CBDやCBDオイルはアテローム性動脈硬化症に効果がある?

CBDやCBDオイルはアテローム性動脈硬化症に効果がある?

WHOによると、過去15年間世界で最も多かった死因は心臓病で、その大きな要因がアテローム性動脈硬化症です。CBDやCBDオイルは心臓や血管に作用し、その予防に役立つかもしれません。ここではその作用機序や使用する際の注意点について解説します。

アテローム性動脈硬化症とは?なぜ引き起こされる?

アテローム性動脈硬化症とは、動脈の内側にプラークと呼ばれる脂肪などの血液中の成分が蓄積され、動脈壁が徐々に肥厚する病気です。発症しても急激に悪化することはなく、何年もかけて体内に蓄積されていきます。

正常な血管は弾力があり拡張や伸縮をしますが、血管壁が肥厚することで硬化し、内腔は狭くなります。そのせいで血流が障害されるようになり、プラークの蓄積をさらに助長する悪循環が起こります。

治療をしないで放置すると、最終的には血管が破裂したり閉塞したりします。

プラークの蓄積は脳や心臓、手足など全身の動脈に起こりうる可能性があります。細胞に酸素を供給する血流が止まることは、心臓や脳の動脈内であれば生命の危機に直結したり、重篤な後遺症が残る恐れがあります。

アテローム性動脈硬化症の原因は様々な要因が重なる事で生じやすくなります。高血圧や糖尿病、高脂質血症、肥満、喫煙習慣、食習慣、運動習慣、遺伝的要因、加齢、また血栓症のできやすさなども関係します。

アテローム性動脈硬化症の症状はどのようなものがある?

アテローム性動脈硬化症の症状は体内のできる場所によって変わります。

例えば心臓に発症した場合、虚血性心疾患と呼ばれます。症状としては胸の痛みや圧迫されるような感覚、息苦しさなどがあります。治療せずに悪化すると、急性心筋梗塞など死に直結するような非常に危険な状態となります。

脳内の動脈にできると、脳卒中と呼ばれます。手足などに力が入らなくなる、手足が痺れる、篭ったような話し方になる、会話が困難になる、顔の筋肉が垂れ下がる、視野が狭くなるなどの症状が見られます。

手や足の動脈であれば病変部周辺の組織が炎症を起こし、痛みで動かすことが困難になります。また送られる血液が減少するため、手先や足先が非常に冷たくなります。放置すると手や足全体の壊死が起こります。

腎動脈内に発症すると、腎機能の低下が起こります。それに伴い急激な血圧の上昇が起こります。

CBDやCBDオイルはアテローム性動脈硬化症に効果がある?どのように作用する?

CBDやCBDオイルは体内に存在するエンドカンナビノイドシステム(ECS)や体中に存在する様々な物質の受容体に直接的、または間接的に働きかけることで、体に良い効果をもたらします。

アテローム性動脈硬化症の原因は単体であることはほとんどなく、様々な原因を対処する必要があります。そのため、CBDやCBDオイルの幅広い効果はアテローム性動脈硬化症の予防に非常に効果があると考えられます。

例えば、CBDやCBDオイルはアテローム性動脈硬化症の原因疾患の一つである糖尿病の改善に役立つと考えられています。食事による膵臓への負担と体内の脂肪細胞による影響の二つの点から説明します。

CBDやCBDオイルは糖尿病に効果がある?エビデンス付きで解説!CBDやCBDオイルは糖尿病に効果がある?エビデンス付きで解説!

まず、糖尿病患者の約90%は高脂質な食事や運動不足などの生活習慣によって引き起される二型糖尿病です。

糖尿病となる前の段階では、過剰に上がった血糖値を下げるため、膵臓はインスリンを絶えず分泌します。しかし体内のインスリン受容体の数が足りないために、インスリンは血糖を細胞に取り込む作用ができません。

そのため、血液中のインスリンの量は十分でも血糖値を下げることができない状態となります。早い段階で食生活を改善するなど、血糖値をコントロールしなければ徐々にインスリンの効き目が悪くなります。

その結果、慢性的に血糖値が高くなり糖尿病となります。

膵臓はインスリンだけでなく消化液の分泌もしているため、糖尿病になりやすい高脂質や高糖質な食事は臓器に非常に負担がかかり、膵臓全体の機能が低下します。

CB1やCB2などのカンナビノイド受容体は全身に存在しますが、膵臓にはCB2が存在することが確認されています。そのため、ECSの作用によってCBDは低下した膵臓の機能を回復させる働きがあります。

