CBDやCBDオイルを購入する際のリスクとは?偽物を避けるには?

CBDやCBDオイルを購入する際のリスクとは?偽物を避けるには?

CBDやCBDオイルの市場は年々拡大し、アメリカでは数年で現在の数百倍まで成長する見通しです。日本でも市場拡大が予想されますが、ルールが曖昧な現状では粗悪品や偽物も多く流通する可能性があります。本記事では購入の際の注意点について解説します。

CBDやCBDオイルとは?

CBDはカンナビノイドと呼ばれる大麻草や産業用ヘンプなどの植物から抽出される天然成分です。CBDは体内のエンドカンナビノイドシステム(ECS)と呼ばれる身体機能の調節を行う仕組みに作用します。

ECSは内因性カンナビノイドであるアナンダミド(AEA)や2-AGがCB1やCB2などのカンナビノイド受容体に作用することで免疫系や神経系を調節し、疼痛や炎症、ストレスや不安、睡眠などを改善します。

CBDはCB1やCB2に直接作用することはほとんどありませんが、AEAや2-AGの分泌を増加したり様々な神経伝達物質の受容体の活性化や阻害をしたりします。
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日本では栽培や所持が規制の対象である大麻や産業用ヘンプなどから抽出されるCBDですが、摂取してもハイになることはありません。

大麻や産業用ヘンプからは複数のカンナビノイド類が抽出されますが、その中で向精神作用のあるカンナビノイドはTHCです。日本ではTHCを含有する製品の所持は違法となります。

CBD製品を購入する際のリスク4選!

現在THCが含まれていないCBD製品は自由に販売・購入することができますが、CBD製品の取り扱いのルールが曖昧であるため、様々なトラブルが報告されてます。以下に一例を紹介します。

1.偽物(模造品)の商品である

インターネットでCBDやCBDオイルを検索すると非常にたくさんのメーカーの様々なCBD製品を見つけることができます。

メーカーの公式オンラインショップや、CBDの販売を規制していない日本の大手の通信販売サイトである楽天などで販売を行っています。

模造品の商品である可能性もあるため、CBDという表記や濃度が書かれていないものは絶対に購入しないようにしてください。

2.THCや不純物が含まれていることがある

アメリカなどでは嗜好用大麻や医療用大麻が禁止されている地域でもTHCが0.3%以下のCBD製品は使用が許可されています。そのため、海外で購入できる多くのCBD製品にはごく微量のTHCが混入しています。

CBDやCBDオイルは他のカンナビノイド類やテルペン類などが含まれている方が相乗効果が得られるため、THC以外で生成するブロードスペクトラムや微量のTHCを含有するフルスペクトラムの使用が推奨されています。

しかし、万が一日本に海外のフルスペクトラムのCBDオイルが輸入された場合、THCは大麻取締法で規制対象になります。過去には大手の会社でもCBDオイルにTHCの混入が発覚したことがあり、回収が行われました。

日本ではフルスペクトラムやブロードスペクトラムの分類が曖昧な状態で販売されていることがあります。製品を選択する際はなるべくブロードスペクトラムやフルスペクトラムを避けるようにしてください。
CBDやCBDオイルのアイソレートとブロードスペクトラムはどちらが良い?原料から徹底比較!CBDやCBDオイルのアイソレートとブロードスペクトラムはどちらが良い?原料から徹底比較! また、第三者機関によってTHCの検出がないと証明する検査が行われていることを必ず確認するようにしてください。第三者機関による検査が行われているかどうか不明な製品の購入は避けるようにしましょう。

ところが、製品に付属する検査証にはTHCが入っていないと書かれていても日本でさらに精密な検査を再度行うと、THCが0.1%など微量に検出されたという例もあります。

後述しますが、カンナビノイドを分離する技術は進化し、より純度の高いCBDが生成されるようになりました。しかし自然に育つ植物から成分を抽出するため、THCを「100%」取り除くことは非常に困難です。

現在の法律では、身体に影響しないレベルであっても購入したCBD製品が「大麻」に該当してしまう可能性はあることは念頭に置いておいた方が良いでしょう。

3.記載されているCBDの量よりも少ないか、入っていないことがある

現在、CBDオイルは健康補助食品(サプリメント)の扱いですが、他のビタミン剤や栄養補助食品などと比べて成分表示に関する厳格なルールがありません。

また、CBD製品にはオイル以外にもトピカルやエディブル、ビューティー用品など数多くのタイプが存在します。そしてそれぞれの製品によってルールを制定する省庁や管轄が違います。

