CBDやCBDオイルは脳震盪やその後遺症に作用する?使用時の注意点は?

CBDやCBDオイルは脳震盪やその後遺症に作用する?使用時の注意点は?

様々な作用が知られているCBDやCBDオイルは、子どもから大人まで引き起こす可能性のある脳震盪や脳震盪後症候群に使用しても良いのでしょうか。本記事では脳震盪の症状や、脳震盪に対してCBDやCBDオイルを使用する際の注意点について解説します。

脳震盪や脳震盪後症候群の症状や現在の治療法とは?

脳震盪(のうしんとう)とは、全身や頭部に強い衝撃を受けることによって引き起こされる「(軽度)外傷性脳損傷」の一つです。

原因には交通事故や激しいフィジカルコンタクトによるスポーツ外傷(アメリカンフットボール、ラグビー、ボクシングなど)、高所からの転落、転倒、乳児の揺さぶられっ子症候群など、全世代にその危険性があります。

現在の日本国内での脳震盪の発症件数を示すデータはありませんが、WHO(世界保健機構)によると、年間の脳震盪の発症件数は人口のおよそ0.1〜0.3%(日本では数十万人程度)ではないかと見られています。

2011年のアメリカ国内の調査では、スポーツや娯楽のイベント中に起きた脳震盪に限定すると年間で約160〜380万人の患者がいると言われています。

脳震盪の症状や治療法

非常に柔らかい組織を持つ脳は通常、強固な頭蓋骨と頭蓋骨の内側を満たす脳脊髄液がクッションとなり守られています。

しかし、強い打撲などの衝撃により脳は頭蓋内は前後や左右に激しく揺さぶられ、頭蓋骨の内壁に打ち付けられる状態になります。

その際に脳細胞や神経組織が損傷し、また脳の損傷によって脳内の神経伝達物質のバランスが急激に変化することで、受傷後数時間〜数週間にかけて以下のような症状が現れます。

  • 意識障害(意識がない、ぼーっとしている、呼びかけに応じない、など)
  • 健忘症状(頭を打ったことを忘れている、その前に何をしていたか覚えていない、など)
  • 記憶障害
  • 集中力の低下
  • 頭痛
  • めまい
  • 混乱
  • 脳神経の障害(視覚、聴覚、嗅覚などが変化する、過敏になる、など)
  • 言語障害
  • 嘔気、嘔吐
  • 不安、うつ症状、感情の激しい変化などの精神症状
  • 睡眠障害など

脳震盪は病院で検査をしても脳に異常が見つかることはほとんどなく、医師は受傷した時の状況や当てはまる症状などによって脳震盪と診断します。

症状が重いと判断された場合はさらなる検査のために入院となったり、頭痛がひどい場合などには鎮痛剤などが処方されたりすることもありますが、脳震盪によって受けた脳の損傷そのものを回復させる薬などは存在しません。

現段階での脳震盪後の治療はあまり明確な基準はなく、基本的には「症状が回復するまで身体も頭も無理をしないこと」になります。具体的には、運動をしたり集中力や思考力が必要な作業を避けることなどです。

脳震盪後症候群

上記のような脳震盪の症状が数週間から数ヶ月、また場合によっては何年も持続する状態は脳震盪後症候群と呼ばれます。

脳震盪の症状が持続するということは、脳の機能が受傷後から時間が経っても回復していないということなので常に注意が必要になります。

脳震盪の受傷後、脳の機能が回復しないうちに2度目の衝撃を受けてしまうと、一度目の受傷時よりも脳の状態が遥かに悪化する「セカンド・インパクト症候群」となり、さらにひどい後遺症が残る可能性が高くなります。

脳震盪後症候群の患者は、加齢とともにパーキンソン病やアルツハイマー病、認知症、うつ病、脳梗塞などの脳疾患になりやすい傾向があります。特に、脳梗塞のリスクはそうでない人と比べて1.5倍にも昇るとされています。

CBDやCBDオイルは脳震盪に作用する?

近年様々な効果が注目されて人気上昇中のCBDやCBDオイルは脳震盪に対してどのような効果・効能が期待できるのでしょうか。

そもそもCBDやCBDオイルとは?

