CBDやCBDオイルは骨粗鬆症や骨折に作用する?研究や実例を紹介!

CBDやCBDオイルは骨粗鬆症や骨折に作用する?研究や実例を紹介!

超高齢社会では骨粗しょう症や骨折の予防が課題になっています。CBDは骨にはどのように作用するのでしょうか。本記事では、CBDが骨に作用するメカニズムや骨の病気を治療した研究、そして実際にCBDの治療を行なっているクリニックをご紹介します。

よくある骨の病気!骨折・骨粗しょう症の原因はなに?

骨粗しょう症とは、なんらかの要因で骨から骨を構成する細胞が溶け出して骨が脆くなる病気です。

骨の強さは「骨密度」の指標であるカルシウムなどのミネラルの量と「骨質」の指標であるコラーゲンの量および質で決まります。

私たちの骨は、肌や髪などの細胞と同じように新陳代謝を繰り返しており、この新陳代謝を担っているのは「骨芽(こつが)細胞」と「破骨(はこつ)細胞」です。

骨芽細胞自身がコラーゲンやアパタイト(カルシウムを含む硬い細胞)を細胞内に貯蓄することで「骨細胞」になり骨の組織になります。

一方で、破骨細胞は骨芽細胞によって作られた骨細胞を酸化させて溶かし、溶けた骨細胞を破骨細胞自身が吸収します。破骨細胞は一見悪役のようですが、基本的には必要以上に骨を溶かすことはありません。

破骨細胞によって溶かされた骨細胞は生命維持に重要になります。心臓や腎臓、脳などの臓器を機能させるためのカルシウムとして使用されたり、使われなければ再び骨に吸収されたりします。

この骨芽細胞と破骨細胞の働きにより、一年でおよそ5〜10%の骨が新しく生まれ変わっています。健康であれば、成人期までに作られる骨と破壊される骨のバランスが保たれ骨量が減少することはありません。

しかし、若くてもホルモンバランスが崩れたり婦人科疾患の治療で女性ホルモンの分泌を抑制したりするような場合は、早くから骨粗鬆症のような症状(骨減少症)が現れる可能性もあります。

また、男性でもカルシウム不足になると骨に貯蔵されたカルシウムを使用しなければ生命維持ができないと身体が判断してどんどん骨が溶かされるようになります。

骨は生まれてから10歳頃までは男女ともに少しずつ太く丈夫になり、中学生・高校生の時期に急成長します。特に女性は初潮を迎えて女性ホルモンの分泌量が増加することで骨や血管が強くなります。

男女ともに20歳頃に骨量のピークを迎えるとそれ以上に増えることはなく、また成人期に骨量が減ることもほとんどありません。しかし、中高年の時期に差し掛かると身体の老化によって男女ともに骨量が減少し始めます。

女性はこの時期に閉経を迎えるため、老化や女性ホルモンの分泌の減少に伴い骨密度の低下が男性以上に顕著になります。

骨が弱くなった高齢者は転倒の衝撃で骨折してしまうことさえももあります。また骨折の治療中に寝たきりになると筋力が低下するため治療を終えても動くことが難しくなり、さらに骨が弱くなるという悪循環に陥ってしまします。

初潮を迎えるのが遅く閉経が早い女性は、女性ホルモンが分泌される期間が短いため、もともとの最大骨量が少ない上に減り始める時期も早い可能性があり特に注意が必要と言えるでしょう。

骨粗鬆症の予防は、まずは20歳頃までに最大骨量を増やしておくこと、そして中高年以降にいかに骨量の減少を食い止めるかが鍵となります。

すでに成人を迎えている方はこれ以上に骨量を増やすことはできません。他にも、性別や人種、遺伝、初潮の開始時期、閉経時期、骨折・リウマチの既往なども個人の努力では変えることや避けることができません。

しかし、栄養不足(カルシウム、ビタミンD、ビタミンK)や、カルシウムの吸収や骨の生成を阻害する多量の飲酒や喫煙、塩分過多、カフェインの過剰摂取、運動不足、日照不足などは改善することができます。

CBDやCBDオイルは骨の強化を助けるサポーター!

