CBDやCBDオイルは若返り効果がある?アンチエイジング作用も?

老化に抗うことは人類の長年のテーマと言えます。アンチエイジングの食べ物や化粧品などは次々と話題になっていますが、人気のCBDやCBDオイルにもアンチエイジングの効果はあるのでしょうか。本記事では、エビデンスやスキンケアの方法を解説します。

CBDやCBDオイルとは?

美容のCBD
CBDとは大麻草などから抽出されるカンナビノイドと呼ばれる天然成分です。カンナビノイドは私たちの身体に存在するエンドカンナビノイドシステム(ECS)という様々な身体機能の調節を行う仕組みに働きかけます。

ECSは体内で元々分泌されているアナンダミド(AEA)や2-AGなどの内因性カンナビノイドが、CB1やCB2などのカンナビノイド受容体と結合することで機能しています。

CBDの役割はCB1やCB2に直接作用することではなく、AEAや2-AGなどを破壊する酵素を抑制することで間接的にECSを活性化します。

ECSの機能は主に、疼痛や炎症の緩和、ストレスや不安の軽減、食欲の改善、睡眠障害の改善、吐き気の抑制などですがこれ以外にも様々な効果があります。

そして、CBDにはビタミンCやビタミンEなどよりも強力な抗酸化作用があり、これが本記事のテーマである「アンチエイジング」において非常に重要になります。

CBDオイルは大麻草などの植物から抽出したCBDをココナッツオイルやオリーブオイルなどのキャリアオイルと混合したCBD製品です。

なぜ人は老化するのか?

老化は自然界の全生物が避けられない細胞の成長過程です。しかしそのメカニズムは完全には解明されていません。人の老化は外見や身体機能だけではなく記憶力や思考、認知などにおいても様々な変化が現れます。

老化については現代でも様々な仮説が多くある段階ですが、近年話題の「酸化ストレス」と「糖化ストレス」について着目したいと思います。

身体の酸化ストレスとは?

おそらく多くの方が「酸化ストレス」や「活性酸素」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

酸化は「体のサビ」と例えられます。私たちの体内では、精神的ストレスや疲労、喫煙、食事、紫外線などの様々な内的要因・外的要因によって活性酸素が発生します。

活性酸素というと悪いイメージしかないかもしれませんが、がん細胞などの死滅やバクテリアなどに対して殺菌効果などもあるため、体内に必要な物質です。

しかし、体内で活性酸素が過剰に作られてしまうと神経や細胞などを傷つけて、様々な病気や老化の原因となります。

身体の糖化ストレスとは?

身体の糖化ストレス
上述した酸化ストレスと比べると「糖化ストレス」はあまり聞きなれない言葉かもしれません。酸化が身体のサビであることに対し、糖化は「身体のコゲ」と言われています。

糖化ストレスは名前の通り「糖(ブドウ糖)」が原因で引き起こされます。

通常、血液中のブドウ糖(グルコース)は身体を動かしたり脳を働かせたりするための主要なエネルギー源として使用されます。

しかしグルコースの量が過剰となってしまうと、グルコースがタンパク質や脂肪組織などと結びついて体内に定着してしまいます。これを糖化と呼びます。

わかりやすいイメージでは、食べ物の「コゲ」も糖化による変色です。元は柔らかくみずみずしい食材でも、表面が一旦焦げると硬くボロボロになり元に戻すことができません。

体内の糖化ストレスでも、この焦げた食べ物と同じことが起こります。

糖化した細胞は硬くなりボロボロになります。例えば、血糖値の高い状態が続く糖尿病の患者は動脈硬化などが起こりやすいですが、これは血管壁の細胞が糖化することによって生じます。

このように、糖化ストレスも酸化ストレスと同様に様々な病気や老化の一因となります。

酸化ストレスと糖化ストレスの関連

酸化ストレスと糖化ストレスはそれぞれが別々に生じるのではなく、相互作用があります。

私たちの身体でエネルギーを作り出す細胞(ミトコンドリア)はグルコース以外にもタンパク質や脂質など血中の様々な栄養素と酸素を使ってエネルギーを産生します。

これは狩猟採取時代の名残と言われており、糖質の少ない食生活や飢餓状態などでも生きていけるように身体が備えているためです。糖質を簡単に取り入れられる現代であっても、血液中には常に一定の酸素量が含まれています。