CBD(カンナビジオール)はカンナビス ・サティバ ・エル(産業用大麻)やカンナビス ・インディカ(マリファナ)などの植物から抽出されるカンナビノイドと呼ばれる生理活性物質です。

大麻には「ハイ」にさせることで知られているTHC(テトラヒドロカンナビノール)というカンナビノイドが含まれていますが、CBDとTHCの体内での作用は全く違い、CBDには精神活性作用は一切ありません。

エンド・カンナビノイド・システムとは?

CBDは私たちの体内に存在するエンド・カンナビノイド・システム(ECS)という身体機能を調節する仕組みを活性化することがわかっています。

ECSは本来、アナンダミド(AEA)や2-AGなどの内因性カンナビノイドが、CB1やCB2などのカンナビノイド受容体を活性化することで機能しています。

CB1は主に脳や中枢神経に多く、CB2は皮膚や免疫細胞、末梢神経などに多く発現しています。

ECSは加齢やストレス、疲労、病気などの様々な要因によってAEAや2-AGの分泌量が減少し、うまく機能しなくなると言われています。

CBDが直接CB1やCB2に作用することはほとんどありませんが、CBDはAEAや2-AGを破壊する酵素であるFAAHやMGLを抑制することで体内でのCB1やCB2の分泌量を増やす働きがあります。

また、CBDはECS以外にも体内の多くの神経伝達物質受容体を活性化して分泌量を増加させたり、反対に抑制して分泌量を減少させたりする作用もあることが分かっています。

CBDには幅広い作用があり、抗炎症作用や鎮痛作用、抗ストレス作用、抗不安作用、睡眠改善作用、食欲促進・抑制作用、制吐作用、抗酸化作用、脳神経保護作用など他にも数多くあると考えられています。

原料となる大麻などの植物から抽出された粉末状のCBDを、MCTオイルやオリーブオイルなどのキャリアオイルと混合した製品はCBDオイルと呼ばれます。

CBDオイルを舌下粘膜から吸収させる(舌下摂取する)と、効果の発現が速く効果持続時間も長いため、現在最も普及しているCBD製品です。

脳震盪直後の脳内の状態は?

脳震盪によって現れる様々な症状を引き起こす直接的な原因となるのが、脳が激しい衝撃を受けることで脳細胞や神経が障害されてしまうことです。具体的に脳内ではどのような変化が起きているのでしょうか?

頭部の打撲などによって脳に衝撃を受けると、すぐに脳の損傷部位から活性酸素、炎症性物質(サイトカイン)、神経興奮毒性をもたらすグルタミン酸などの神経伝達物質が放出されます。

このような体内の異常な変化に対し、私たちの身体は自然と元の正常な状態に戻ろうとする働き(身体の恒常性を保つ働き)があります。しかし、それには莫大なエネルギーを必要とします。

まず、脳の神経細胞はナトリウムイオンとカリウムイオンが細胞膜の内外を行き来してバランスよく配置されることで細胞膜が形を保っていますが、衝撃によってその均衡が崩れてしまいます。

それを元に戻すにはナトリウムチャネル(細胞膜にあるイオンの通り道)およびカリウムチャネルに多くのエネルギーを供給しなければならず、そのエネルギーとなるのが血液中のグルコース(ブドウ糖)です。

そのため、脳震盪後は血液中のグルコースの多くが脳の損傷部位に送られるため、患者の疲労感は強くなったり、スタミナが低下したりします。

そして、急激に脳でグルコースを消費した後、脳の代謝機能は一気に低下します。その結果、グルコースをエネルギーに変換することができず、患者のエネルギー不足はさらに加速してしまいます。

このエネルギー危機と同時に、様々な厄介な問題を引き起こすカルシウムイオンが継続的に脳に流入します。

カルシウムイオンは神経興奮毒性を悪化させるグルタミン酸受容体を活性化させたり、さらにはエネルギーの変換産生するミトコンドリアの機能を低下させたり、細胞の機能を障害したり、最終的には神経の死滅を招きます。

