CBDやCBDオイルは坐骨神経痛に効果あり?摂取時の注意点も紹介!

CBDやCBDオイルは坐骨神経痛に効果あり?摂取時の注意点も紹介!

坐骨神経痛は多くの方の悩みの種となり得ますが、CBDはその症状に作用するのでしょうか。坐骨神経痛の原因や治療法、CBDがどのような症状に作用するのかを解説し、おすすめの摂取方法についても紹介します。

坐骨神経痛って何?どんな症状?その原因をご紹介!

CBDやCBDオイルは坐骨神経痛に作用するの?

坐骨神経痛という言葉に馴染みがないという方もいるかもしれません。

しかし、腰の痛みといえば坐骨神経痛を思い浮かべるという人もいるほど、坐骨神経痛は身近な症状です。

坐骨神経は、腰のあたりから足の爪先まで伸びる、人体のなかでもっとも太く長い末梢神経です。

この神経は非常に重要なものですが、そこに圧迫などの刺激を受けると、腰や尻、脚などに電気が走ったような痛みやしびれが起こります。これが坐骨神経痛です。

坐骨神経痛はそれ自体が病気というわけではなく、他の疾患が原因となって起こることが多いです。

坐骨神経痛を引き起こす疾患は多くありますが、主なものは以下になります。

    1. 腰椎間板ヘルニア (背骨を構成する椎体の間に存在する椎間板という軟骨が、はみ出したり飛び出したりする病気)
    2. 腰部脊柱管狭窄症 (背骨の中央にある脊柱管が狭くなる病気。神経を圧迫し、腰や足の痛みやしびれを引き起こす)
    3. 変形性腰椎症 (腰椎が変形して神経を圧迫する病気)

このような病気や坐骨神経痛が起こる原因として、重たいものを持つ、激しい運動をする、姿勢が悪い、太りすぎなどがあります。

つまり、痛みを改善する方法としては、重いものを持たない、激しい運動は避ける、長時間同じ姿勢を取らない、減量するといったことなどがあります。

しかし、仕事や生活環境によって、なかなかこのような対策が取れない人もいます。

とはいえ、坐骨神経痛が悪化すると、歩行が困難になる、座っていられなくなる、排泄をうまくできなくなる、というように日常生活に大きな支障をきたすようになります。

そのため、早めに治療することが大切です。

坐骨神経痛を和らげるには?治療法はあるの?

坐骨神経痛は患部を温めると和らぐことがあります。

しかし、原因となる病気が悪化したり、症状が慢性化したりすると温めても対処できなくなる場合もあります。

そのような場合には、以下のような治療法が用いられます。

      1. 運動療法
      2. 理学療法
      3. 認知行動療法

痛みに素早く対処するため鎮痛剤などが処方されることもあります。しかし、薬には副作用や依存症などのリスクもあるため、注意が必要です。

また、先述の通り坐骨神経痛の原因にはさまざまなものがあるため、よかれと思って行った治療法・改善法によって、かえって症状が悪化してしまう、という危険もあります。

さらに、手術治療が行われることもありますが、よっぽど病状が深刻になった場合であり、最後の手段といえるでしょう。

CBDやCBDオイルは坐骨神経痛に作用するの?

多くの人にとって悩みの種になり得る坐骨神経痛ですが、その痛みや症状に近年注目されているCBDやCBDオイルが効果的である可能性があります。

そもそもCBDやCBDオイルとは?どんな効果・効能がある?

ではCBDとはどのような成分なのでしょうか?

