CBDオイルがピンク色?原因や品質に問題はないのか解説!

CBDオイルがピンク色?原因や品質に問題はないのか解説!

CBDやCBDオイルの色は購入時から変化することがあります。本記事では、元々透明のCBDやCBDオイルがピンク色や紫色に変色する理由や、変色してから使用しても問題がないのか、そしてCBDやCBDオイルを変色させない方法について解説します。

1.一般的なCBDオイルの色はどんな色?CBDオイルの成分から解説!

CBDやCBDオイル

CBDオイルの色は配合されている原料の色によって決まります。一般的なCBDオイルに配合されている原料は、CBD(CBDの粉末)とキャリアオイルの2つです。

日本で販売されているCBDオイルに使用されているCBDにはCBDアイソレート(CBD含有量が99%以上のCBD)とCBDブロードスペクトラム(THC以外のヘンプの全成分が含まれるCBD)があります。

CBDアイソレートは基本的に無色(白色)ですが、ヘンプの様々な成分を含むCBDブロードスペクトラムは若干黄色や茶色っぽい色をしているものが多いです。

ただし、CBDの抽出方法によってはヘンプに含まれるクロロフィル(葉緑素)を一緒に抽出するため、CBDアイソレートでも濃い色になることもあります。
CBDやCBDオイルの成分は何?危険性は?安全な製品の選び方も紹介CBDやCBDオイルの成分は何?危険性は?安全な製品の選び方も紹介 そして、現在販売されているCBDオイルのキャリアオイルとして最も多く使用されているMCTオイルは無色透明ですが、オリーブオイルやヘンプオイルは黄金色や緑色などの色をしています。

これらの2つの原料を混合するため、CBDオイルの種類によって無色透明なものもあれば黄金色、緑色、茶色、黒に近い色など、様々な色があります。また、CBDの濃度が高いほどCBDオイルの色も濃くなります。

そのため、10mlにCBDが250mg溶解されているCBDオイルと、10mlにCBDが1,500mg配合されているCBDオイルでは、同じブランドで同じ原料が使用されていても違う色に見えるでしょう。

特に元々CBDの色が無色ではないCBDブロードスペクトラムオイルでは顕著に違いがわか流かと思います。

他にも、CBDもキャリアオイルも天然由来の成分ですので、同じブランドの同じ濃度のCBDオイル を購入しても、製品によって若干色が違うことも珍しくありません。

CBDやCBDオイルが変色することもあるの?

CBDやCBDオイルのキャリアオイルとして使用されている植物由来のオイルは酸化しにくいものが使用されています。

それらは天然成分であるため「空気」「熱」「光」に触れる時間が長くなると酸化して色が変わることがあります。

特に、電子タバコにセットして熱でCBDを気化させてCBDを含有する蒸気を吸入する「CBDリキッド」では、リキッドが熱や光にさらされる回数が多いと元々薄い色だったCBDリキッドがすぐに変色することがあります。

熱を必要としないCBDオイルでも同じように変色が見られます。

CBDオイルのキャリアオイルが酸化すると、MCTオイルではピンク色や紫色、オリーブオイルやヘンプオイルでは元の色よりも濃くなったり、茶色や黒色っぽくなることもあります。

CBDやCBDオイルが上記のような色に変色をしたからといって直ちに製品の品質が悪くなったり、CBDの効果に影響が出る訳ではありません。

CBDやCBDオイルの変色については下記で詳しく紹介しています。

CBDオイルが変色?その原因と使用上の注意点を紹介!CBDオイルが変色?その原因と使用上の注意点を紹介!

CBDオイルがピンク色や紫色になっている?その原因とは?