脳震盪および脳震盪後症候群とECS

上述したようにECSは、身体の恒常性を保つ役割があります。

ECSが正常に機能している場合、脳震盪の受傷直後の神経興奮毒性が激しい段階で、抗炎症作用や神経伝達物質を調節する作用などをもたらす2-AGの分泌が盛んになることがわかっています。

また、様々な問題を引き起こすカルシウムイオンが細胞内に増えると、自動的にAEAや2-AGを分泌させてカルシウムイオンの流入を中止させて回復を促す役割があります。

しかし、脳震盪後症候群の患者で特に頭痛を抱えている場合、AEAの分泌量が通常よりも少ないと言われています。

そのため、何度も脳震盪を繰り返す可能性の高いボクサーやアメリカンフットボール選手などのスポーツ選手はそのダメージが脳に蓄積しており、ECSの機能が大幅に低下していると考えられます。

CBDやCBDオイルは脳震盪による脳へのダメージを軽減させる?

すでに解説したように、CBDはECSを間接的に活性化する作用があります。

そのため、脳震盪後になるべく早い段階でCBDやCBDオイルを摂取することで、脳保護作用のあるAEAや2-AGの分泌を促進して、脳のダメージを軽減することができるでしょう。

そして、CBDには神経や脳細胞にダメージを与える活性酸素を除去する抗酸化作用があったり、脳の血流量を増加させることも報告されています。

それにより、脳のダメージを軽減しながら酸素や栄養成分を脳へ運搬することで脳や神経組織を回復させることにも有効であると考えられます。

CBDやCBDオイルは脳震盪による様々な症状を緩和する?

脳震盪のCBDやCBDオイルには多くの作用があり、脳震盪に附随して起こる様々な症状の改善にも有効であると考えられます。

例えば、脳震盪受傷後の頭痛は最も多い症状の一つですが、鎮痛作用はCBDやCBDオイルの代表的な作用と言えます。CBDが体内で鎮痛作用をもたらす経路は複数あります。

その一つが、脳や中枢神経のCB1が活性化すると身体に痛みを伝える信号がコントロールされて伝えられます。CB1を直接活性化するTHCは特にその作用が強いですが、日本ではTHCは違法となるため使用できません。

CBDは間接的にCB1を活性化するため、鎮痛作用はTHCと比べてややマイルドであると考えられていますが、様々な研究においてCBDの鎮痛作用は報告されています。

そして、他にもCBDは炎症を引き起こす免疫細胞の活性化を抑制するため、脳が損傷した際に分泌される炎症性物質であるサイトカインを抑制することで疼痛をコントロールします。

また、カプサイシンなどの刺激を調節するバニロイド受容体(TRPV1)や、神経伝達物質のバランサーであるセロトニン受容体(5-HT1)にもCBDが作用し、これらも疼痛緩和において重要な役割を果たしています。

他にもCBDやCBDオイルは、脳震盪後に起こる吐き気や不安・うつなどの精神症状、睡眠障害など多くの症状の改善に期待ができます。
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CBDやCBDオイルは脳震盪後症候群にも作用する?エビデンスも紹介!

CBDやCBDオイルは脳震盪後症候群にも作用する?エビデンスも紹介!
CBDやCBDオイルの脳への作用は脳震盪後症候群の場合も有効である可能性が高いです。

後で詳しく解説しますがCBDやCBDオイルは標準治療薬と比べて副作用の面でも心配は少なく、2017年にはWHOもCBDの安全性を文書で報告しています。

脳震盪後症候群のように、長期的に服用するには標準治療薬よりもCBDやCBDオイルの方が望ましいと言えるのではないでしょうか。

そして、健康な人でも加齢とともにアルツハイマー病や認知症、うつ病、脳梗塞など精神疾患や脳神経疾患などが引き起こされるリスクは上昇しますが、脳震盪後症候群の患者はそのリスクが若いうちから高い状態であります。

そのため、早期から精神疾患や脳神経疾患の予防や治療を行うことが重要ですが、やはり治療薬を長期的に服用することは副作用が起きることや薬物依存になる恐れもあります。

CBDやCBDオイルはアルツハイマー病や認知症、うつ病などの治療が簡単ではない進行性の脳や精神の疾患に対して有効である可能性が高いとされており研究が行われています。

脳の血流が血栓などによって途絶える脳梗塞は生命の危険に直結する危険な病気です。CBDやCBDオイルは前述したように脳の血流量を増加させる作用があるため、効果的でしょう。

CBDやCBDオイルはアスリートの希望となる?

