CBDやCBDオイルは活力をもたらす?うつ病や不眠症に効果的?

CBDやCBDオイルは活力をもたらす?うつ病や不眠症に効果的?

現代社会においてストレスは大きな問題です。場合によっては、うつ病や不眠症になるなど、精神に不調をきたすこともあります。CBDは活力をもたらし、精神の問題にもプラスに働くと言われています。CBDが心にどのように働くのか、メカニズムも含めて紹介します。

そもそもCBDって?ハイにならない?

CBDはカンナビジオール [Cannabidiol] の略称で、大麻草等に含まれる成分です。

大麻というと、マリファナを思い浮かべる方が多いかも知れません。しかし、マリファナの主成分は、THC [テトラヒドロカンビノール; Tetrahydrocannbinol] という物質です。

CBDもTHCもカンナビノイドと呼ばれる大麻成分の一種ですが、THCが脳に作用してハイになるなど麻薬としての効果をもたらすのに対し、CBDにはそのような効果はありません。

CBDにはリラックス効果、痛み・炎症の改善、皮膚の健康改善といった様々な効能があると、さまざまな実験により明らかになっています。

そのため、CBDが精神の安定を図ったり、さまざまな病気の予防や治療に役立つと考える専門家もたくさんいます。

また、CBDを手軽に摂取できるよう、さまざまな製品が開発されています。中でも、CBDオイルはCBDの成分をオリーブオイルやパーム油といったオイルに混合したもので、CBDをとりわけ手軽に使用できるサプリメントとして流通しています。

ストレスフルな現代社会、うつ病や不眠症は深刻な問題

現代社会に生きていると、あらゆるストレスを感じる機会が多くなります。

ストレスフルな現代社会において、心の安定と活力を維持しながら、日々の生活を送り続けることは、重要でありながらとても難しい課題です。

ストレスによって精神のバランスを崩し、うつ病などのこころの病になってしまう方も多くいます。実際、厚生労働省によると、日本では100人に3~7人がこれまでにうつ病を経験しているそうです。
あるいは、そこまでいかなくても、落ち込んでしまったり不安を感じたりした経験は誰もが持っていることでしょう。

また、不眠症も同様に深刻な問題です。厚生労働省によると、5人に1人は不眠の症状を経験しているといいます。

実は、そのようなストレスによる心の問題や症状について、CBDが非常に有効であるという説があります。

ECS(エンド・カンナビノイド・システム)とは?

では、CBDはどのようにして、私たちの身体や心に作用するのでしょう。

そのメカニズムとして重要なのが、ECS (エンド・カンナビノイド・システム) です。

生体にはさまざまなシグナル伝達システムが存在します。細胞にはさまざまな種類の受容体が存在し、それに特定のシグナル伝達物質 (リガンド) が結合することで、以降の生体反応が誘発されます。

ECSはそのようなシグナル伝達システムの一種で、生体のバランスを図るうえで非常に重要な役割を果たしています。

ECSにはエンドカンナビノイド (内因性カンナビノイド) という物質群が関わっています。エンドカンナビノイドは「生体内でカンナビノイドのような働きをもつ物質」として同定され、体内に局在し、身体の恒常性や安定に関わるとされる物質の総称です。

各細胞には、CB1,CB2と呼ばれるカンナビノイド受容体があり、これらにエンドカンナビノイドが結合することで、以降の生体での様々な働きが促進されます。

CB1は主に脳や神経細胞、CB2は免疫系に広く分布しており、エンドカンナビノイドも結合組織、腺、免疫細胞、臓器、脳といった全身の組織や器官で発見されています。

そのため、ECSは身体のさまざまな部位で働き、健康維持や心の活性化や安定に作用すると言われています。

CBDやCBDオイルはどのように活力をもたらす?

では、そのようなECSにCBDはどのように関わるのでしょう。

実はCBDは、エンドカンナビノイドの働きを活性化させ、ECSを促進することが知られています。

マリファナの主成分であるTHCは、カンナビノイド受容体と直接相互作用するため、精神的にハイになる麻薬効果が現れます。しかし、CBDはCB1,CB2に間接的に作用するため劇的な変化にはならず、また複数のエンドカンナビノイドに働くため、多くの生体の機能に良い効果をもたらすと言われています。

もちろん、CBDは心の活力にもなります。

2012年にドイツの研究者たちによって発表された論文によると「CBDはアナンダミドの分解を抑制する」「アナンダミドのシグナル伝達効果を促進する」と書かれています。

アナンダミドは脳や神経系に多く分布するCB1に作用し「幸福の分子」とも呼ばれているエンドカンナビノイドです。CBDはこの働きを促進することで、脳や神経の働きを活性化し、心をより前向きにしてくれると考えられます。

このように、CBDはECSに間接的に関わり、エンドカンナビノイドの働きを促進することで、心に活力をもたらしてくれるのです。

CBDやCBDオイルの効果は?

