでものなど、限定的な部位にできた皮膚の炎症に早く対処したい時などには、効果が期待できる方法です。

CBDの摂取方法ごとの特徴をまとめた表

摂取方法ごとの特徴は以下の通りです。

経口摂取 舌下摂取 吸引摂取 経皮摂取
CBD製品の例 CBDカプセル、エディブル CBDオイル CBDベイプ CBDクリーム、CBDシャンプー
実感タイミング 30~90分 15分〜1時間 数秒から数分 25分~45分
作用持続時間 6~8時間 4~8時間 30分〜1時間 5時間以上
生体吸収率 4~20% 12~35% 34~46% 最大45%
効果の範囲 全身的 全身的 全身的 局所的

※ 調査機関によって数値は変動することがあります

CBDオイルを摂取するときの適切な量や時間帯は?

CBDオイルは一体どのくらいの量を摂取すれば良いのでしょう。

実は、その疑問についてはまだ具体的な取り決めがなされていないのが現状です。

CBDが身体にどのくらい影響を及ぼすかには個人差があります。人の骨格や体型、体質によって、CBDの体内での代謝のされ方が変わるためです。

また、CBDオイルを販売しているメーカーでも、推奨している摂取量が異なる場合があります。

しかしながら、上述しているように、ヒトを対象に行ったCBDの安全性と副作用に関する検証実験では、1日あたり1,500mgという高用量を継続的に摂取しても、人体には問題がないことが示されています。

しかし一方で、マウスを使った実験では、高用量のCBDが肝臓に障害を与える可能性を示唆しています。

つまり、安全だと信じ切って、CBDを考えなしに使い続けることはとても危険です。自身で事前に使用量の取り決めを行うのが良いでしょう。

CBDやCBDオイルの適切な摂取量

CBDの摂取量は上述の通り個人差があるため、摂取する際には自分にとっての適切な摂取量を把握しておく必要があります。

ただし、適切なCBD量を把握すると言っても、どのくらいの量なのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

効果を実感できればその時のCBD量が自分の適量ということになるため、CBDオイルをこれから摂取しようと考えている場合には、濃度の高いものを多めに摂取し、摂取量を調節していく方法をおすすめしています。

CBDが1,500mg配合されている濃度15%のCBDオイルを摂取する際には、最初はスポイト半分〜一本分程度摂取し、その実感度合いで摂取量を変化させてみてください。

効果を実感できた時のCBD量が自分にとっての適量ということになります。

また、CBDオイルに含まれる適切なCBD量は、簡単な計算で求めることができます。

CBDオイルはたいてい、スポイトが付いているドロッパーボトルに入っていることが多いです。

例えば、10mlのボトルに660mgのCBDが含まれているとします。1滴分のドロップは大体0.04〜0.05mlと言われていますので、10mlですと全部で200〜250滴分になります。1滴に含まれるCBD量は「660/200〜250=2.64〜3.3」という計算になり、1滴2.64〜3.3mgという計算になります。

もしCBDを10mg摂取するとしたら、3〜4滴分が適切なCBDオイルの量になります。

もちろん、オイルの分量やCBDの含有量、濃度が異なる場合は、その数値を変えて計算するようにしましょう。

参考
購入予定またはお手元にあるCBDオイルの1滴あたりのCBD含有量やCBD1mgあたりの価格を自動で計算できるページを用意しております。以下のリンクからぜひご活用ください。
参考 CBDオイル1滴あたりの含有量や1mgあたりの価格を自動計算麻田製薬
注意
分量はあくまで一般の方に対してです。
持病や特定の疾患を抱えている人がCBDを利用する際には、効果的な用量が変わる可能性があります。
そのため、最初の摂取量やどこまで摂取量を増やせるかなどを、医師に事前に相談しておくようにしましょう。

CBDの効果的な摂取の時間帯

処方薬には「朝」「食前」「睡眠前」など、薬を飲むタイミングが指定されていることがあります。
しかし、CBDオイルにはそのような指定はありません。

使用者の症状が出るタイミングに応じて、使用する時間帯を変えるのが一番良い方法です。

例えば「睡眠の質をあげたい」「夜に眠れない」「朝の寝起きがだるい」などの症状を抱える人の場合は、夜眠る前にCBDオイルを摂取すると効果があることが知られています。

仕事のストレスを感じやすい場合は、休憩時間や業務終了後に摂取すると良いかもしれません。
このように、その方の症状や悩みが起きるタイミングに応じて、CBDを摂取する時間帯も変化します。

もちろん、持病や疾患を抱えている人は、医師に相応しい時間帯について相談しておくようにしましょう。

関連文献

CBDの効果・効能に関して皆様から頂いた質問

CBDによってストレスが緩和できると聞きましたが本当でしょうか?(30代女性)

CBDは神経に作用し、セロトニンやドーパミンといった神経伝達物質に対する反応に関わる可能性が示唆されています。そのため、ストレスの緩和に作用するのではないかということで海外でも研究が進んでいます。また、大きなストレスを抱え続けた結果として引き起こされるうつ病や不安障害のような精神疾患に対するCBDの研究・実験も進められています。

CBDは大麻草からとれる成分のようですが安全なのですか?違法でないですか?(40代女性)

日本では大麻を栽培・所持しているだけで違法となってしまいますが、CBDの使用については、現在日本で規制する法律はありませんので安心してご使用いただけます。

CBDを使用した際に口が渇いてしまいましたが、これは副作用なのでしょうか?(30代男性)

確かに、実際にCBD製品を使用した際に、口渇や強い眠気、立ちくらみといった症状が起こる可能性があることが報告されています。しかし、その症状はどれも軽度なため、心配するほどではありません。口の渇きが気になる場合は、こまめに水分補給を行うなどして対策しましょう。