CBDやCBDオイルは心拍数に影響を与える?心臓病に効果あり?

CBDやCBDオイルは心拍数に影響を与える?心臓病に効果あり?

CBDやCBDオイルは健康維持に効果があり、深刻な副作用がほとんどありません。ストレスや睡眠の改善に効果的だと知られていますが、心臓病にも効果がある可能性があります。本記事ではCBDやCBDオイルが心臓や血管に与える影響を説明します。

動悸とは?なぜ引き起こされる?

動悸とは、心臓の拍動を強く激しく感じる自覚症状です。「胸がドキドキ」「心臓がバクバク」と表現されるように、血圧が上昇し脈が速くなることが多いですが、徐脈気味でも動悸を感じることはあります。

動悸を引き起こす原因は様々です。健康であっても心臓に負荷のかかる運動や緊張・興奮などが原因で動悸が起こることがあります。時間が経って消失する一過性の動悸は特に心配がありません。

またアルコールやニコチン、カフェインの摂取、睡眠不足など嗜好品や生活習慣によっても動悸が引き起こされることがあります。これらは原因を取り除くことで改善される場合がほとんどです。

しかし上記のような原因がないにも関わらず急に動悸が生じる場合は注意する必要があります。動悸は心臓病の症状の一つで、動悸以外に胸の痛みや息苦しさなどを感じる時は危険ですので早めに医療機関を受診してください。

心臓が原因の病気以外にも、細胞の代謝異常を引き起こすバセドウ病や、脱水、貧血などでも起こります。またパニック障害やうつ病などの精神領域の疾患によっても引き起されます。

CBDやCBDオイルは心拍数を増加させる?

結論から言うと、CBDやCBDオイルには心拍数を上昇させる効果は認められていません。

そもそも心拍数はストレスや興奮を感じた時に優位になる交感神経と、リラックスした時に優位になる副交感神経からなる自律神経によって調整されます。

例えば、激しい運動や重要な仕事で緊張状態になることなどにより心身にストレスを感じると、神経伝達物質であるアドレナリン(肉体的ストレスに反応)やノルアドレナリン(精神的ストレスに反応)が分泌されます。

これらの物質が交感神経を刺激すると、血圧は上昇し、心臓や筋肉などの重要な臓器の血流量は増加し心拍数も上昇します。このシステムはもともと人間が生命を守るための本能の一種です。

血流の増加によって骨格筋のエネルギー代謝を助けたり、感覚が冴え渡り集中力を発揮するなど、私たちが直面していることに対するパフォーマンス能力を向上させる手助けをします。

しかし交感神経が優位にある状態は非常にエネルギーを消耗するため、体にとっては理想的な状況ではありません。アドレナリンやノルアドレナリンの過剰な分泌は痛みを感じなくさせたり食欲や睡眠欲を消失させたりします。

そのため、体はセロトニンやGABAなどの物質を分泌し、副交感神経を働かせます。そうすることで必要のない時は興奮を抑えエネルギーの消耗を軽減します。

副交感神経が優位になることで、血管は拡張され心拍数や血圧を低下させ体をニュートラルな状態に戻します。このように自律神経は状況に応じて自動的に興奮した状態とリラックスした状態のバランスをとります。

しかしパニック障害や自律神経失調症など脳や神経の機能に異常がある場合、脳内でノルアドレナリンの分泌が過剰になり、必要がない状態でも交感神経が優位になり、同時に副交感神経の活動性が低下します。

パニック障害や自律神経失調症などを抱える患者は、はっきりとした原因がないにも関わらずストレスを感じている状態で、動悸や息苦しさ、冷や汗などの症状によって日常生活を送ることが難しくなってしまいます。

一方で、CBDやCBDオイルは心身にリラックス効果をもたらす脳内伝達物質であるセロトニンやGABAなどの受容体に作用することが分かっています。

つまりCBDやCBDオイルを摂取すると脳内でセロトニンやGABAなどの分泌が活発化し、副交感神経が優位になります。その結果、緊張で収縮していた血管を拡張させ心拍数を低下させると考えられています。

仮にCBD製品を使用して心拍数の増加が生じたとすれば、CBD以外の成分が関連していることが考えられます。例えば、CBD製品に微量のTHC成分が含まれている可能性があります。

THCはエンドカンナビノイドシステム(ECS)の受容体であるCB1に直接結合します。CB1は神経を興奮させ、血圧や心拍数を上昇させる作用があります。THCフリーの製品を試してみると変化が見られるかもしれません。

それ以外にも、日常的にコーヒーや煙草を摂取している場合はそれらが心拍数の上昇に影響していることも考えられます。

CBDやCBDオイルは動悸に効果がある?