アスリートのCBDの作用
脳震盪後症候群は、脳震盪を繰り返す可能性が高い競技のアスリートにとって特に深刻な問題になっています。アメリカおよびカナダでは、全アスリートのうち10〜15%が脳震盪後症候群を患っているとされています。

これまで多くのアスリートたちが、現役の間は治療もままならないまま常に危険と隣り合わせでプレーをし、現役を引退すると脳震盪後症候群を抱えながら第2の人生を歩まなければなりませんでした。

北米では近年、スポーツ中の外傷性脳損傷に対するCBDの効果が注目されています。

2019年にはカナダのバイオテクノロジー企業であるNeeka Health Canadaより、脳震盪後症候群に対してCBDやCBDオイルを使用した正式な治療効果を検証する研究が行われることが発表されました。

この研究には、NHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)のOBたちによる組織のNHL Alumuni Asociation(NHLAA)から、100人近くの元NHLプレーヤーたちが協力することになりました。

2021年現在でまだ研究結果は報告されていませんが、これまでにすでに解明されているCBDやCBDオイルの脳への作用を考えると、脳震盪後症候群に対する治療効果も良い成果が期待できるのではないでしょうか。

また、CBDやCBDオイルは脳震盪後症候群のためだけでなく、アスリートにとってこれまで使用が禁止されていた鎮痛剤や睡眠補助剤などの代わりとなる成分として、今後スポーツの世界で浸透していくと考えられています。

世界アンチ・ドーピング機関(WADA)は2018年にCBDを使用禁止薬物リストから外しています。

アスリートはドーピング検査に引っかかってしまうことを避けなければならないため、症状を軽減するための薬などを服用することができないことも脳や身体の回復を妨げる要因であったと考えられます。

注意しなければならないのは、CBDに限っては許可されていますが製品にCBD以外のカンナビノイド(THCやCBG、CBNなど)が含まれているとドーピング検査に引っかかってしまう可能性はあります。
CBDやCBDオイルはどれくらい体内に残る?薬物検査は大丈夫?CBDやCBDオイルはどれくらい体内に残る?薬物検査は大丈夫? 公式の大会などでCBDやCBDオイルを使用する場合は、CBD単体(アイソレート)から作られたCBD製品やアスリート専用のCBD製品などを使用するようにして、フルスペクトラムやブロードスペクトラムのCBD製品は利用しないようにしましょう。

今後は、CBDやCBDオイルによって現役中のパフォーマンスの向上や引退後の健康にも変化があるかもしれません。
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軽度の脳震盪にCBDを使用しても良い?どのように使用したら良い?

CBDやCBDオイルを脳震盪に使用したい場合に、どのようなことに注意したら良いのでしょうか。

CBDやCBDオイルの使用の前に

様々なスポーツにおいて強豪国であるアメリカで、脳震盪後症候群がアスリートの間で特に問題となるのは、プレイ中のフィジカルコンタクトの回数や質以外にも要因があると考えられています。

それは、コーチやトレーナー、チームドクター(整形外科医)、そしてアスリート自身が脳震盪の重症度の判断やその後の適切な処置に関するガイドラインを把握していないことです。

そのため、自身で軽症だと判断して受診をしなかったり、受診をしたとしても完全に回復するまでに何週間も時間をかけて休むことが難しく、無理をしてでも競技に参加してしまったりするということもあるでしょう。

脳震盪は検査で異常が見つからないことがほとんどではありますが、頭部もしくは頸部、身体などを強く打って頭部が衝撃を受けた場合は必ず受診をしましょう。また、運動や作業をすぐに中断して休むようにしましょう。

軽症の場合であっても、身体はもちろんのこと、頭を使うだけで悪化してしまうことがあります。

そして、医師の診察を受け検査の結果で脳の異常が見つからず、症状が軽いと判断されて薬の処方などがない場合であっても、必ず医師にCBDやCBDオイルの使用を相談してから服用を開始するようにしてください。