CBDとは麻などの植物から抽出される天然成分の一種です。

またCBDオイルは、CBDをオリーブオイルやMCTオイルなど天然由来のキャリアオイルに配合し、摂取しやすくした製品です。

CBDに関する研究はかねてから行われており、心身に良い作用をすることが明らかになっています。

その理由は、身体のあらゆる器官、組織、細胞で働き心身の機能や恒常性の維持に貢献する、エンド・カンナビノイド・システム (ECS) に関与するためです。

ECSに働きかけることで、CBDは実に多くの生体機能に作用します。

精神のリラックスや不安の解消、神経ネットワークシステムの調整、抗炎症作用、内臓機能の調節、循環器系の調節などが確認されており、CBD摂取によって症状改善が期待される病気も多くあります。

CBDが有効であるとされる痛みや炎症を伴う疾患には、関節炎やリウマチ、アトピー性皮膚炎などがあります。

これらの疾患からくる痛みやかゆみ、炎症といった症状にCBDはとても有効に働くとされています。

ただし、CBDと坐骨神経痛との関係についての研究は乏しいのが現状です。

特に、坐骨神経痛の症状の主な原因とされる椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症については、CBDが治癒に貢献するという根拠はなく、現状では坐骨神経痛の症状への効果についても明確なことは言えません。

しかしそれでも、CBDが坐骨神経痛に効果的なのではないかと期待する人は多くいます。

CBDの坐骨神経痛への効果について、まだ明確な報告はされていないにもかかわらず、なぜCBDの坐骨神経痛の症状への効果について、期待が集まっているのでしょうか。

痛み・炎症に大きく作用する

CBDに期待が集まる大きな理由に、さまざまな原因で起こる痛みや炎症に作用することが挙げられます。

2013年に発表されたアメリカの論文では、CBDが痛みにどのように貢献するかについて、生理学的な視点から論じています。

CBDを摂取していなくても、生体のメンテナンスに関わるECSは働いています。

ECSはシグナル伝達反応であり、生体に存在する内因性カンナビノイドがカンナビノイド受容体に結合することで起こります。

痛みが生じるような異常な状態になった時は、内因性カンナビノイドが活性化され、ECSの働きが活発になり生体の状態を安定化しようとします。

しかし、椎間板ヘルニアなどで神経が圧迫されると、内因性カンナビノイドだけではその痛みに対処することはできません。

一方で、CBDが生体に投与されると、ECSのシステムがより強化され、痛みを緩和する方向に機能します。

このように、CBDはECSの働きを促進することにより、さまざまな状態からくる痛みを緩和することができます。

そのため、坐骨神経痛にも効果が期待できるのです。

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坐骨神経損傷への効果が見られた例もある

CBDは痛みを和らげる効果を期待できることは分かりましたが、痛みの原因である疾患自体を緩和できるかどうかはまた別の問題です。

坐骨神経痛の原因となり得る疾患には椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などがありますが、背骨の組織が損傷するなどして神経を圧迫するのが痛みの主な要因となります。

しかし、CBDがそのような身体の組織の変形や損傷によってもたらされる疾患に効果的に働くかどうかについては、まだ明確に報告されていません。

つまり、CBDによって痛みを一時的に緩和することはできても、その原因自体を治癒することはできるかどうかは、疑問が残るということです。

しかし、すべての証明はされていなくても、神経痛の要因となる一部の損傷には効果的に働くかもしれない、という報告はあります。

2005年にイタリアで行われた研究では、CBDなどのカンナビノイドが神経線維を覆うミエリン鞘を修復する可能性が示唆されました。

ミエリン組織の損傷は、神経が圧迫されることで起こり、神経痛の原因の一つともいわれています。

このことから、CBDは神経組織の損傷を回復することで、一時的だけではなく長期的な回復を促すかもしれないとも考えられます。

CBDで坐骨神経痛のすべての原因を解消することはできないかもしれませんが、それでも原因の一部には効果的に働く可能性は十分にあるのです。
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坐骨神経痛によって起こる睡眠不足も解消できる

CBDが効果を与える可能性があるのは、痛みの緩和や組織の損傷の修復だけではありません。

CBDは心を落ち着け、安眠を促す作用もあります。
夜間、神経からくるピリピリとした痛みが続くと、睡眠不足になり日中のパフォーマンスが低下するといった弊害が出るかもしれません。

