CBDやCBDは虫歯や歯周病に作用する?CBD配合の歯磨き粉とは?

CBDやCBDは虫歯や歯周病に作用する?CBD配合の歯磨き粉とは?

「お口の健康」は全身の健康の指標です。特に超高齢社会の現代では高齢になっても健康な歯を保つことが重要な課題となっています。本記事では、心身に良い効果をもたらすCBDやCBDオイルが虫歯や歯周病などの口腔の病気に与える効果について解説します。

そもそもCBDやCBDオイルって?その効果・効能を紹介!

CBDやCBDオイル
CBDは大麻草などから抽出されるカンナビノイド成分の一種です。大麻にはTHCという向精神作用のあるカンナビノイドも含まれていますが、CBDの作用はTHCとは全く違い精神を興奮させることはありません。

CBDがエンド・カンナビノイド・システム(ECS)と呼ばれる身体機能の調節を行う仕組みに作用することで疼痛、炎症、不安、ストレス、睡眠などが改善されます。また、CBDは様々な菌に対する抗菌作用があります。

CBD製品には様々なタイプがあります。CBDオイルは麻などの植物から抽出されたCBDをココナッツオイルやオリーブオイルなどのキャリアオイルと混合したCBD製品です。

CBDオイルは舌下からCBDを体内に吸収させることで効果が早く発現し、長時間効果が持続することから、最も多く使用されています。

CBDやCBDオイルが虫歯に効く?市販の口腔ケアグッズより効果あり?その真相は!?

虫歯は口腔内に常在する細菌が産生する酸によって歯の表面が溶かされる病気です。

虫歯の予防法や治療法は日々研究され、長い間常識だったことが非常識と言われるようになることもありますが、様々な効果が注目されているCBDやCBDオイルはどのように虫歯に働きかけると考えられているのでしょうか。

幼少期の口内フローラの形成

CBDと子ども
毎日口腔ケアを丁寧に行っても虫歯になる人もいれば、歯磨きをサボりがちでもあまり虫歯にならない人もいます。その違いは幼少期の習慣が大きく関わっているとされています。

口腔内には数多くの細菌が常在し、それぞれがバランスを保って生息しています。これを口腔内細菌叢(口内フローラ)と呼びます。

口腔内の全ての菌が虫歯の原因となるわけではなく、口腔内に必要な菌(善玉菌)も存在します。虫歯の原因として最も多いものはミュータンスレンサ球菌(虫歯菌)ですが、赤ちゃんの口腔内には虫歯の原因菌はいません。

人は成長とともに2度、口内フローラが形成される時期があります。最初は生後1歳7ヶ月〜2歳7ヶ月で、この時期に虫歯菌に感染しなければ永久歯が生えるまでは虫歯を発症する可能性は少ないとされています。

そして、次に口内フローラが変化するのは乳歯から永久歯に生え変わる時期です。だいたい6歳〜12歳の間で、この時期は虫歯が非常に発生しやすい時期になります。

虫歯菌は虫歯菌に感染した親などの唾液を介して感染します。したがって、この時期に親と箸を共有したりキスをしたりすることなどで虫歯菌に感染する機会があると、その後一生虫歯菌が口腔内に常在することになります。

反対に、口内フローラが完成する時期までに虫歯菌に感染しなければ、その後健康な生活を送っている限りは口内フローラのバランスが崩れて虫歯菌に感染する可能性は少なく、大人になっても虫歯になりにくいとされています。

しかし、一旦口内フローラが形成されても不規則な生活や乱れた食生活、ストレス、喫煙習慣などで口内フローラのバランスが崩れて虫歯菌に感染してしまう可能性はあります。

幼少期に虫歯菌への感染に注意することによって虫歯になりにくいアドバンテージはあっても、大人になって必ずしも虫歯にならないわけではないので、やはり歯磨きの習慣や生活習慣には注意する必要があります。

虫歯になりやすい習慣・なりにくい習慣

まずは幼少期に徹底的に虫歯菌に感染しないことが最も望ましいですが、一旦口内フローラが形成された成人においては、虫歯菌だけを取り除くことは難しいです。そのため、虫歯にならないための習慣作りは必要不可欠です。

口腔内の虫歯菌は糖分やタンパク質などを栄養に増殖します。細菌が繁殖することによってできる口腔内の白い塊は歯垢(プラーク)と呼ばれ、これらがきちんと磨かれずに長時間歯に付着すると虫歯を発症します。

糖分が虫歯菌の養分となることから、甘いものをたくさん食べると虫歯になりやすくなるという話は広く知られていますが、他にも多くの要因があります。

唾液が少ない、口呼吸で口腔内が乾燥しやすい、歯並びが悪く磨き残しが多い、歯磨きの回数が少ない、歯磨きの仕方が悪い、過去に一度でも虫歯治療を行っていることなども虫歯の要因となります。

したがって、甘いものを含めだらだらと間食をしない、毎食後に歯磨きをする、口呼吸を改善する、こまめに水分を摂取する、定期的に歯科を受診する、可能であれば歯列矯正を行うことなどが健康な歯を保つために大切です。

CBDやCBDオイルによる虫歯予防効果

麻などの植物から抽出されるカンナビノイドにはCBD以外にも様々な種類があります。その中でCBG、CBC、CBN、CBGAにはCBDと同じように抗菌作用があることが確認されています。

