CBDやCBDオイルに中毒性はある?大麻との違いを解説!

CBDやCBDオイルに中毒性はある?大麻との違いを解説!

CBDやCBDオイルは心身の健康に良いとされ、現在注目されています。しかし、CBDが大麻成分であるという点から、中毒や副作用などの悪影響を及ぼすのでは、違法性があるのでは、という懸念もあります。そこで、本記事ではCBDの身体への影響や安全面について考察します。

そもそもCBDやCBDオイルとは?どのような効果がある?

CBD [カンナビジオール; Cannabidiol] は、大麻等に含まれる天然成分です。

一般的に大麻と呼ばれるCannabis Sativa (カンナビス・サティバ) という種の植物には、多くのカンナビノイドと呼ばれる成分が含まれており、CBDもその中の一種です。

大麻というと、一般的にマリファナを思い浮かべる方が大半かもしれません。マリファナの主成分はTHC [テトラヒドロカンナビノール; Tetrahydrocannabinol] というカンナビノイドであり、ハイになるといった精神作用をもたらします。

しかし、CBDにはそのような精神作用はありません。そのうえ、痛みや病気の症状の緩和、うつなどにも効果があることが、多くの動物実験や治験で確認されています。

そのようなCBDを抽出し、ココナッツオイルやオリーブオイルなどのキャリアオイルで希釈したものがCBDオイルです。

CBDオイルはさまざまな病気の症状を軽減するのに役立つことが、研究により明らかにされてきています。慢性痛・炎症の緩和、癌関連症状の軽減、皮膚疾患の治療、てんかん発作の軽減、活性化酸素の中和、不安やうつ病の治療などに効果があると期待されています。

CBDやCBDオイルに中毒性はある?

CBDやCBDオイルが心身の健康や病気の治療にプラスに働くとされていても、果たしてマイナスの要素はないのか、という疑問が残ります。特に、大麻成分ということから「本当に中毒性などの害はないのか」と思う方は多いかもしれません。

しかし、CBDには麻薬同様の精神活性はなく中毒性などもないことが確認されており、そのため乱用の心配はないとされています。

CBDやCBDオイルは中毒を引き起こす?服用をやめたらどうなる?CBDやCBDオイルは中毒を引き起こす?服用をやめたらどうなる?

実際に、2011年の発表にて、CBDはTHCや他のカンナビノイドと比較して安全性が優れているということが報告されています。

この研究では、1日あたり最大1,500mgという高用量のCBDを摂取しても、人体に悪影響を及ぼさないことが示されました。THCと比較しても、CBDは運動機能や心理機能を損なわず、心拍数、体温を変えることもないという結果となりました。

CBD自体に中毒性といった害がないことが分かりましたが、それを使った製品であるCBDオイルにまったく害がないかというと、一概にそうとは言えません。

それは、CBDオイルの製法の違いによるものです。

例えば、産業用ヘンプから生成されたCBDには、THCはほとんどまたはまったく含まれていないとされています。しかし、マリファナ由来のCBDオイルにはTHCが含まれている可能性があります。

アメリカの国としての基準ではCBDオイルにおけるTHCのレベルは0.3%以内とされています。しかし、アメリカの州によってはマリファナが合法の州もあるため、製品によっては0.3%以上のTHCが含まれている可能性もあります。

CBDオイルを過剰に摂取したり、多量にTHCが含まれている製品を使った場合、マリファナの精神作用を引き起こす可能性があります。つまり、CBDではなく、別の成分によって害が及ぶかもしれないということです。

CBDやCBDオイル自体には基本的に中毒性はありません。しかし、実際にCBDオイルを使用する際には、製品の製法や製品に含まれる成分を見て、十分安心できる製品であることを確認してから、用量を守って正しく使うようにしましょう。

なお、日本ではTHCが含まれていること自体が違法になる可能性があるため、CBD製品を使用する際は必ずTHCフリーのものを購入するようにしましょう。

CBDはアルコール依存症や喫煙など、様々な依存症を抑制する可能性がある?

CBDは正しく使えば中毒性がないことがお分かりいただけたかと思います。

それどころか、CBDは別の要因での依存症や中毒を緩和する作用があると言われています。
脳神経には報酬系という機能があります。

報酬系とは、簡単に説明すると「ある刺激に対して脳が快楽を感じることでその刺激を反復して求めるようになる」という機構で、人間の行動パターンを決めたり、個体の生存や種の存続にまで重要な役割を果たします。

しかし、マリファナなどの薬物や煙草、アルコールなどは、その報酬系に影響して依存症や中毒を引き起こします。

CBDはそのような脳神経の報酬系に働きかけることで、依存症や中毒を緩和すると言われています。
以下より詳しく見ていきましょう。

CBDは大麻等、他の薬物依存症・中毒にも効果がある

大麻成分であるCBDですが、THCによる大麻依存など、さまざまな薬物依存症にも効果があることが確認されています。

2013年、大麻による離脱症状 (禁断症状) を抱えた19歳の女性に対して、10日間にわたってCBDを投与したところ、離脱症状の軽減がみられたと報告されました。

大麻以外について言及した研究もあります。あるグループは、CBDが大麻依存症の治療に役立つばかりでなく、他の中毒性障害にも有効であることが示唆されたと報告しています。

2018年に発表された研究では、コカインの依存症状を示すラットにCBDを投与すると、症状の緩和がみられたという結果が出ました。

以上のことから、CBDはTHCをはじめ、さまざまな薬物依存症に役立つことが期待されています。

CBDは喫煙・アルコールにも有意に働く

日本において多くの方が直面しやすいのは、違法薬物による問題よりも、タバコやアルコールによる害ではないでしょうか。

CBDは喫煙、飲酒による依存症・中毒も緩和するという報告があります。

2013年の研究で、タバコの消費を抑えるのにCBDが有効であると示されました。複数の喫煙者を対象に、吸入器を用いてCBDの吸入をさせたところ、1週間以上にわたって喫煙本数が40%削減されたことが示されました。

また、アルコールの依存症について効果があるという報告もされています。ラットを用いてCBDとアルコール依存との関係を調べたところ、CBDがアルコール摂取の減少や依存症再発の予防に効果があることが分かりました。

ただ、CBDのアルコール依存症や中毒に関する研究は、まだ動物実験が多くヒトでの検証が少ないのが実情です。今後の研究が期待されます。

CBDは処方薬と併用しても大丈夫?