グルコースは他の栄養素に比べて少ない酸素の量で効率よくエネルギーを産生できます。そのため、ミトコンドリアは優先的にグルコースを取り込んでエネルギーを作り出します。

しかしグルコースを取り込みすぎてしまうと、血中には使われなかった多くの酸素が残存し、それが最終的に活性酸素に変換されてしまいます。

また、ミトコンドリアはエネルギーを産生する際に、エネルギーとともに活性酸素も分泌します。

このような血中の過剰な活性酸素は、糖化ストレスも酸化ストレスも悪化させます。

例えば、酸化ストレスは血糖値を下げるホルモンであるインスリンの感受性(効果)を悪くします。そのため、血糖値を下げることができず、糖化ストレスが亢進することになります。

他にも、過剰な活性酸素はエネルギーを作リ出すミトコンドリア自身にもダメージを与えます。

ダメージを受けたミトコンドリアは、栄養素を取り込んでもエネルギーを少ししか産生することができなくなり、反対に活性酸素の方を多く放出するようになり、酸化ストレスを促進するという悪循環が生じます。

酸化ストレスと糖化ストレスによる老化への影響

このような「酸化ストレス」と「糖化ストレス」は身体にどのような形で現れるのでしょうか。

皮膚への影響

外見的な老化の特徴としてまず思い浮かぶのは顔の皮膚のシワやシミ、たるみなどでしょう。また、年齢とともに傷の治りが遅くなったり、傷痕が残ったりするようになったと感じたことがある方も多いのではないでしょうか。

老化による肌の変化を簡単に説明すると、年齢を重ねるごとに肌を構成する細胞の「数が減少」する上に、酸化ストレスや糖化ストレスによって産生される肌の細胞の「質は悪く」なってしまうためです。

皮膚の成分の70%に当たるコラーゲンの産生量は20歳でピークを迎え、以降年々1%ずつ産生量が減少するとされています。

それに加えて、皮膚の弾力性を保つコラーゲンを繋ぎとめる役割のエラスチンや、皮膚を守るために皮脂を分泌する皮脂腺の量も低下します。

これらが重なった結果、皮膚は張りがなくなるためたるんだりシワができやすくなりします。また、皮脂量が減ることで皮膚が乾燥しやすくなり、空気中の汚れや乾燥、紫外線などの外部からの刺激を受けやすくなります。

乾燥した皮膚によって見た目もさらに老化を感じさせるでしょう。

皮膚を作るコラーゲンやエラスチンは「線維芽細胞」という肌の内部の細胞から作り出されるたんぱく質でできています。

これらのたんぱく質が糖化ストレスの影響を受けることで弾力性を失ったり、変色して肌の「くすみ」などが生じます。

また、線維芽細胞はそもそも加齢で数が減少する上に、様々な要因で発生する活性酸素によるダメージを受けることでうまく機能しなくなり、線維芽細胞がコラーゲンやエラスチンを産生するサイクルが遅くなります。

髪への影響

年齢が上がるにつれ白髪が生え始めたり抜け毛が増えたり、また髪が細くなったりうねったりするなど、加齢によって髪質が変わった方もいるでしょう。

髪も酸化ストレスや糖化ストレスの影響を受けます。

毛根や髪の色素を作るメラノサイトなどにも糖化したたんぱく質が蓄積することで髪の成長が阻害されたり、髪が抜けやすくなったりします。そして、色素が作られなくなることで白髪が増えます。

また、髪は2〜5年で生え変わるとされていますが、新しい髪は毛包幹細胞という毛穴の奥にある細胞の働きによって新生されます。

しかし、髪の土台である頭皮は日焼けなどによって酸化ストレスを受けてコラーゲンなどが破壊されやすいため、加齢に伴って毛穴もダメージを受けます。

そして、ダメージが持続すると最終的に毛包幹細胞が抜け落ちてしまい、最終的に髪が生えてこなくなってしまいます。

代謝への影響

加齢はエネルギー代謝にも影響を与えます。

年齢が上がるにつれて、食事量などが増えていなくても太りやすくなったり、若い頃は運動すればすぐに痩せらたけれど、歳を取ってからは同じ運動量ではダイエットの効果がなくなったと感じたことはありませんか。