ここからはCBDの効果について、具体的にみていきましょう。

複数の動物研究により、CBDは炎症、痛み、不安、エネルギーなどに影響することが示されています。気分を維持し、活力を保つ効果もあると言われています。

日々感じるちょっとしたストレスや不安にも効果が期待できますが、より重い症状にもCBDの使用は有効であることが示唆されています。

以下に実験結果もまじえて紹介します。

CBDは不安障害やうつ病などにも有効

人と接するといった社会的な場面で不安や恐怖を抱いてしまう社会不安障害ですが、CBDにはこの症状を緩和させるという報告が数多くあります。

2011年、社会不安障害を抱える患者に対し、CBDを経口投与する実験が行われました。
その結果、CBDが不安を軽減するということが示されました。

また、抑うつやうつ病の症状に対しても有効であると示唆されるデータもあります。

例えば、CBDは5-HT1A神経受容体を活性化することで、うつに対して効果的に働くということが確認されています。

5-HT1A受容体は神経伝達物質であるセロトニンと相互作用します。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、うつ病の方の治療にセロトニンの働きを促進する薬を処方することもあります。

つまり、CBDは抗うつ薬に似た効果をもたらすということです。

現在のところ、CBDのうつ病に関する研究は、動物実験で行われることが多く、ヒトでの解明はあまり進んでいないのが現状のようです。

しかし、マウスの5-HT1A受容体の働きは、ヒトのそれと非常に似ており同様の効果が期待できるそうです。また、現状の研究結果からは副作用も確認されていません。

また、CBDが統合失調症の精神病症状を緩和するという報告もあります。

CBDは不眠症にも効果がある

CBDは睡眠の質を上げて睡眠障害や不眠を緩和する?睡眠薬とは違う?CBDは睡眠の質を上げて睡眠障害や不眠を緩和する?睡眠薬とは違う?

CBDにはリラックス効果があり、睡眠もサポートしてくれることが分かっています。
例えば、不眠症の方に高用量のCBD(160mg)を投与すると、睡眠時間の延長がみられたというデータがあります。

また、心的外傷により不安誘発性睡眠障害に苦しむ方に対してCBDオイルを使用すると、不安と不眠が大幅に軽減されました。

このように、CBDは心にリラックス効果をもたらし、不安やうつ病をはじめとした多くの精神の問題を緩和し、不眠にも効果があることが示されています。

もっとも、まだヒトでの実験データが少ないなど、解明されていない部分もあります。今後の研究結果にも注目です。

エネルギーや元気を維持するためにいつCBDを摂取すれば良い?

以上のように、CBDは心の活力をもたらし、うつ病や不眠症にも効果が期待されます。

まだ効果について解明されていない部分もありますが、依存性や副作用といったマイナス要素は確認されていないことを考えると、試しに使ってみるのも良いかと思います。

もちろん「たまにストレスに悩まされる」「不安になることが時々ある」など、そこまで深刻な症状ではない方にも、CBDはおすすめです。

さて、ここで疑問に思うことは「いつCBDを摂取すると効果的なのか?」ということかもしれません。

病院で処方される薬には「朝」「食前」「食後」「睡眠前」など、飲むタイミングが指定されていることもあります。そのため「CBDにも摂取するのにふさわしいタイミングがあるのでは」と思われるのは自然なことです。

しかし、この疑問についての回答は「その方々の状況に応じて」というのが、一番ふさわしいかもしれません。

CBDやCBDオイルはどの時間帯に摂取するのが最適?朝?昼?夜?CBDやCBDオイルはどの時間帯に摂取するのが最適?朝?昼?夜?

例えば「朝の寝起きがだるい」という方は、寝る前にCBDオイルを摂取すると寝起きがすっきりすると言われています。また朝起きてすぐに摂取しても効果がみられそうです。

「仕事でストレスを感じやすい」という方は、仕事場の休憩中や終業後に使用すると気分がリフレッシュできるかと思います。

唐突に不安や抑うつなどの症状が出てしまう場合は、その症状が出た時に都度使用すると気分の改善が期待できるかもしれません。

CBDオイルは個々の症状の違いや重さにかかわらず、気軽に使えるサプリメントですので、自分にとって効果が出やすい使用法を自分なりに探ってみてはいかがでしょうか。

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