次に、ほとんどの二型糖尿病患者の体内には過剰な脂肪細胞があります。脂肪細胞は増えすぎると、変性や壊死を起こしします。その際に遊離するDNAが免疫細胞を活性化します。

免疫細胞が活性化すると脂肪の慢性炎症を引き起こすサイトカインの量が増えます。サイトカインは血糖値を下げるインスリンの働きを阻害します。

また、免疫細胞はインスリンを産生するβ細胞がある膵臓のランゲルハンス島にも広がることが認められています。免疫細胞は臓器の酸化ストレスを引き起こしてβ細胞を破壊します。そしてインスリンの分泌量は低下します。

CBDやCBDオイルには、免疫システムに働きかけて免疫細胞の活発化を阻害する抗炎症作用や、体内で組織や物質が分解される際に生じる活性酸素を一掃する抗酸化作用があることが証明されています。

そのため、抗酸化作用によりβ細胞を保護することでインスリンの分泌を保ち、抗炎症作用によってβ細胞を攻撃するサイトカインを抑制し、サイトカインによるインスリンの作用を阻害しないため血糖値が改善されます。

糖尿病以外でも、CBDやCBDオイルの抗炎症作用や抗酸化作用は、病変部位の炎症を抑え血管壁を保護する役割もあります。

糖尿病の他に動脈硬化を悪化させる代表的なリスクとして高血圧があります。血圧の上昇は心身に受けるストレスの影響が大きいです。

CBDやCBDオイルは心身をリラックスさせる効果があり、それにより血管を拡張して血圧を下げます。血管が拡張することで血流も改善されるため、血栓ができて血管を塞栓するリスクを下げることができます。

更に、アテローム性動脈硬化症やそれを誘発する疾患の共通の要因には肥満があります。CBDやCBDオイルは体重の減少に役立ち、肥満の改善にも効果があります。

CBDは間接的にECSに作用することで、食欲のコントロールをします。過去の研究から、CBDを摂取すると、食欲がない場合は食欲を増加させ、過食するような場合は無理なく食事量を減らすと考えられています。

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そしてまだ研究段階ですが、CBDには脂肪の代謝を上げる効果がある可能性があります。

過去の研究より、CBDはエネルギーを溜め込んで病気を引き起こしやすい白色脂肪組織を、エネルギー消費に適した褐色脂肪組織に変換することが発見されました。

このようなことから、CBDやCBDオイルはダイエットにも効果があるのではないかと期待されています。

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アテローム性動脈硬化症に効果があることを期待してCBDを摂取する際の注意点は?

CBDの適切な摂取量は個人差があります。そのため、少量から摂取し始めて効果の現れる量を確認することが重要です。

マウスを用いた実験では、低用量のCBD摂取でアテローム性動脈硬化症の進行が抑制されたという結果があります。

アテローム性動脈硬化症の治療で最も大切なことは一回に摂取する量よりも継続的に摂取をすることです。何年もかけて体内で進行していく病気であるため、予防をするにも同じだけ時間をかけなければなりません。

また、処方薬やCBDオイルの摂取などはあくまで治療の一部であり、全てを解決するわけではありません。アテローム性動脈硬化症は様々な要因が関係しているため、基礎疾患や生活習慣を改善する必要があります。

例えば、肥満の方は運動や食事の習慣を見直したり、動脈硬化を促進する喫煙をやめる、ストレスをなるべく溜めない、睡眠時間をしっかりと確保するなどの健康的な生活を意識して継続することが大切です。

そしてCBDやCBDオイルには相互作用する薬剤がいくつかあります。アテローム性動脈硬化症の治療薬であれば、血栓症を予防する薬のうち、肝臓で代謝される薬の薬効が強く出てしまうこともあります。

そのため、すでに処方薬を服用している方はCBDやCBDオイルを摂取し始める前に必ず主治医に相談するようにしてください。内服量の一部を調整する必要があるでしょう。

血栓症予防の薬は、些細な怪我などでも出血が止まらなくなったり消化管出血を起こしやすくなる副作用があるため、それらが増強することは望ましくありません。

また、CBD製品を選ぶ際には様々な成分が一緒に含まれている、フルスペクトラムやブロードスペクトラムを選ぶようにして下さい。

CBDは単体であるよりも、他のカンナビノイド成分やテルペン、ビタミンなどと同時に摂取することで、更に体に良い効果が得られます。

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