これらも、加齢による酸化ストレスや糖化ストレスが原因でミトコンドリアの活動性が低下しているためとされています。

各臓器への影響

老化とともに誰しも体の不調を感じる機会は多くなるでしょう。全身の臓器は加齢で細胞が老化するため、病気などがなくても10代や20代などの身体機能と比べると疲れやすくなったり回復が遅くなったりします。

全身の臓器の機能の低下は様々な病気を招きます。日常的な関節の痛みや炎症なども生じるでしょうし、免疫機能が低下しやすいために肺炎が引き起こされたり、がんになる確率も上昇します。

また、高齢者特有の病気として認知症があります。脳や神経などに問題がなくても加齢によって記憶や認知などが若い時と比べて劣ることは自然なことですが、認知症が進行する原因の多くにアルツハイマーがあります。

アルツハイマーは脳内に異常なたんぱく質(アミロイドβ)が蓄積することで脳細胞や神経が壊死してしまうことが原因です。

現段階では、アルツハイマーの全てが解明されている訳ではありませんが、アミロイドβが生じる原因の一つには酸化ストレスや糖化ストレスが関わっていると報告されています。

CBDやCBDオイルを摂取すると若返る?アンチエイジングの作用がある?

CBDオイルと美容
細胞が活動している限り、酸化ストレスや糖化ストレスは避けられませんが、CBDやCBDオイルを摂取することでそれらを軽減して老化を遅らせたり、若返らせたりする効果はあるのでしょうか。

これまでの研究において、CBDやCBDオイルの「抗酸化作用」は数多く研究されていますが、「抗糖化作用」は単体では研究されていません。

しかし酸化ストレスと糖化ストレスは関連があるため、CBDやCBDオイルは間接的に抗糖化作用に関わっている可能性は十分に高いです。

またグルコースを消費するミトコンドリアにもカンナビノイド受容体が発現していること、さらにはCBDはインスリンを分泌する膵臓のランゲルハンス島にもCBDは作用することなども抗糖化作用の一部ともいえるでしょう。

CBDやCBDオイルは以下のようなアンチエイジングに効果が期待できます。

シワやほうれい線、乾燥肌への作用

CBDやCBDオイルの持つ抗酸化作用は、コラーゲンやエラスチンなどの肌の細胞を作り出す線維芽細胞が受ける日焼けやストレスなどからの様々なダメージを軽減できるでしょう。

また「間接的な抗糖化作用」で、コラーゲンやエラスチンが硬くなって弾力を失ってしまったり、肌がくすんでしまったりすることを予防できる可能性も高いでしょう。

そして、CBDは皮脂腺にも作用することがわかっています。CBDやCBDオイルは皮脂の分泌量をコントロールすることで乾燥肌の改善に有効であると言われています。

また、直接的な皮膚への作用ではありませんが、CBDやCBDオイルは睡眠障害を改善したり、ストレスを軽減したり、また食欲を改善して食べ過ぎを予防したりすることで肌への悪影響を予防できるのではないでしょうか。

白髪や抜け毛への作用

ECSは髪の成長への効果も注目されています。現段階でも、髪そのものへのCBDやCBDオイルによる作用はおそらくあると考えられていますが、まだ研究数が限られており、どのくらいの効果があるのかはわかっていません。

そして、CBDやCBDオイルの抗酸化作用は髪にも良い効果をもたらします。

例えば、新しい髪を作る毛包幹細胞を守る毛穴や色素を作るメラノサイト、髪の素となるたんぱく質(ケラチン)などが日焼けやストレスなどからダメージを受けることを防ぐ効果などが考えられます。

また、CBDは身体をリラックスさせて血流を良くするなどの効果があることから、栄養素を髪に行き渡らせることにも有効でしょう。
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代謝への効果

CBDやCBDオイルはいくつかの作用からダイエットに効果があるのではないかと言われています。

CBDやCBDオイルの抗酸化作用がミトコンドリア自身のダメージを軽減することや、カンナビノイド受容体の活性化によってエネルギーの生産工場であるミトコンドリアの機能を促進する作用があると考えられています。

その例の一つが、CBDやCBDオイルがミトコンドリアを活性化することで、体内の脂肪組織を燃焼しにくい白色脂肪から、エネルギーとして燃焼されやすい褐色脂肪に変換するという研究の報告があります。

また、先述したCBDの食欲を抑制する効果もダイエットをする上で効果があると考えられます。
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CBDやCBDオイルは老化の影響を抑える?