CBD(Cannabidiol:カンナビジオール)は大麻(ヘンプ)から抽出された成分で、心身に様々なメリットをもたらすことから世界中で注目されています。

CBDは大麻に含まれる成分ではありますが、安全性が高くWHOにも認められた成分です。

大麻には精神活性作用をもたらすTHC(Tetrahydrocannabinol:テトラヒドロカンナビノール)が含まれていますが、CBDとTHCの作用は全く違うためCBDによって「ハイ」になる事はありません。

日本でも世界でも人気上昇中のCBDは、骨の健康にはどのように作用するのでしょうか。

CBDの骨への作用を理解するには、私たちの身体に存在する「エンド・カンナビノイド・システム(ECS)」に仕組みを知ることが重要です。

ECSとは、元々体内で分泌されているアナンダミド(AEA)や2-AGなどの「内因性カンナビノイド」が、全身に存在する様々な受容体を活性化することで、身体の機能を一定に保つ仕組みです。

AEAや2-AGが作用する受容体にはCB1やCB2などのカンナビノイド受容体、そして近年では第三のカンナビノイド受容体と言われているGPR55などがあります。

CBDを摂取することで、直接CB1やCB2が活性化されることはほとんどありませんが、AEAや2-AGを破壊する酵素を抑制することで間接的にECSの機能を助けていることがわかっています。

また、CBDは必要に応じてCB1やCB2、GPR55を「阻害」する作用もあります。

つまり、CBDは間接的な作動薬(受容体を活性化する薬)としての作用と、拮抗薬(受容体を不活化する薬)としての作用という2面性があります。このCBDの作用の多様性は、骨の健康にも大きく関わっています。

先ほど解説した骨の代謝を担う骨芽細胞と破骨細胞の働きもECSによってコントロールされていますが、年齢や個体差によって変化がみられ、その仕組みは複雑で現段階では全て解明されていません。

まず、カンナビノイド受容体は全身に発現しますが、骨や骨芽細胞、破骨細胞にもカンナビノイド受容体であるCB2が発現することがわかっています。

2006年発表の文献によると、CB2が活性化されると破骨細胞の作用(骨細胞からカルシウムを吸収する)が抑制され、骨量が増加することが報告されました。

また、2007年発表の別の文献では、CB2欠乏症の老化したマウスでは加齢による骨量の低下とその著しい加速が見られています。この2つの事実を見ると、CB2の活性化は骨量維持のために重要であるように思えます。

しかし、別の文献では若いCB2欠乏症のマウスに関しては特に骨量に大きな差はなかったと報告されていることから、CB2だけが骨密度の低下や増加に関わっている訳ではないことがわかります。

CB1も同様に作用に対して相反する研究結果があります。若い卵巣摘出後のマウスでは、CB1を阻害することで骨量の減少を防止することに効果がありました。

また、同じ文献によると若いCB1欠乏症のマウスでは骨量の減少は見られませんでした。この2つを見ると、CB1が体内に少ないか、CB1が活性化しない方が骨にとっては良いということになります。

ところが、同文献における老化したCB1欠乏症のマウスでは、加齢による骨量の減少が加速したことも記されています。つまり、高齢のマウスではCB1の活性化が骨量増加の鍵になると言えます。

CB1およびCB2の骨への作用は年齢や遺伝などでどのような違いがあるのかはまだ不明なことも多くありますが、ECSがしっかりと機能することが骨量の維持に重要であることは現研究段階から見ても間違いありません。

他には、骨に発現するGPR55も骨の代謝に関わっています。CBDがGPR55を阻害することで、破骨細胞が減少して骨量を増加させたことが報告されています。

また、GPR55欠乏のマウスでは不活化した破骨細胞が多く、骨量が普通のマウスよりも多かったことが報告されています。

このような年齢や疾患などで異なる複雑な骨の代謝に対して、CB1作動薬やCB1拮抗薬、CB2作動薬、CB2拮抗薬などを別々に摂取するのは非常に大変です。

しかし、これらの役割を一度に担うCBDであればどうでしょうか。CBDは身体の状態に応じて(間接的な)作動薬としても拮抗薬としても作用する可能性が高い物質です。

また、CBDは適量摂取を遵守する限りは副作用が少なく、副作用があったとしても下痢や口渇感、強い眠気などであり、一般的な薬剤で起こりうる腎臓や肝臓の障害などのリスクは非常に低いです。