CBDにはさまざまなメリットがありますが、果たして処方薬と併用しても大丈夫なのでしょうか。
実は、これには少し注意が必要です。一部の薬において、CBDは薬物相互作用をもたらすと言われています。

特に「肝臓で変化して分解される」薬に影響しやすいと言われています。その理由は、CBDがシトクロムP450という酵素ファミリーをブロックするためです。

シトクロムP450は肝臓などに存在し、異物代謝によって解毒作用に関わります。一部の薬剤はこのシトクロムP450によって分解され、毒性や副作用が緩和されることが知られています。

しかし、このシトクロムP450の働きが何かの事情で阻害されてしまうと、大きな副作用が及ぶ可能性があります。

そのような影響を及ぼすものとして、グレープフルーツが有名です。グレープフルーツはシトクロムP450ファミリーのある酵素の活性を阻害するため、降圧剤などの体内での作用機序に大きな影響を与えます。

CBDも同様にシトクロムP450の働きを阻害します。そのため、処方薬の効能が過剰になってしまったり、体内に有害な物質が蓄積してしまう要因となることが報告されています。

また、鎮静 (リラックス) 効果があるCBDと睡眠導入剤を飲み合わせると、眠気が相乗効果的に過剰に引き起こされてしまう可能性もあります。

このように、薬を常用している方がCBDを摂取すると、薬効が過剰に現れたり、毒性や副作用が出たりなど、思わぬ害が及ぶ可能性があります。

CBDを摂取する前に、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。そして、専門家の指導のもと、CBDとの飲み合わせが安全かどうか検討したり、処方薬の量を減らしてもらったりするなどの対処が必要です。

CBDやCBDオイルは薬の効果を妨げる?飲み合わせや相互作用は?CBDやCBDオイルは薬の効果を妨げる?飲み合わせや相互作用は?

CBDは合法?本当に安全なのか、副作用についても解説!

ここまで、CBDのメリットや注意すべきことについて説明しました。

しかし「そもそもCBDは合法なの?」「本当に安全なの?副作用があるのでは」など、使用にあたっての疑問はまだ残るかと思います。

以下より、それらについて考察します。

CBDの合法性と注意点

結論から言うと、現在日本においては、CBDを規制する法律はありません。また、WHOもCBDは安全であることを認めています。

したがって、CBDを安心して使用することができます。

ただし、これは本国において、という意味です。

海外においては規制されている国もあります。

また、CBDに寛容であるアメリカでも、CBDやCBD製品に対する考え方は州によってまちまちです。例えば、ニューヨークでは、CBD配合食品の販売が禁止されています。

もし海外で使用したい場合は、事前にその国や地域の法律を確認しておく必要があります。

また、近年CBD製品が特に注目を集めていることを鑑み、日本でも使用についての取り決めがなされる可能性もあります。

今後のCBDに対する国の対応についても注目した方が良いでしょう。

CBDの安全性~副作用や使用上注意しなければならないこと~

ここまでで「CBDには依存性や中毒性はない」と説明しました。その意味で、CBDやCBDオイルにはまったく危険はないのではないかと思われがちです。

しかし、CBDも体内に入って影響する成分である以上、軽微なりとも場合によっては副作用などの悪影響がないとは限りません。

例えば、CBDオイルを使用した人に、口渇、低血圧、眠気および立ちくらみといった症状が出ることが報告されています。

また、依存や中毒性がないとされるCBDですが、日常的に大量のCBDを摂取していると、悪影響を及ぼす可能性があります。そのような方が突然CBD摂取を辞めた場合、睡眠、炎症、不安といった精神状態などに変化が出る可能性があります。

また、マウスでの実験で、CBDに肝臓毒性があるという結果が示されました。

実験では、マウスとヒトとを比較して算出した、イギリスの医薬品メーカーが推奨するヒトに対するCBDの最大用量 (20mg/kg) と同等量のCBDをマウスに経口投与しました。その結果、肝臓に毒性があることが分かりました。

さらに、615mg/kgという過剰量のCBDを投与したマウスの75%が、3~4日で瀕死の状態になることが確認されました。

このことから、CBDオイルを常用する場合は、肝機能への問題も出てくる可能性があります。基準を超えた量を摂取するのはなおのこと、用量を守っていても体内に蓄積することで悪影響を及ぼすかもしれません。

また、CBDと処方薬の同時摂取は悪影響が出る可能性もあり、専門家への相談が必要不可欠です。妊娠中や授乳中といった、デリケートな状態にある方も同様です。

さらに、CBDオイルといったCBD製品には、その原料・製法によってはTHCなど他のカンナビノイドが含まれています。CBDの悪影響がなかったとしても、THCなどによる害が及ぶ可能性もあります。

基本的に合法であり健康に良いとされるCBDやCBDオイルですが、規制が国や地域によって違っていたり、副作用といった悪影響を及ぼす可能性もあるなど、危険も潜んでいます。

使用される場合は、自己責任という意識をもって、正しく使うようにしましょう。それが、CBDを安全に使う一番の方法ではないでしょうか。

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