CBDやCBDオイルは肝臓に悪影響?目安摂取量や肝臓の疾患への影響は?

CBDやCBDオイルは肝臓に悪影響?目安摂取量や肝臓の疾患への影響は?

CBDやCBDオイルが肝臓に悪影響を及ぼすデータがあり、ForbesはCBDが危険であるとさえ言っています。果たしてそれが正しいことなのか、また、CBDを安全に摂取できる用量についてや他の薬との相互作用、肝疾患がある人はCBDを服用できるのかということを説明しています。

そもそも肝臓の病気にはなにがある?

肝臓病には様々な種類があります。その中でよく知られているものとして挙げられるのは、ウィルス性のA型肝炎・B型肝炎・C型肝炎、アルコールの過剰摂取によって引き起こされるアルコール性肝炎、脂肪肝、肝がんです。

そのほか、免疫が肝臓を非自己と認識して攻撃する自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎、そして薬物性肝炎などがあります。

中でも薬物性肝障害は、肝臓の細胞が損傷されて肝臓機能が下がってしまう肝細胞障害型、胆汁の流れが妨げられて起こる胆汁うっ血型、この二つの症状が同時に出現する混合型の3つに分類されています。

薬物性肝障害と聞くと、特殊な薬で引き起こされるものだと認識されがちですが、実は一般的に服用されている抗生物質や解熱鎮痛剤、一般用医薬品や健康食品、サプリメントなどでも引き起こされる可能性があるものです。

普段服用している薬やサプリメントが肝臓に悪影響を与える恐れがあるということになるので、服用後に倦怠感や発疹、悪心・嘔吐、黄疸など普段とは違う症状が出たら、医師や薬剤師にすぐに連絡し、指示を仰ぐようにしましょう。

CBDやCBDオイルは肝臓に悪影響?研究も含めて解説します!

最近、世間で注目を集めているCBDやCBDオイルですが、マウスの研究でCBDを過剰に摂取すると肝臓にダメージを与える可能性があることが報告されました。

この研究は、ヒト相当で200mg/kgのCBDをマウスに投与したところ、肝酵素である血清ALT、AST、総ビリルビン値などが増加し、明らかな肝毒性を示したというものです。

そしてこの肝毒性は、おそらく胆汁うっ血型の肝毒性ではないかと考えられています。

さらに、10日間の亜急性試験において、ヒト相当で50mg/kgのCBDを反復投与したことにより、肝細胞質の腫れや肝臓対体重比の増加、肝酵素の上昇、肝臓損傷の兆候を示しました。

このような情報を聞くと、CBDの肝毒性に対して過剰に心配してしまいがちですが、多くの専門家はまだそれほど心配するレベルではないと主張しています。

その理由の一つ目は、これがマウスの研究であり、ヒトと生理学的に異なっているため人間で同じ結果が出るとは言えないということです。

二つ目は、マウスの研究において、CBDをヒト相当で200mg/kgという量を摂取しましたが、人間が摂取するCBDの用量ははるかに少なく、例えば治療用で使うCBDの量は1日あたり0.5mg/kg~20mg/kgという少量投与が一般的だということです。

つまり、この実験では人間がCBDを摂取する目安摂取量と比べて10倍以上の用量を投与していることになるため、用量を守って服用すれば肝毒性が起こる可能性は非常に低いと言えます。

解熱鎮痛剤としてドラッグストアでよく販売されているアセトアミノフェンも過剰摂取により肝障害を起こす可能性がありますが、用量を守って服用している分には問題が起こりにくいのと同じです。

CBDやCBDオイルはどの程度摂取すれば安全?肝臓に疾患がある人は?

CBDやCBDオイルを安全に利用するには、治療用で使う用量である1日当たり0.5mg/kg~20mg/kgを参考にすると良いでしょう。

ただし、CBDは効果の出方が人それぞれであり、それゆえ適切な摂取量にも個人差があるのが実際のところです。麻田製薬がおすすめしているCBDの摂取方法としては、初めてCBDを摂取する方は、まずは1日10〜20mg程度のCBD量から始めるのが良いとしています。

参考
購入予定またはお手元にあるCBDオイルの1滴あたりのCBD含有量やCBD1mgあたりの価格を自動で計算できるページを用意しております。以下のリンクからぜひご活用ください。
参考 CBDオイル1滴あたりの含有量や1mgあたりの価格を自動計算麻田製薬