ルールが曖昧な現在は、CBDという名称は実質的に自由に使用できる状態です。そのため、実際のCBDの濃度が表記されている量と相違がある事例は頻発しているようです。

パッケージにCBDという表記があるにも関わらず濃度は書かれていなかったり、実際には全くCBDが含まれていなかったり、表示されている濃度よりも実際のCBDの濃度が低かったり高かったりといったことがあります。

まず、大前提としてCBDの濃度が明記されていない製品の購入は避けるようにしましょう。そしてCBDオイルの効果が期待できる目安として、CBDが5%以上含有されている製品を選ぶようにしてください。
CBDやCBDオイルは高濃度ほど効果あり?今人気のおすすめ商品もご紹介!CBDやCBDオイルは高濃度ほど効果あり?今人気のおすすめ商品もご紹介! そして必ず第三者機関による検査結果を確認してください。

4.低品質の原料を用いていたり、抽出方法が粗雑である

CBDの原料である大麻や産業用ヘンプなどの麻植物は、成長の過程で土壌の成分や薬剤などを貯蓄しやすい性質があります。

そのため、汚染された土壌や農薬などを使用した製品は身体にとって危険な重金属や薬剤が残留している可能性があります。

しかし完全オーガニック栽培は整地に時間がかかったり、コストもかかる上に生産量の減少が見込まれることから多くのヘンプ農家は積極的に取り入れようとしません。

また、CBD製品は抽出方法によっても品質が影響を受けます。アルコールや溶媒剤などを使用する抽出方法などがありますが、現段階で安全性が保証されている抽出方法は二酸化炭素抽出のみです。

超臨界二酸化炭素抽出はCBDやTHC、それ以外のカンナビノイド類やテルペン類などを分離する精度が非常に高い方法です。また、二酸化炭素は常温では気化するため、製品内に二酸化炭素が残留することはありません。

アルコールや溶媒剤の使用は不純物の混入や製品の質が悪くなることがあり、おすすめされていません。購入の際には原料の産地や栽培方法、CBDの抽出方法も必ず確認するようにしましょう。
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CBD製品を購入する際の注意点は?

CBD製品の原料の価格が高くなったり検査の回数が増えたりすると当然製品の価格にも影響を与えます。

CBD製品はあまり安価ではないため、なるべくコストを抑えたいと思っている方も多いかと思いますが、現状ではやはり値段と質は比例します。

まずいくつかのCBD製品の会社を比較し、信頼できるメーカーを探しましょう。

信頼できるメーカーとは原料の産地・栽培方法などが明確である、二酸化炭素抽出である、THCの検出がないことを証明している、残留農薬や重金属の検出がないことを第三者機関を通して検査している、などがあります。

これらの情報が一つでも曖昧な場合はあまりおすすめできません。

また、多くの方にとって日本製の製品と聞くと海外製よりも安全であるというイメージがあるかもしれません。

しかし日本では大麻取締法によって原料の植物の取り扱いが規制されているため、CBDオイルを原料から抽出・加工することはできません。

それにも関わらず「日本製のCBDオイル」と曖昧に表記して販売しているメーカーもあります。その製品自体が安全かどうかは分かりかねます。

消費者である私たちが「日本製」という言葉だけで判断せず、上述したような項目を確認し、信頼できるかどうかを確認するようにしましょう。

また、最初に楽天やAmazonの例を紹介しましたが、ラクマやメルカリなどのフリマサイトも含めメーカーの公式のオンラインサイト以外での購入はおすすめしません。

CBDやCBDオイルは体内に摂取するものなので、偽物の購入は健康に直結します。安全性を第一に考えて慎重に製品を選択するようにしましょう。

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CBDを購入する際の注意点に関して皆様から頂いた質問

CBDを購入する際に注意するべきことを教えてください。(30代女性)

安心・安全なCBDを購入するには、信頼できるメーカーから購入するようにしましょう。「信頼できるメーカー」とは原料の産地・栽培方法などが明確であること、CBDの抽出方法として二酸化炭素抽出を用いること、THCの検出がないことを証明していること、残留農薬や重金属の検出がないことを第三者機関を通して検査していること、などがあります。いくつかのCBD製品の会社を比較し、信頼できるメーカーを探しましょう。

フリマアプリで販売されているCBDは安全ですか。(40代女性)

「ラクマやメルカリなどのフリマサイトも含めメーカーの公式のオンラインサイト以外での購入は、販売元が明確でないため、おすすめしません。