CBDやCBDオイルは外見的な若返りだけではなく、健康寿命の健康を維持することにも有効であると言えます。健康寿命とは高齢になっても心身ともに自立した生活を送ることができる期間のことです。

脳への作用

高齢になった時に自立するための大切な要素の一つとして、認知症にならないかどうかということがあります。認知症の原因は様々ですが、その中で最も多いのがアルツハイマーによるものです。

CBDとアルツハイマーの関連性は研究されており、CBDの持つ抗酸化作用が脳や神経を保護することでアルツハイマーの進行を抑制する可能性があることが報告されています。

心臓・血管への作用

世界の死因として最多の心臓病ですが、CBDやCBDオイルは身体をリラックスさせて高血圧を予防したり、心筋梗塞などを引き起こす血栓症の予防などができるのではないかとされています。
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糖尿病の作用

高齢になるほどに、気をつけていても糖尿病になりやすくなります。特にほとんどの日本人は、太っていなくても糖尿病になりやすい遺伝子を持っているため一層注意が必要です。

糖尿病は腎不全や心臓病、失明、足の切断など全身の障害に繋がる病気です。また、一旦透析を開始すると、一生続けなければなりません。

CBDやCBDオイルは、抗酸化作用によってインスリンやミトコンドリアの働きを助けることで、糖尿病の治療にも効果があるのではないかと考えられています。

免疫系への作用

加齢に伴い免疫の働きも悪くなります。高齢になると免疫の異常による疾患が起こりやすくなります。

自然死(老衰)を含めると、高齢者の死因として最も多いのは肺炎と言われています。免疫がしっかりと機能する若い人であれば軽症の風邪で済むことでも、高齢者は重症化してしまうことも多いです。

CBDは抗炎症作用や抗菌作用があり肺炎症状の軽減や予防に有効であると考えられています。

また、がんになりやすくなることも免疫細胞の作用の低下が関わっています。CBDやCBDオイルは異常な細胞の増殖を抑制したり、転移を抑制したりすることが報告されています。

そして、免疫が過剰に働くことで生じる関節リウマチも高齢者に多い疾患です。CBDやCBDオイルは免疫の過剰な活動を抑制し、関節の疼痛や炎症を抑制することに効果があります。

CBDやCBDオイルは加齢に伴う様々な身体機能の低下を抑制することができる可能性がありますが、疾患の治療には医師の指示を受けることが大切です。

身体の不調に対して個人の判断でCBDやCBDオイルを使用するのではなく、必ず疾患の専門の医師に相談するようにしてください。

CBDのおすすめの摂取方法は?

CBD製品の種類
CBDやCBDオイルは様々な摂取方法がありますが、アンチエイジングにはどのような方法が効果的なのでしょうか。

アンチエイジングというと美容液や化粧品などの肌に塗る製品を想像するもしれませんが、CBDやCBDオイルをアンチエイジングのために使用するには、肌の表面だけではなく全身に作用させる方が効果が高いです。

まずは、CBDの吸収が早く全身への効果持続時間の長い舌下摂取をすることをおすすめします。

CBDやCBDオイルには抗酸化作用などアンチエイジングに有効な様々な作用がありますが、摂取するだけでアンチエイジング効果がある万能薬ではありません。

アンチエイジングには規則正しい生活や食習慣、運動習慣、禁煙、禁酒なども大切です。CBDやCBDオイルは生活習慣の改善にも有効です

例えば、CBDには食欲を増加させる効果も減少させる効果もあります。そのため、食べ過ぎている場合は食事量を抑制したり、また普段は食欲があまりなくて食事量が少なすぎる場合は増加することができるでしょう。

そして、CBDやCBDオイルは筋肉痛の改善などにも有効ですので運動習慣を作ったり、ストレスを軽減して睡眠を整えたりすることにも有効です。

CBDやCBDオイルを舌下摂取をした上で、乾燥やシワなどが気になる部位にCBDオイルやCBDクリームなどを併用することで、保湿や抗炎症などの効果が期待できるでしょう。

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