CBD製品の中で最もおすすめはCBDオイル?その理由を解説
ここ数年でCBD(カンナビジオール)の人気は世界中で急速に拡大しています。特にアメリカでヘンプ(産業用大麻)の栽培規制が緩和された2018年以降は「山火事」と比喩されるほどに多くの新しいCBDブランドやCBD製品が誕生しています。
CBD製品の選択肢が増える一方で、日本でも海外でもCBD製品の品質や成分の表記などに関する厳密なルールはほとんどありません。したがって、現状では全てのCBD製品が安全であるとは言えません。
話題のCBDを試してみたいけれど種類が多すぎてどの製品が自分にとって適切か分からない、CBDは高い買い物だから失敗したくない、などといった理由でCBDの使用を躊躇されている方もいるのではないでしょうか。
CBDを初めて使用する方におすすめするのは、最もスタンダートなCBD製品であるCBDオイルです。
CBDオイルは脂質性であるCBDの特性を活かし、CBDの原料をMCTオイルやオリーブオイルなどのキャリアオイルに溶解した、原料が2つだけのシンプルな製品です。
しかし、CBDオイルの使用には非常に多くのメリットがあります。
一つ目のメリットとして、CBDオイルの摂取方法の手軽さ・多様性が挙げられます。
CBDオイルの最も一般的な摂取方法は舌下摂取ですが、CBDオイルをそのまま飲んだり、また食事や飲み物などに混ぜたり、皮膚に塗ったりして使用することもできます。
そして、CBDオイルを摂取する際には特別な機器は必要なく、CBDリキッドの吸入摂取のように周辺に蒸気が広がることもないため、場所を選ばずに摂取することができます。
CBDカプセルやCBDグミなどのCBDエディブル(CBDを含有する食品)も手軽なCBD摂取方法として知られています。
しかし、CBDオイルはCBDエディブルと比べて作用が現れるまでの時間が格段に短く、CBDの吸収率が高いというメリットがあります。
薬やサプリメントなどは、有効成分が血管内に吸収され全身を循環することで初めて効果が現れます。
また、CBDカプセルやCBDグミの場合も一般的な薬やサプリメントと同じように、一旦肝臓を通過してから血管内に吸収されます。
そのため、CBDが血管に到達するまでに時間がかかり、さらに肝臓では摂取されたCBDの大半が酵素によって不活化され、血管に入る前に尿と一緒に体外へ排出されてしまいます。
その点、CBDオイルは毛細血管が多く存在する舌下粘膜から血管内にCBDを直接吸収させるため、肝臓での代謝や排泄を受けずに比較的速く作用を実感することができます。
つまり効果を感じるまでの時間が短い上に、CBDの血管内への吸収率が高いことでCBDの効果持続時間が長くなるのです。
CBDやCBDオイルはなぜ舌下摂取なの?やり方も解説します!しかし、CBDオイルを購入したくても非常に多くの種類があり迷ってしまうことがある思います。次の項目では高品質なCBDオイルの見つけ方を解説します。
CBDオイルの品質は何で決まる?最高級CBDオイルの見つけ方をご紹介!
通常「最高級品」というと、その製品の界隈で最も値段が高く、値段に応じて自ずと品質が良いものであるに違いないというイメージがあるのではないでしょうか。
確かに、CBDオイルにおいても品質が上がると値段は高くなります。しかし、値段が高いCBDオイルであれば値段相応に全て高品質というわけではありません。
現段階ではCBDの原料そのものが品質に関わらず安価ではありません。そのため、高品質ではなくても高濃度のCBDオイルであるだけでも原価のコストがかかり値段が上がります。
また、CBDオイルに使用されるCBDの原料がCBDのみを含有するCBDアイソレートか、CBD以外のヘンプ成分も含まれるCBDブロードスペクトラム、CBDフルスペクトラムかという点でも値段が変わります。
日本産業規格(JIS)によると「品質」の定義とは「本来備わっている特製の集まりが、要求事項を満たす程度(ISO 9000)」です。言い換えると、消費者の要求により近い製品ほど高品質な製品であると言えます。
例えば、5%のアイソレートCBDオイルが欲しい方にとって、こだわりぬいた原材料だけを配合した12%のブロードスペクトラムCBDオイルは、いくら最高級品と謳われていても要求とは違うため高品質とは呼べません。
高濃度のCBDブロードスペクトラムは、低〜中濃度のCBDアイソレートと比較するとより作用が強いため「高機能」ではありますが「高品質」とは必ずしも言えないでしょう。