骨粗しょう症や骨折などで受診するのは多くが60歳以上の高齢者です。高齢者は薬剤を代謝・排泄する肝臓や腎臓の機能も若い頃と比較すると低下しています。

副作用の少ないCBDは、骨の病気に悩みやすい高齢者にとって救世主となるかもしれません。また、若い世代でも骨粗しょう症のリスクがある場合は、早いうちからCBDの摂取を検討してはいかがでしょうか。

骨の病気に対するCBDの作用についての研究・実例を解説!

CBDの研究
実際にCBDが骨の病気に作用したと報告しているこれまでの研究を紹介します。

マウスの大腿骨骨折

2015年の文献「the Journal of Bone and Mineral reserch」に掲載されたイスラエルの大学の研究によると、CBDはマウスの大腿骨幹部骨折の治癒に作用したと報告されています。

骨折が治る過程で、骨膜から分泌された骨芽細胞が骨折部位を覆うように集結し「仮骨」という柔らかい骨ができます。仮骨にはカルシウムなどのミネラル分が少ないため、ギプスなどで固定されていなければズレてしまいます。

その後、何ヶ月もかけて仮骨にカルシウムが沈着することで硬い骨になり、最終的に仮骨の不要な部位は吸収されて元の骨の形状に近い形に戻ります。

同研究においては、マウスにそれぞれCBDかTHC、または両方を与え、骨折の回復までの経過が観察されました。

その結果、CBDを与えられたマウスはプラセボやTHCのみを与えられたマウスと比べて「コラーゲン・クロスリンク」が多く見られたことが報告されています。

コラーゲン・クロスリンクはあまり聞きなれない言葉かもしれません。例示して説明していきますが、骨を「鉄筋コンクリートの柱」だと想像してみてください。

骨のカルシウムはコンクリート、コラーゲンは鉄筋、そしてコラーゲン・クロスリンクは鉄筋同士を繋ぐ梁(はり)に相当します。柱であれば鉄筋を支える梁の数が多いほど強度が上がり、折れにくくなります。

つまり、この研究ではCBDを摂取することで骨折が治癒した後の骨の強度がより高くなる可能性が示唆されました。

骨粗鬆症・骨減少症

ECSと骨量の関連は多く研究されていますが、実際にCBDを使用して骨粗しょう症を治療した例はほとんどありません。

ここでは、脊髄損傷の手術後のマウスにCBDを投与したことによって骨量の増加が見られたとする研究をご紹介します。

脊髄損傷患者は受傷後より身体が自由に動かなくなることから時間とともに骨密度が大きく低下します。

2017年の文献によると、脊髄損傷の手術を受けたマウスに14日間CBDを投与しました。その結果、運動マウスの大腿骨や脛骨の骨量が増えてより強い骨に変化したことが報告されています。

変形性関節症

変形性関節症は加齢によって膝関節や股関節の軟骨がすり減り、クッションがなくなることで骨同士が直接ぶつかり痛みが生じる骨の病気です。

進行するとぶつかった骨の周囲に穴が開き、それを修復するために関節が変形します。また、痛みのために徐々に歩行が難しくなり、動かなくなることで筋肉が固くなって可動域が狭くなり日常生活にも影響を与えます。

加齢で磨り減った軟骨は元に戻らないため、痛みを感じた場合には早期に治療を開始して痛みをコントロールし、進行を遅らせることが大切です。

アメリカでは、犬の変形性関節症にCBDを使用した例があります。16頭の変形性関節症の犬にCBDを投与したところ、痛みが軽減しや活動性の向上が見られました。また、全ての犬において副作用は見られませんでした。
CBDやCBDオイルは危険?関節痛や関節炎にも効くのか解説します!CBDやCBDオイルは危険?関節痛や関節炎にも効くのか解説します!