過去にアメリカで行われた研究で、18歳から60歳までの60人の成人のプラークを採取し、5種類のカンナビノイド類と2種類の市販の歯磨き粉による口腔内の細菌の増殖抑制を比較する実験が行われました。

その結果、カンナビノイド類は市販の歯磨き粉と比較して細菌の増殖を大幅に抑制することが報告されました。

したがって、CBDやCBDオイルを使用することでプラークの増殖を抑制し、虫歯の予防や進行を遅らせることなどに有効である可能性は高いです。

特にフルスペクトラムと呼ばれる、CBDの他にCBD以外のカンナビノイドも含まれた製品であればさらに効果が高いでしょう。

しかしこの研究はあくまで少規模のグループを対象に行われたものであり、また口腔内の環境は非常に個人差が大きいものです。

CBDやCBDオイルの虫歯予防や虫歯治療の有効性を証明するためには、さらに大きなグループを対象にした長期間の研究が必要となります。

海外でもCBDを使用した口腔ケアは注目されていますが、「フッ素」や「キシリトール」などが配合された口腔ケア用品と比較して、CBD入りのものがより優れているかどうかは断言できる段階ではありません。

現段階では歯科医によって推奨されているマウスウォッシュや歯磨き粉、歯ブラシ、歯間ブラシなどの口腔ケアグッズで正しく口腔ケアを行った上でCBDやCBDオイルを摂取することが理想でしょう。

CBDやCBDオイルは歯周病や顎関節症などの問題にも有効?

CBDやCBDオイルが効果的であると考えられる疾患は虫歯以外にもあります。

歯周病

歯周病は虫歯と並んで最もメジャーな歯科の疾患です。むしろ若年層では虫歯は減っていますが歯周病は増加しているとされています。

歯周病の原因は歯茎と歯の間の歯周ポケットと呼ばれる部分にプラークが蓄積することです。プラークは歯茎に炎症を引き起こし、出血したり歯を支える歯茎が痩せて弱くなったりする原因となります。

早期の段階では歯肉炎と呼ばれ、進行すると歯槽膿漏になり歯や顎の骨にもダメージを与えます。

CBDは先述したように口腔内の細菌の増殖を抑制する効果があるため、歯周病の原因であるプラークそのものの発生を抑えることができる可能性が高いです。

そして、CBDには抗炎症作用があるため歯茎の炎症にも有効であると考えられます。
CBDやCBDオイルは炎症に効果がある?中毒症状や副作用はない?CBDやCBDオイルは炎症に効果がある?中毒症状や副作用はない?

歯周病は悪化すると最終的には歯を失ったり顎の骨が溶ける病気です。さらには歯茎の損傷部位から血管内に菌が侵入して全身にダメージを与える恐れもあります。

まずは歯科医師の診察を受け、適切な治療や歯磨きを行うようにしましょう。

顎関節症

顎関節症は下顎と頭蓋骨の関節に障害が生じる疾患です。原因は様々で、先天的な噛み合わせの悪さや奥歯を噛みしめる癖、頬杖、歯ぎしり、精神的ストレスなど複数の要因が合わさって顎に負担がかかるためとされています。

顎関節症は関節部位に炎症が引き起こされて痛みによって開口制限が生じます。その結果、食事や会話など口を動かしたり、噛んだりすることが難しくなるとされています。また頭痛などの原因にもなります。

CBDやCBDオイルには抗炎症作用や鎮痛作用があると言われており、顎関節症の痛みに作用する可能性も考えられます。
CBDやCBDオイルは痛みを和らげるのに効果的?塗るタイプもある?CBDやCBDオイルは痛みを和らげるのに効果的?塗るタイプもある?

また、CBDやCBDオイルはストレスや緊張を軽減する効果があるため、日常的に顎に負担をかける癖を改善することにも繋がるでしょう。

虫歯や歯周病などの問題にはCBD入りの歯磨き粉が効果的?その他の摂取方法はある?

CBD入り歯磨き粉
虫歯や歯周病は一度も発症したことがなくても一生涯定期検診を受けて予防や早期治療に務めた方が良い疾患です。ましてや一度でも発症したことがあれば常に再発する可能性があり、一層注意が必要となります。

虫歯の治療後の歯にかぶせや詰め物をしますが、それらは熱や咀嚼などによって時間が経つと変形し隙間ができます。そしてその部位が再び虫歯になりやすいため、定期的に交換したりクリーニングをする必要があります。

また、歯周病は早期の段階では無症状のことが多く、気づかない間に進行してしまっており治療に時間がかかることが多いです。

上述したようにCBDには細菌の繁殖を抑制する効果があるため、CBD入りの歯磨き粉やガム、マウスウォッシュなどを日常的に使用することは虫歯や歯周病という歯科の二大疾患の予防に有効である可能性は高いです。

しかし、現在日本で市販されている歯磨き粉やマウスウォッシュなどを正しく使用するだけでも十分に歯周病や虫歯を予防する効果はあります。特にキシリトールやフッ素などの歯への効果は十分に科学的根拠もあります。

虫歯や歯周病は健康的な生活や正しい口腔ケアを行うことで予防することができ、早期に発見して治療すれば完治する疾患です。

CBDやCBDオイルはさらに虫歯や歯周病などの予防や治療の効果を高める可能性がありますがどれくらい有効であるかは未知数です。まずは定期的な歯科の受診や基本的な口腔ケアを大切にしましょう。

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