CBDやCBDクリームを塗ると背中の痛みや腰痛を緩和する?

CBDやCBDクリームを塗ると背中の痛みや腰痛を緩和する?

怪我や病気、長時間のデスクワーク、また重労働など様々な理由で背中や腰の痛みに悩む方は多いと思います。CBDはその悩みを解決する可能性があります。この記事では、CBDやCBDクリームの効果や、痛みに効果的なCBDの摂取方法について解説します。

CBDやCBDクリームとは?

CBDとは大麻草などから抽出されるカンナビノイドという成分の一種です。カンナビノイドは現在100種類以上存在することが分かっていますが、研究が進んでいるものはそのうちの数種類だけです。

カンナビノイドは体内の恒常性を保つエンドカンナビノイドシステム(ECS)に働きかけ、健康に良い影響を与えます。CBDは副作用が少ないこともあり、様々な薬に代わって使われることが期待されています。

CBD製品には様々な形態があります。最もメジャーなものは量を調整しやすく吸収の早いCBDオイルですが、手軽に摂取できるカプセルやグミ、チョコレートなどもあります。

CBDクリームはCBD製品の一つで、皮膚に直接塗って使用します。CBDが皮膚から吸収されます。皮膚や筋肉、関節の痛みや炎症などの局所的な痛みを緩和するために使用することができます。

背中の痛みはなぜ引き起こされる?

背中や腰の痛みは、年代や性別、職業、人種などに関係なく全ての人に起こりうる可能性があります。運動不足の人であってもスポーツ選手であっても痛みが起こるリスクはそれぞれに持っています。

背中や腰の痛みは主に背骨(脊椎)の一部である腰椎と呼ばれる部位とその周囲の組織に起こります。腰は上半身の体重を支えるために、座っているだけでも負担がかかります。それに加えて、常に様々な動作が加わります。

中年期以降に多いぎっくり腰(急性腰痛症)は重い荷物などを運ぼうとする際などに引き起こされます。運動不足や疲労の蓄積などにより伸縮し辛くなった筋肉や腱に限度を超える負荷がかかることで炎症を起こします。

ぎっくり腰は一度発症すると繰り返しやすいですが、骨には異常がありません。治療法はまず安静を保つことと患部を冷却して炎症を抑えることです。必要があれば痛み止めを内服したり湿布を貼ることもあります。

一方、運動量の多い若い人に起こりうる腰痛の原因となる疾患に、腰椎椎間板ヘルニアがあります。スポーツ選手や肉体労働者、そして子どもを抱きかかえる機会の多い育児中の方などが悪化する傾向が見られます。

脊椎の一つひとつの骨の間には椎間板と呼ばれる組織がありますが、その組織が圧迫されて前面へと押し出される症状です。骨の間から押し出された椎間板は、脊椎の中心を通る神経を圧迫するため強い痛みを引き起こします。

椎間板ヘルニアも発症すると完治が難しいです。圧迫する組織を摘出する手術や、神経に直接痛み止めの注射をする神経ブロックにより一時的な改善は認められます。しかし再発の可能性は高く、永久的な効果は期待できません。

他にも背中や腰の痛みを引き起こす疾患はありますが、劇的に改善する治療法を探すことは難しいです。ほとんどの場合、生活の中で背中や腰に負担をかけないようにし、薬などで痛みをコントロールすることが基本となります。

主な対策としては腰にサポーターを装着することや中腰での作業を避けること、重いものを持たないようにすること、そして痛み止めの内服や注射などがあります。

効果の強い痛み止めは鎮痛作用が期待できますが、強い副作用や中毒症状が出ることもあります。また、痛みのために仕事を変更したり、ひどければ辞めなければならない場合もあり、背中や腰の痛みは生活に大きく影響します。

CBDやCBDクリームは背中の痛みを緩和する?