では、高品質なCBDオイルと呼べる条件とは何でしょうか。効果を感じやすい濃度であることは大前提として、何よりも身体にとって安全な製品であることではないでしょうか。
本記事冒頭でも解説したように、CBD製品に関する規制がなく現段階では安全性が不明瞭なものや、そもそも日本では違法となる成分を含有するCBDオイルを手にしてしまう可能性があります。
高品質のCBDオイルを見極めるには、値段やCBDの濃度以外の情報に注目する必要があります。重要なポイントは、CBDの原料であるヘンプの栽培から私たちの手元に届くまでの全過程に目を向けることです。
オーガニック栽培(有機栽培)
CBDの主な原料となるヘンプは、土壌に含まれる重金属や農薬などを植物の体内に蓄積する性質があります。
そのため、オーガニック栽培ではないヘンプから抽出されたCBDは、これらの有害物質によって汚染されている可能性があります。
これらの有害物質は、摂取してすぐには身体に影響を感じないかもしれません。しかし、長期的に摂取することで健康を損なったり、次世代にも何かしらの悪影響が現れたりする可能性があります。
オーガニック栽培は生産コストがかかる上に生産量も限られてしまうため、どうしても製品の価格が高くなってしまいます。生産者のみならず消費者にとっても手を出しにくい商品となってしまいます。
例えば、CBDの原料の生産が盛んであるアメリカでは、オーガニック栽培の証明である「USDAオーガニック」と認証されるには、3年間はその農地で農薬を使用していないことを証明しなければならないルールがあります。
オーガニック栽培されていない麻を使用したCBDオイルが、全て汚染されているわけではありません。しかし、より高品質のCBDオイルを求める場合はオーガニック製品を選択することが確実でしょう。
超臨界二酸化炭素抽出法
ヘンプからCBDを抽出・分離させる方法はいくつもあり、抽出法はそのままCBDの純度・安全性に影響します。
古くから行われているのは、溶媒材(ブタンやペンタン)やアルコール、オイルなどを使用した抽出方法です。
溶媒材やアルコール、オイル等を使用してCBDを抽出すると低コストに抑えることができるものの、薬剤によって破壊された麻の繊維や薬品などが抽出後のCBDに混入・残留する可能性があります。
また、これらの抽出法ではCBDのみを分離させることが難しかったり、温度によってCBDやCBD以外のヘンプに含まれる栄養素が壊されてしまうデメリットもあり、純度の高いCBDは生成されにくいです。
近年では、超臨界(超低温)二酸化炭素抽出法がメインになってきています。
超臨界二酸化炭素抽出法では設備の導入にはコストがかかりますが、抽出に使用される液化した二酸化炭素は麻の繊維を溶解することはありません。
また、CBDやヘンプの成分を壊すことなく抽出・分離させることができ、二酸化炭素は常温になると気化するため、出来上がったCBDに有害物質が残留する危険性がなく、純度の高いCBDが生成されます。
CBDオイルを購入する際にはCBDの抽出法にも注目して、超臨界二酸化炭素抽出法で抽出されていることが確認できる製品を選ぶようにしましょう。
CBDやCBDオイルの抽出方法は?オススメのCBD原料も紹介!THCフリー
CBDの原料となるヘンプにはCBD以外にもテルペン類やビタミン類、CBD以外のカンナビノイド類などが含まれています。CBDが抽出される際にはそれらの物質も同時に抽出される可能性があります。
その中で特に注意しなくてはならないのがTHC(テトラヒドロカンナビノール)という、大麻のもう一つの主成分であるカンナビノイドです。THCには精神活性作用があり、多くの国や地域で所持が禁止されています。
CBDの抽出に主に使われるヘンプには、もともと心身に作用するほどのTHCはほとんど含まれていません。しかし、日本ではどれほど微量であってもTHCを含有する製品の所持は大麻取締法違反となります。
THCも含めてヘンプから抽出される成分全てを含有するものはCBDフルスペクトラム、CBDフルスペクトラムからTHCだけを取り除いたものはCBDブロードスペクトラムと分類されています。
本来であれば日本ではCBDフルスペクトラムは違法になりますが、あまり区別されずに販売されていることがあります。
CBDフルスペクトラムとして販売されている製品も実際にはTHCが入っていない可能性もあります。
しかし、安全性が曖昧なものはできるだけ避けるためにも、CBDアイソレートのCBDオイルを選ぶのが最もおすすめです。
また、THCが入っていないことを確認するためには、後述する独立した第三者機関による検査の結果も必ず確認しましょう。
ヘンプ生産地の明記