CBDやCBDオイルの摂取量の決め方や副作用の対処

CBDやCBDオイルの効果の感じ方は個人差が大きいため、様々な摂取量を試して自身で最適な量を見つけることが必要です。

初めてCBDやCBDオイルを摂取する場合は、CBD量を多めに摂取し効果の現れ方や副作用などがないかを観察しましょう。

摂取量が少ないと感じる場合は効果が現れるまで少しずつ増量し最適な量を把握しましょう。

基本的にCBDやCBDオイルは安全性が高く、長期的に服用するにも市販の鎮痛剤や病院で処方される薬と比べて副作用が起こりにくいとされています。

これまでに報告されているCBDやCBDオイルの副作用は、下痢や口渇感、強い眠気、疲労感、食欲・体重の変化、吐き気などがありますが、割合としては摂取人口全体の数パーセントです。

用量や用法を遵守している限りはあまり副作用を心配しなくても大丈夫でしょう。これらの副作用は摂取量や摂取時間などを調節することで対処できることもありますが、心配な場合は医師や薬剤師等に相談をしましょう。

また、他に内服薬がある場合や持病がある場合はCBDやCBDオイルの摂取の前に医師に確認をするようにしてください。

脳震盪に最適なCBD製品

CBDオイル
CBDやCBDオイルの製品タイプや摂取方法はいくつかあります。

脳震盪の症状は数日〜数週間、またはそれ以上続くこともあるため、改善のために摂取するのであれば全身に作用して効果持続時間が長い舌下摂取(CBDオイル)か経口摂取(CBDエディブル)が適しているでしょう。

CBDオイルを舌下摂取する場合、CBDは舌下粘膜から毛細血管に直接吸収され、15分〜1時間ほどでCBDの効果を感じ始めます。また、舌下摂取した場合のCBDの効果は4〜8時間ほど持続します。

CBDやCBDオイルをこれまで全く使用したことがなく、自身にとって適切なCBD摂取量や効果の感じ方が分からないという方は、摂取量を増減しやすいCBDオイルを最初に使用することをおすすめします。

一方で、CBDエディブル(CBD入り食品)などからCBDを経口摂取した場合、CBDが血管に吸収される前に一旦消化器官を通過するため、効果の出現が舌下摂取よりも遅く最長で2時間ほどかかることもあります。

また、CBDが血管に吸収されずに尿中に排泄されてしまう割合も高いので、CBDの摂取量を舌下摂取よりも多くする必要があります。

CBDエディブルはデメリットが多いようですが、消化管から吸収されたCBDは脂肪組織に蓄積されて少しずつ血管に吸収されるのでCBDは長時間効果を発現し、効果持続時間が最大で12時間というメリットもあります。

CBD製品を選ぶポイント

CBDを購入する際の注意点
CBD製品を選ぶ際にはいくつか注意しなければならないことがあります。

CBD製品は決して安価なものではないので、値段を第一に決めてしまいそうになるかもしれませんが、身体にとって有害な物質が含まれていたり、CBDが全く入っていないといった事例もあります。

まず、日本では違法となるTHCや、残留農薬などの有害な化学物質などが含まれていないこと、CBDの濃度に虚偽がないことなどが第三者機関によって証明されている製品であることを必ず文書などで確認しましょう。

そのためには、信頼できる販売元を選ぶことも重要です。

メルカリやラクマなどのフリマサイトでの購入を避け、CBDメーカーの公式オンラインストアや実店舗などで購入するようにしましょう。

またCBD製品を購入する際には、CBDの原料の産地や栽培方法、CBDの抽出方法、キャリアオイルの種類、添加物などありとあらゆる情報を吟味して選ぶようにしましょう。

また、CBD製品に含まれるCBDの濃度も選択の上で重要になります。CBDの濃度が低ければ一度に摂取する量を増やさなければならず非常に非効率です。

濃度が高ければ高いほど効果があるというわけではありませんが、なるべくCBDの濃度が3%以上ある製品を選ぶようにしましょう。

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