交感神経が刺激されることは緊張を生じさせて、私たちのパフォーマンス能力を向上させるためにひと役買いますが、あくまで「適度」でなければなりません。

過度なストレスを受け続けると過剰にノルアドレナリンを生産し自律神経の乱れにつながります。そして不安を増強し、仕事やスポーツだけでなく食事や睡眠といった日常生活までままならなくなってしまいます。

脳や神経に異常のない健康な人でも、ストレスの多い状況下では一時的に動悸が起こることがあります。2011年に行われた研究で、大勢の前でスピーチを行う参加者たちの血圧や心拍数、不安のレベルを比較しました。

その結果、CBDを事前に摂取した参加者たちは血圧や心拍数、不安のレベルに大幅に数値に改善がありました。

また、2009年に行われた動物実験でも、ストレスにさらされたマウスにCBDを投与したところ、血圧や脈拍の低下が見られました。

CBDの体内での作用はまだ研究途上で、実際の作用機序は完全には解明されていません。

しかしCBDやCBDオイルを摂取することでストレスを軽減し、血圧や心拍数を軽減することは過去の研究から、有用性があると言えるでしょう。

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CBDやCBDオイルは脳卒中や心臓病のリスクを軽減する?

心臓病や脳卒中に共通するリスクには高血圧と動脈硬化があります。

通常、動脈の壁は柔らかく風船のように伸びたり縮んだりします。この動脈が最も縮んだ時の値が最高血圧、最も膨らんだ時が最低血圧の値になります。高血圧症はこの動脈壁がなんらかの理由で拡張しづらくなった状態です。

高血圧の原因は様々です。他の病気や生活習慣が原因のこともありますが、健康な人であっても興奮したり強い痛みを感じると交感神経の作用により血管の収縮と血流の増加が生じて血圧が正常値を逸脱することがあります。

一時的なものであれば特に問題ありませんが、ストレスや不健康な生活習慣などが持続することにより高血圧症が慢性的なものとなると、動脈壁は次第に硬くなり伸縮しなくなります。これが動脈硬化です。

動脈硬化を引き起こす要因は高血圧症の他に、喫煙や飲酒、高脂質な食事などの生活習慣や、それらに起因する糖尿病などの生活習慣病があります。動脈硬化が進行すると、血圧は更に上がりやすくなります。

このように高血圧は動脈硬化の原因となり、動脈硬化は高血圧を悪化させるという悪循環が起こります。そして動脈硬化によって引き起される病気が心筋梗塞や脳梗塞(脳卒中)などで知られている血管の詰まりである梗塞です。

動脈硬化を起こした血管は血流が悪くなることにより、血液中の脂質などが血管壁に蓄積されたり、血液が固まりやすくなり血栓が生じます。それらが心臓や脳などの重要な血管を詰まらせた場合は命に関わります。

また、冬場の浴室などで高齢者に起こりやすい、急激な血圧上昇は脳の血管の破裂も引き起こす恐れがあります。高血圧や動脈硬化、また血流障害を放置することは非常に危険です。早めに治療をすることが大切です。

CBDやCBDオイルの効果には前述したような血管拡張と血圧降下の作用があります。そして、血管が拡張することで血流が改善され、血栓予防につながります。

したがって、血管の異常によって引き起される心臓病や脳卒中の予防には効果的であると言えます。過去にも虚血性障害に対してCBDを投与する実験が行われており、予防効果は認められています。

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しかしすでに心臓や脳の病気を患っている方は、CBDの使用を開始する前に必ず医師の診察を受けるようにしてください。

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