冒頭でも解説しましたが、2018年末にアメリカでヘンプが一般的な農作物として栽培されることが許可されたことをきっかけに、アメリカのヘンプの生産量は世界第3位になりました。
2017年の時点でアメリカのヘンプ生産量は世界第4位であり、順位としては大きな変動はありませんが、注目すべきはその伸び率です。
アメリカのヘンプの農地面積は2016年は9,700エーカー、2017年は25,713エーカー、そして法が改正された2018年は78,176エーカー(東京23区の半分に相当)と毎年約3倍に拡大されています。
需要がさらに高まっている今後はさらにアメリカ産のCBDが増えることが予想されます。
アメリカにおけるCBD製品の浸透とヘンプ産業の爆発的な拡がり2019年の時点で、ヘンプを最も多く栽培していたのは中国で、次点がカナダ、アメリカでした。現在では、ヨーロッパや東南アジア、オセアニアなどでもヘンプの生産量は増え続けています。
日本ではヘンプの栽培は法律で規制されており国産のCBDは少ないため、CBDの原料を海外から輸入して国内でCBDオイルに加工するか、海外で製品化されたCBDオイルを輸入しています。
中国産はなんとなく心配、アメリカ産の方が安心という意識があるかもしれませんが、一概にどの国や地域で栽培されたヘンプが絶対に安全、もしくは避けたほうが良いということはありません。
例えば、ヘンプの生産量世界第一位を誇る中国ではオーガニック栽培が推奨されています。
生産地の情報において重要なことは、きちんとパッケージやメーカーの公式ホームページなどでCBDの生産地を確認することができるかどうかです。
CBD製品に関する規制が緩い現段階では、原料の生産地が書かれていないCBD製品が多数存在します。全く明記されていない場合もあれば「海外」のようにざっくりとした記載の場合もあります。
私たちは日常でさまざまな製品を購入する際に、産地がわからない製品を購入しようと思わないのではないでしょうか。食品や薬などの直接口にする製品であればなおさらです。
CBDオイルにおいても同じことであり、CBDの生産地を明記することは高品質を保証する上で重要な要素と言えるでしょう。
第三者機関による検査証の開示
THCや農薬などの有害物質が製品から検出されないことや、パッケージに記載されているCBD濃度に虚偽がないことが独立した第三者機関によって検査されており、なおかつ検査結果を公表しているメーカーを選びましょう。
いくら安全性や「検査済み」等を謳っている製品であっても、実際に自分の目で検査結果表を見ることができないものは高品質とは言えません。
適正価格
高価であれば高品質が保証される訳ではないと説明しました。
しかし、高品質と称されながらも極端に値段が安いものは、製品化の過程で重要な製造工程がおろそかにされていたり、偽物のCBDオイルであったりする可能性もあります。
値段はあくまでも目安ですが、複数の製品を比較してあまりにも価格が安い製品は避けたほうが無難でしょう。
カスタマーサービス
製品そのものの品質には関わりがありませんが、1ヶ月以内であれば返品が可能であったり、初回購入時や継続購入でのディスカウントなど、ブランドによって個々のサービスがあります。
また、トラブルの際のメーカーの対応によって信頼できるメーカーであるかどうかを量ることができます。CBDオイルを購入する際には、効果や効能以外のレビューもしっかりと読んでみると良いでしょう。
最高級品質のCBDオイルに関して皆様から頂いた質問
CBDを初めて購入しようと考えているのですが、おすすめの製品はどれですか。(30代男性)
CBDを初めて使用する方におすすめするのは、最もスタンダードなCBD製品であるCBDオイルです。CBDオイルは脂質性であるCBDの特性を活かし、CBDの原料をMCTオイルやオリーブオイルなどのキャリアオイルに溶解した、原料が2つだけのシンプルな製品です。
CBDオイルの品質は何で決まるのですか。(20代女性)
高品質なCBDオイルと呼べる条件は、作用を感じやすい濃度であることは大前提として、何よりも身体にとって安全な製品であることで決まるといえます。
最高級品質のCBDオイルの見極め方法を教えてください。(30代女性)
品質を見極めるポイントを7つご紹介します。①オーガニック栽培であること②CBDの抽出方法が超臨界二酸化炭素抽出法であること③THCが含まれていないこと④製品にヘンプの産地が明記してあること⑤第三者機関による検査証の開示があること⑥適正価格の設定がしてあること⑦カスタマーサービスが豊富であることです。