麻薬探知犬はCBDやCBDオイルの匂いを嗅ぎ分けられる?

麻薬探知犬はCBDやCBDオイルの匂いを嗅ぎ分けられる?

麻薬探知犬はCBDやCBDオイルにも反応を示すのか気になり、麻薬探知犬によってあらぬ疑いをかけられたくないという方も多いでしょう。そこで、麻薬探知犬はCBDやCBDオイルの匂いを嗅ぎ分けられるのか、そもそも麻薬探知犬とはどのような犬なのか、CBDやCBDオイルは空港に持ち込めるのか解説していきます。

そもそも麻薬探知犬って?

麻薬探知犬というと漠然と麻薬犯罪者を追い詰めるというイメージがある方も多いでしょう。しかし、麻薬探知犬を詳しく知っているという方は少ないです。まずは、麻薬探知犬について解説していきます。

麻薬探知犬とは、犬の優れた嗅覚を利用して麻薬を探知するように訓練された犬です。日本では1979年より海外から国内への麻薬の密輸入を防ぐ目的で導入が始まりました。

導入当初はアメリカ税関の協力を得て、2頭の麻薬探知犬からスタートしました。現在では全国の税関に約130頭の麻薬探知犬が配備されており、覚醒剤、大麻などの不正薬物の摘発に貢献しています。

このような目的があるため、麻薬探知犬が活動しているのは空港や港、国際郵便局などです。海外から入ってきたものの中から不正薬物を匂いで見つけていきます。

麻薬探知犬はどのような犬でもなれるわけではありません。麻薬探知犬になるには約4ヶ月の厳しい訓練を受けた後で認定試験に合格する必要があります。

訓練内容はダミーを見つけて持ってくる「持来」という基本訓練から始まります。この訓練ではダミーを見つけた時に遊んであげるということを繰り返します。

そして、ダミーに麻薬の匂いをつけると遊んでほしい犬は麻薬の匂いのついたダミーを探すようになります。この方法で覚醒剤や大麻、ヘロインなどさまざま不正薬物の匂いを覚えさせていきます。

その後、壁の隙間に隠された薬物を探す「壁面捜査」、輸入貨物から薬物を探す「貨物捜査」など実践的な訓練を積んでいくのです。そして、最後に試験に合格した犬だけが麻薬探知犬となります。

海外ではビーグルが麻薬探知犬として活躍していることが多いです。ビーグルは犬種の中でも特に嗅覚が優れています。トリュフ探しでも活躍するビーグルは僅かな匂いを嗅ぎ分けるのに向いています。

日本では麻薬探知犬として活躍している犬種は2種類です。ジャーマン・シェパードとラブラドール・レトリバーの2種類のみになります。どちらも優れた嗅覚に加えて従順で忠誠心を持った性格が特徴です。

とても真面目な性格であり、盲導犬や警察犬としても活躍しています。

麻薬探知犬はCBDやCBDオイルを嗅ぎ分けることができる?

テルペンの種類

麻薬探知犬は覚醒剤、ヘロインなどの不正薬物の匂いを嗅ぎ分けられることができます。麻薬探知犬はCBDやCBDオイルの匂いを嗅ぎ分けられるができるのでしょうか?

麻薬探知犬は基本的に一部のテルペンを嗅ぎ分けられるように訓練されています。テルペンとは植物体内で生合成される匂い成分のことを指します。大麻に含まれている一部の匂い成分を嗅ぎ分けて反応しているのです。

大麻の場合には、一部のテルペンにはカリオフィレン、ベータカリオフィレン、ピネンなどの成分が該当します。そのため、大麻を国内に密輸入しようとすると麻薬探知犬によって摘発される可能性があります。

大麻に含まれているこれらのテルペンはCBDやCBDオイルにもごく微量含まれることもあります。そのテルペンに麻薬探知犬が反応する可能性はあり得ます。

しかし、大麻自体に含まれているテルペンと比較するとCBDやCBDオイルに含まれているテルペンはかなり少ない量です。CBDやCBDオイルに必ず反応するというわけではありません。

また、麻薬探知犬の正確性は100%ではありません。大量にCBDやCBDオイルを所持していれば麻薬探知犬が反応してしまう可能性がありますが、1~2つ程度のCBD製品であれば反応する可能性は極めて低いです。

そのため、個人で使用する量のCBD製品であれば心配する必要がないでしょう。

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CBDやCBDオイルを空港に持ち込んでも良い?