しかし、CBDの安眠作用は、そのような弊害を抑えてくれることが期待できます。

また、痛みを緩和する作用も、良い眠りをもたらす大きな要素になるでしょう。

大麻成分でもCBDは安全。悪影響はきわめて少ない

CBDはカンナビノイドの一種です。

カンナビノイドは麻などの植物に含まれる成分で、日本では「大麻成分」とも呼ばれます。

しかし、日本では「大麻」は非常に警戒される用語です。大麻=薬物という認識が大きいためです。

実際に、THCという別のカンナビノイドは精神活性作用 (「ハイ」になる作用) があり、マリファナの主成分でもあります。そのため、THCは日本では違法な成分とされています。

しかし、同じカンナビノイドでもCBDは日本で規制されていません。そのため、CBDが含まれる製品は安心して購入・使用することができます (製品にTHCが含まれていないことは確認する必要があります) 。

また、神経痛を抑えるために鎮痛剤が処方されることがあります。

しかし、鎮痛剤などの薬は副作用があったり、依存性などの危険もあります。

一方でCBDには、依存性や中毒などの悪影響はほとんどないと言われています。

もっとも、人によっては、CBD摂取でめまいや強い眠気、食欲不振といった副作用が出ることは報告されているので、むやみに多量に摂取するのは控えた方が良いかもしれません。

しかし、用法・目安摂取量を守って使用するのであれば、身体に不具合が出る可能性は極めて低いと言えるでしょう。

このように、CBDは日本の法律の観点からも健康上の観点からも、安心・安全に使用できる成分です。

坐骨神経痛におすすめの摂取方法は?摂取時の注意点もご紹介!

CBCの摂取方法
坐骨神経痛を抱える人がCBDを摂取する場合、どのようなCBD製品をどのように摂取するのが効果的なのでしょうか。

やはりCBDオイルを舌下摂取で

まずおすすめしたいのは、やはりCBD製品の代表であるCBDオイルです。

CBDオイルは口から摂取するタイプの製品ですが、一般的には単に飲み込んで摂取 (経口摂取) するのではなく、舌下摂取と呼ばれる摂取方法を用います。

舌下摂取ではCBDオイルを飲み込む前に、舌の裏側に垂らししばらく置きます (30秒~2分程度) 。

こうすることで、CBDが舌下部分の毛細血管から直接取り込まれるようになります。

通常の経口摂取は血流に入る前に消化管や肝臓を経由しなければならないため、生体への吸収率は6~20%と低くなってしまいますが、舌下摂取では13~35%と比較的吸収率が高くなります。

また、効果も4~8時間程度持続するため、日常的に摂取しながら自身の健康状態を観察するのにとても適しています。

そのため、CBDオイルはさまざまな症状に対応でき、坐骨神経痛に効果的なアイテムとしてもまず筆頭に挙げられるでしょう。

舌下摂取以外にも坐骨神経痛に効果がある摂取方法がある?

CBDオイルの舌下摂取以外にも、坐骨神経痛に効果が期待できるCBDの摂取方法があります。

CBDエッセンシャルオイルによるマッサージ

CBDエッセンシャルオイルによるマッサージが坐骨神経痛に効果的であると言われています。

同じオイルと名称がついていますが、CBDエッセンシャルオイルは一般のCBDオイルとは異なります。

CBDオイルで使用されているのは食用オイルであるのに対して、エッセンシャルオイルはアロマテラピーなどで使用されるものです。

実際に、CBDエッセンシャルオイルによるマッサージが効果的だと示した例もあります。

作家のフィオナ・タップは自身の記事の中で、CBDのマッサージによって坐骨神経痛の痛みがなくなり、深い眠りに就くことができたと書いています。

CBDエッセンシャルオイルによるマッサージは、単にCBDが作用するだけではなく、マッサージによって筋肉がほぐれるため、相乗効果的に坐骨神経痛の症状緩和に効果を与えるかもしれません。