脊椎の中央には脳と繋がっている神経の集まりである脊髄が通っています。脳と脊髄を合わせて中枢神経系と呼びます。

もともと体内に存在するECSは内因性カンナビノイドとカンナビノイド受容体(CB1およびCB2)で構成されています。CB1は主に中枢神経系などに存在し、CB2は全身の皮膚や末梢神経、免疫細胞などに存在します。

CBDは直接CB1やCB2にはあまり作用しませんが、内因性カンナビノイドの分泌量を増加させ間接的にカンナビノイド受容体を活性化する働きがあります。

内因性カンナビノイドが脳内のCB1に作用して受容体が活性化すると、疼痛を軽減する作用があります。また、免疫細胞に存在するCB2に作用すると、炎症を起こす免疫システムの活動を抑制し抗炎症作用を示します。

また別の研究によると、CBDは神経の活動を低下させる抑制性神経伝達物質であるグリシンの受容体に直接作用することで炎症による痛みを緩和することが証明されました。

以上のようなことから、CBDやCBDクリームは背中や腰の痛みに効果があると言えます。

しかし現段階では、研究の進んでいるアメリカ合衆国などでも、痛みに対する処方薬としては使われておらず、研究としてはまだ不十分です。個人で使用して効果を感じた報告例は数多くあるようです。

背中の痛みに適したCBDの摂取方法は?

CBDの摂取方法は粘膜から吸収させる方法(舌下摂取)、皮膚から吸収させる方法、そしてカプセルなどで経口摂取する方法などがあります。それぞれの方法に長所・短所はあります。

背中や腰の痛みに対しても様々なアプローチができます。

例えばぎっくり腰などの一時的であり局所的な筋肉や腱の痛みには、外用のCBDクリームなどを皮膚に直接塗布することをお勧めします。皮膚からCBDを吸収させた場合、CBD製品を塗った部分のみに効果が得られます。

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効果が現れるまでの時間は最大2時間ほどかかる可能性があります。効果持続時間は5時間ほどとされており、ぎっくり腰の痛みが引くまでには十分であると言えます。

しかし腰痛の原因が脊椎の異常である場合、痛みの範囲が非常に広いため皮膚から吸収させる方法はあまり効率的ではありません。

腰痛椎間板ヘルニアや坐骨神経痛、脊柱管狭窄症などを発症した場合、腰椎から派生している末梢神経が臀部や下半身を走行しているため、痛みの範囲が腰や背中だけでなく足先にまで及ぶことがあります。

そのため、CBDが中枢神経系に作用する舌下摂取か経口摂取が適しています。

舌下摂取は舌の裏CBDオイルを垂らして粘膜の血管からCBDを吸収させる方法です。効果が現れるまでの時間が15分〜1時間で、持続時間は4〜8時間程度とされています。

経口摂取の場合、CBDが一度肝臓で代謝されるため、効果が現れるまでの時間が30分〜2時間かかります。そしてCBDの体内への吸収率が他の二つの方法に比べて低くなります。

しかし、効果の持続時間はエディブルであれば12時間以上と格段に長いため、睡眠前などには経口摂取もおすすめです。

背中の痛みのためにCBDを使用する上での注意点は?

日本ではCBD製品を使用する場合、医師による処方を受けずに購入できます。そしてCBDには重度の副作用がほとんどありません。しかし自己判断で使用すると危険な場合もあります。

背中の痛みは骨や筋肉以外にも原因があることがあります。怪我などをしていなくても背中の上部に痛みが現れる場合、他の臓器に原因があるかもしれません。

その原因の一つに大動脈解離や大動脈炎症候群などの疾患があります。

大動脈の病気では血栓症を予防するためにワルファリンという血液が固まらないようにする薬が投与され、この薬はCBDによって作用が増強されます。CBDを使用したい場合は投与量を調節する必要があります。

背中や腰の痛みと大きな病気はなかなか結びつかないかもしれません。しかし、このように持病がある場合は自己判断では絶対にCBDを使用しないで下さい。

また腰椎は下半身の神経が集まる場所であり、椎間板ヘルニアなどは初めは軽い痛みであっても放置することで歩けなくなるまで悪化することがあります。

CBDはあくまでも痛みや炎症のための対症療法ですので、痛みが続く場合はあまり軽く考えず、必ず医師の診察を受けるようにして下さい。

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