麻やCBDに関する法律

海外旅行のお土産にCBDやCBDオイルを選びたいという方もいることでしょう。しかし、CBDやCBDオイルを空港に持ち込んでも良いのか不安だという方も多いです。

空港に持ち込めるのかどうかは各国の法律によって異なります。そのため、一概に持ち込めるのかどうかの議論はできません。

事前に該当する国の法律を確認して持ち込めるのかどうかしっかりと確認しましょう。確認不足によって検挙されてしまう可能性もあるので、慎重にリサーチしましょう。

また、どうしても心配な場合には持ち込まないという選択が賢明です。持ち込めるという確信が持てる時にだけ持ち込みましょう。

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例として日本とアメリカの法律を見てみましょう。日本は大麻に厳しく、アメリカは大麻合法化が進んでいるため、法律にもかなりの違いがあります。この時に注目すべき成分はTHCです。

THCは大麻に含まれている向精神作用のある成分です。THCを規制している国は多く、その規制量は国によって異なります。

アメリカの場合にはTHCの含有量は0.3%以下と法律で規制量が定められています。規制量以下のCBDやCBDオイルについては持ち込むことが可能です。ただし、条件もあります。

THCの含有量が0.3%以下だという証明書を携行することです。また、手荷物として持ち込む場合には液体の持ち込み制限の対象となります。100cc以下の包装であることが必要です。

日本の場合にはTHCの含有量に規制量が定められていません。つまりは、THCが検出された時点で違法となります。THCが一切含まれていないCBDやCBDオイルについては持ち込むことが可能です。

CBDやCBD製品を購入する際の注意点は?

CBDやCBDオイルを購入してみようと考えている方も多いでしょう。しかし、CBDやCBDオイルを購入する際には注意点があります。初めて購入する方のために注意点を解説していきます。

CBDやCBDオイルにはテルペンやTHCなど他の成分が含まれていることがあります。そのため、パッケージに記載されている成分表を確認する必要があります。THCが含まれていないCBD製品を選択しましょう。

また、THCが入っていないと謳うCBD製品にも注意が必要です。アメリカの場合にはTHCの含有量が0.3%以下であればTHCが入っていないと謳うことが可能になります。

そのようなCBD製品をアメリカで購入して日本に持ち込んだとします。日本で、そのCBD製品から微量のTHCが検出されてしまうと逮捕されてしまう可能性もあります。

成分表をしっかりと確認することはもちろん、信頼のできるショップで購入するということも重要です。多くの場合には海外のCBD製品を購入することになりますが、その際には2つの方法があります。

それは個人輸入と正規代理店からの購入です。個人輸入は費用を抑えることができますが、リスクがつきまといます。そのため、正規代理店から購入する方がよいでしょう。

最近では通販だけでなく、実店舗を構えている正規代理店も多いです。実店舗であれば、実際のCBD製品を手に取ることができます。

また、CBD製品の体験をさせてもらったり、CBD製品選びのアドバイスをもらったりすることも可能です。初めて購入する方は正規代理店に足を運ぶ方が安心できるでしょう。

CBDオイルを飛行機や日本に持ち込めるかに関して皆様から頂いた質問

麻薬探知犬はCBDを嗅ぎ分けられるように訓練されているのでしょうか?(20代男性)

麻に含まれている成分の中で麻薬探知犬が嗅ぎ分けられるのはTHCやテルペン(カリオフィレン、ベータカリオフィレン、ピネンなど)です。基本的にはCBDそのものによって反応してしまうことはないので、安心して持ち込むことができます。もし心配であれば、メーカーが公表している第三者の検査機関で実施された成分検査の結果を携帯しておくと安心です。

海外で購入したCBDオイルを日本に持ち込むことはできますか?(30代女性)

まず知っておいてもらいたいこととしては、日本では大麻取締法によってTHCが含まれている製品の所持は固く禁じられているため、少しでも含まれていたら違法です。一方で、海外ではTHCの含まれている割合が一定以下であればTHCフリーを謳うことが可能な場合があるため、THCフリーと書かれていてもTHCが含まれている可能性はあります。そのため、THCフリーという言葉を信用せず、購入する際にはメーカーが公表している第三者の検査機関で実施された成分検査の結果でTHCが含まれていないことを確認するようにしましょう。

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