なお、先程紹介した治療用のCBD量の目安である一日当たり0.5mg/kg〜20mg/kgというのは、体重60キロの方ですと30〜1,200mgというCBD量になります。海外の研究では、20mg/kgがCBDの一日の推奨最大用量であり、人間に悪影響を与えないことを示しているため、普通にCBDを摂取している分にはこの量を超えることはまずないと言えるでしょう。

さて、CBDを安全に使用するには用量の調節が重要であることは分かりましたが、CBDが肝臓に悪影響を及ぼす可能性があることから、肝臓に疾患のある人は摂取しないほうが良いのではないかという意見もあるかもしれません。

結論を先に言ってしまいますと、一概に肝臓に疾患があるからCBDを摂取できないということはないです。

CBDには、肝臓を炎症や酸化から保護する作用があることや脂肪肝を改善する作用、アルコール性肝障害を軽減する作用が報告されていますので、むしろ肝臓に良い影響を及ぼす可能性も高いと言われています。

とはいえ、CBDを使用するにあたって体への影響などが心配な場合は、一人で判断せずにかかりつけの医師や薬剤師に相談してください。

CBDやCBDオイルは他の薬と一緒に飲んでもよい?

CBDは一般的に安全性があり、副作用もあまりないものとして知られていますが、一部の薬物と相互作用を起こす可能性があるため、注意が必要です。研究によると、CBDは肝臓にある酵素を阻害すると報告されています。

この肝臓の酵素は、薬物の分解・解毒をする作用を持っています。よく知られている肝臓の解毒作用は、この酵素に由来するものです。

ここで、CBDによりこの酵素が阻害されると、いったいどのようなことが起こるのかを考えてみましょう。

酵素が阻害され働きづらくなると、薬物の分解や解毒が思うようにできなくなってしまうため、結果的に通常分解されるはずの薬物が分解されずに体の中に長時間残ってしまう状態になります。

つまり、CBDは医薬品と一緒に使用すると、CBDと一緒に服用した薬が効きすぎてしまったり、副作用などの有害作用が出すぎてしまったりして体に害を及ぼしかねないということです。

特に注意しなければならないのは、肝臓の酵素の一つであるCYP3A4と呼ばれる酵素の影響を多く受ける医薬品との併用です。

CYP3A4は薬物の約60%の分解・解毒をする重要な酵素であり、CBDによって阻害されることにより体に悪影響を及ぼす可能性が高いと考えられています。

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CBDと服用しないほうが良い医薬品の見分け方

CBDと医薬品との相互作用についてはまだ研究中ですが、CBDを一緒に服用しないほうがいい医薬品の見分け方の一つに、今服用している薬がグレープフルーツやグレープフルーツジュースとの併用を警告している薬である場合は、CBDの使用を避けてください。

グレープフルーツの果実と皮の間にはCYP3A4を阻害する化学物質が含まれているため、通常CYP3A4で分解・解毒される薬物には、グレープフルーツ・グレープフルーツジュースと併用してはいけないことが明記されています。

つまり、グレープフルーツ・グレープフルーツジュースが併用できない薬物は、CBDによって分解・解毒を阻害されてしまう可能性があるということです。

ただし、医師の慎重投与のもとであれば、グレープフルーツジュースの警告がある医薬品であってもCBDを安全に使用できる場合もありますので、CBDを使用する際は、かかりつけの医師の意見を聞いてください。

服用している医薬品とCBDを安全に併用するには

服用中の薬とCBDを併用したい場合には、服用している薬の分解や解毒がCBDによって影響を受けるものなのかを調べたり、影響を受けるなら血中濃度を調べたりする必要があるため、まずはかかりつけの医師に相談をすることが推奨されています。

必ず注意しなければならないことは、CBDを使用したいからといって今服用している薬を勝手に止めないことです。

相互作用を心配するあまり、服用薬を中断してしまうと、もともと持っている持病が悪化し、相互作用以上に体に害を及ぼしかねません。

CBDには、オイルなどの内服するもの以外に、ローションや軟膏、クリームもありますから、相互作用が懸念される場合には、血中に直接入らないこれらの外用薬を選択することができます。

自分にはどの選択がベストなのかを含めて、主治医のアドバイスを必ずもらいましょう。

CBDやCBDオイル製品の選び方や選ぶときの注意点を解説します!

すでにお話したように、CBDを安全に使用するには用量を調節する必要がありますので、CBDやCBDオイルを選ぶときには、しっかりパッケージに書かれている用量を確認することが重要です。

しかし、残念なことに製品によっては書かれている内容自体が間違っていることもあります。

表示されている用量が間違っていると、せっかく調節しても過剰に摂取してしまう可能性も出てきてしまいますから、必ず信頼できるメーカーのCBD製品を買うようにしてください。

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