CBD坐薬

また、坐薬として下半身から直接CBDを取り込むCBD坐薬も効果が期待できます。

CBD坐薬は直接身体に浸透し作用するため、すばやく効率的にCBDの効果を実感できるという利点があります。

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CBD摂取時の注意点

CBDオイル、CBDエッセンシャルオイル、CBD坐薬など坐骨神経痛に効果が期待できるCBD製品は複数あります。

では、それらのCBD製品を摂取する際に、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

CBD以外にどのような成分が入っているか、THCは入っていないか

CBD製品には、当然CBD以外にもさまざまな成分が使われています。

どのような成分が入っているかによって、製品のタイプが異なる場合があります。

製品のタイプを分ける要因に、CBD以外の麻由来の成分が入っているかどうかがあります。

CBD製品には、CBD単体を抽出し配合したもの (CBDアイソレート) 、CBD以外のカンナビノイドやテルペンといった麻由来の成分を一緒に配合したもの (フルスペクトラムやブロードスペクトラム) があります。

CBDの効果の現れ方として知られているものにアントラージュ効果というものがあります。

これは、CBDアイソレート(CBD単体)よりもフルスペクトラムやブロードスペクトラムのように他のカンナビノイドやテルペンと一緒に摂取した方が、より大きな効果が期待できるようになるというものです。

CBDアイソレートを使用して効果がないという場合は、アントラージュ効果が期待できるブロードスペクトラム製品に切り替えるのも有効な手段といえそうですが、あまりおすすめはできません。

カンナビノイドの中に含有しているTHCに気をつける必要があるためです。

先述の通り、日本ではTHCは違法な成分です。THCが含まれている製品は所持しているだけで違法となってしまいますので、購入前にそのCBD製品にTHCが含まれていないことをきちんと確認する必要があります。

アントラージュ効果が期待できるブロードスペクトラムの製品は、その抽出方法の特徴から、THCがまったく含まれていないことを証明することが難しい現状があり、THCフリーだと思って摂取していた製品に、実はTHCが含有されていたという可能性も十分に考えられます。

一方で、CBDアイソレートはCBDのみを99%以上の純度で精製・粉末化したものですので、THCなど不純物が入っている可能性は限りなく低いといえます。

そのため、法律面での安全性を考慮すれば、ブロードスペクトラムよりもCBDアイソレート(CBD単体/純度99%以上のCBD原料)の製品を選んだ方が良いでしょう。

また、ブロードスペクトラムのCBD製品は高価なものが多いという現状もあります。

これらを踏まえ、さまざまな製品を比較検討して一番ご自身に合ったものを選ぶことが大切です。

薬を服用している場合は医師や薬剤師に相談する

悪影響がほとんどないとされるCBDですが、薬によっては薬物相互作用を起こすことが知られています。

特に、肝臓で代謝を受け分解されるタイプの薬は注意が必要と言われています。

CBDは、肝臓内に多く存在し薬の成分の分解を行うシトクロムP450という酵素群の働きを止めてしまうため、薬の効き方を大幅に変えてしまう可能性が指摘されています。

また、そのようなタイプの薬ではなくても、睡眠薬とCBDとの同時摂取によって眠気が大幅に増進されてしまうなどの例もあります。

そのため、CBDと薬の飲み合わせは注意しなくてはいけません。

坐骨神経痛の治療で医師から処方薬をもらっている場合は、事前にCBD摂取について医師や薬剤師に相談し、アドバイスを受けるようにしてください。

ただし、CBDに対する見解は、それぞれの専門家で異なる場合がありますので、セカンドオピニオンを設けるなどして複数の意見を参考にするのも良いかもしれません。

いずれにせよ、CBDは生体に影響を与える成分ですので、個人で判断せずにきちんと専門家の意見を聞くことが大切です。

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