骨粗しょう症や骨折のためにCBDは使用できる?おすすめCBD製品は?

すでに解説したように、CBDは骨粗しょう症や骨折などの予防や治療に役立つ可能性が高い成分です。

ただし、注意点として現段階での研究は動物実験の段階のものがほとんどであり、日本および海外で実際に人が医師に処方されて骨の病気の治療を行った実績やデータはまだありません。

そのため、すでに骨粗しょう症や骨折などの可能性がある場合に、医師の診察を受けずに現在の研究結果だけを過信して、個人の判断でCBDやCBDオイルを摂取することはやめましょう。

まずは整形外科や骨粗しょう症外来などを受診した上で、医師にCBDを使用したい旨を相談しましょう。

先述したようにCBDは副作用が少なく安全性の高い製品ではありますが、他の薬剤との相互作用によって同時に摂取した薬剤の薬効を強めてしまう可能性があります。

すでに内服薬がある方は、医師や薬剤師にCBDと他の薬剤との飲み合わせについて確認しましょう。

骨密度を改善したり、骨を強くしたい場合にCBDを摂取する場合は、CBDオイルの舌下摂取やCBDグミやCBDカプセルなどのCBDエディブル(CBD含有食品)がおすすめです。

骨の痛みに対してCBDを摂取したい場合にも、CBDオイルやCBDエディブルも効果的ですが、皮膚からCBDを局所的に吸収させるCBDクリームやCBDジェルなどのCBDトピカルもおすすめです。

日本では、クリニックでCBDオイルを購入することもできますが、CBDやCBDオイルはあくまでサプリメントであり、骨の病気に対して医師がCBDを「処方」することはできません。

サプリメントは薬のように強い効果は期待できないため、CBDやCBDオイルを摂取する場合も短期間で治療することを考えず、長期に渡って摂取するようにしましょう。

国内でCBDの自由診療を行っている整形外科をご紹介!

日本でCBDオイルを扱っているクリニックは数多くありますが、心療内科や一般内科などがメインであり整形外科領域ではまだ珍しいようです。

また、クリニックのホームページでもCBDについて明記している場合とそうでない場合があり、CBDの自由診療を行なっているクリニックや病院を探すのに苦労されるかもしれません。

本記事では、CBDの自由診療を行なっている全国の医療機関の中からCBDの取り扱いがある整形外科やリハビリテーション科、ペインクリニックをご紹介します。

一つのクリニックに複数の診療科がある場合は、そのクリニックでは整形外科以外の患者様はCBDで治療したことがあっても、整形外科の患者様では例はないということもあるかもしれません。

受診する前にまずは電話やメールなどで自身の症状を伝え、それらの症状に対してCBDの使用を考えていることを相談しましょう。

小豆沢整形外科

小豆沢整形外科は東京都板橋区にあるクリニックで、整形外科をはじめ形成外科、リハビリテーション科、ペインクリニックが併設されています。先生はしっかりと患者様とお話をされ、非常に評判の良いクリニックです。

本郷台整形外科クリニック

本郷台整形外科クリニックは神奈川県横浜市栄区にあるクリニックで、整形外科やリハビリテーション科だけでなく、骨粗しょう症治療を単独で確立しているクリニックです。

専門的に骨粗しょう症の治療を受けたい方におすすめです。

フェリシティクリニック名古屋

フェリシティクリニック名古屋は愛知県名古屋市中区にあるクリニックです。一般的な整形外科ではなく「整形痛み外来」という、骨や筋肉などの様々な痛みを専門的に治療するユニークな診療科があります。

これまでに様々な痛み止めを試しても改善しないような骨の痛みに悩んでいる方におすすめです。

たかはしクリニック

たかはしクリニックは長野県中野市にあるクリニックです。こちらのクリニックでは整形外科や美容外科、がん治療、認知症治療など非常に幅広い治療を行なっています。

クリニックのレビューを見てみると、他の病院で治療を受けても症状が改善しなかったような方が複数訪れており、こちらの先生の治療を受けて満足されているようです。

また、院長先生がCBDに関して造詣が深く、ブログでも度々CBDに関して触れています。

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