元々無色透明であったCBDオイルがピンク色や紫色に変わると人工的な色味に感じて驚かれるかもしれませんが、これは植物性の食品で頻繁に見られる「褐変(かっぺん)反応」の一つです。

褐変反応は、植物自身を守るための成分であるポリフェノールと、ポリフェノールを酸化させるポリフェノールオキシダーゼと呼ばれる酵素によって引き起こされます。

植物が傷つけられて内部の組織が酸素や光にさらされると、傷口表面のポリフェノールオキシダーゼが反応してポリフェノールを酸化させることで、微生物などの外敵が植物体内に侵入することを防ぎます。

つまり、褐変反応とは植物が本来持っている防衛反応です。

褐変反応の代表的な例では、リンゴを半分に切ってしばらくラップなどをしないで放置すると空気に触れた部分の果肉が褐色に変化します。これもリンゴに含まれるポリフェノールオキシダーゼによって引き起こされる変色です。

CBDオイルのキャリアオイルとして使用されているMCTオイルにもポリフェノールやポリフェノールオキシダーゼが含まれていることから、酸素と光に触れる時間が長くなると褐変反応が起こりオイルがピンク色になります。

また、変色したCBDオイルがピンク色ではなく紫色に見えることもありますが、これも同じく褐変反応によるものです。

変色の原因はピンクになる場合と同じですが、CBDオイルが元々有色である場合にこのような色の違いが現れます。

CBDオイルに配合されるCBDがクロロフィルを含有するものであったり、薄黄色や茶色のCBDブロードスペクトラムが使われていたりする場合は、ピンク色に変色したオイルに混ざるとピンク色よりも暗い紫色に見えます。

他にも、MCTオイルの酸化が進むとさらに多くのポリフェノールオキシダーゼが反応するため、ピンク色がより濃くなって紫に見えることがあります。

いずれにの場合にしても、CBDオイルの品質や味、匂い、CBDの効果などには影響しません。

CBDオイルがピンク色に変色してしまっても使用できる?品質の疑問を解決!

褐変反応が起こったリンゴであっても腐ったり味が変わったりすることなく食べることができますが、CBDオイルでも同じです。

CBDオイルが褐変反応によってピンク色や紫色に変化したところで、オイルの品質や味、匂い、CBDの作用などには問題はありません。

そのため、ピンク色になったCBDオイルでも賞味期限以内であればそれまでと同じように安心して使用し続けることができます。

ただし、CBDオイルがピンク色や紫色に変色した以外に、以下のような変化も伴う場合はCBDオイルの品質の劣化も考えられますので使用を中止した方が良いでしょう。

  • 透明だったオイルが濁っている
  • オイルの中に沈殿物が見られる
  • オイルの匂い、味が変わった
  • オイルに変な匂い、味がする
  • CBDオイルの賞味期限が切れた

CBDオイルを変色させないための方法は?

CBDオイルがピンクや他の色に変色したりするのは酸化が原因ですので、酸化を促進する「酸素」「光」「熱」を徹底的に遮断することで変色を防ぐことができます。

変色を予防するためには、CBDオイルを常に冷暗所で保管しましょう。CBDオイルを変色させないための最も確実な方法は、使用しない間、CBDオイルを常に冷蔵庫に入れておくことです。

特に、冷蔵庫の扉を開け閉めするたびに温度が変動しづらく、光が当たりにくいチルド室であればより確実にCBDオイルの変色を予防できるでしょう。

CBDオイルを外出時に持ち歩く場合は蓋をしっかりと閉めた上で光が当たったり高温になったりする場所に長時間放置することは避けましょう。

また、CBDオイルの容器は遮光性の高いものが使用されていることがほとんどですが、光を通しやすい容器が使用されている場合はアルミニウムで包むなど、CBDオイルが光にさらされないように注意しましょう。

そして、長期間CBDオイルを保存したい場合は冷凍庫に入れて保存することも可能です。

CBDオイルを冷凍庫内で保存する場合はオイルが固まってしまうため、使用前にお湯などに容器ごと浸けてCBDオイルを常温に戻してから使用します。

冷凍によって固まったCBDオイルは濁ったように見えますが、常温に戻すと再び元通り透明なオイルに戻ります。

CBDは160〜180℃になると気化してしまいますが、低温では成分が変性することはないため冷凍したり、お湯で解凍したりしたところでCBDオイルの作用には問題はありません。

しかし、CBDオイルは冷凍保存しても問題はないというだけであり、冷蔵庫で保存する以上のメリットもありませんし、使用前に解凍する手間が増えるだけです。

CBDオイルを一年分以上購入した、冷凍庫以外にCBDオイルの保存に適した冷暗所がない、などの特別な事情がある場合以外は、冷暗所や冷蔵庫での保存で十分でしょう。
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