CBDやCBDオイルはイギリスでは合法?ロンドンで人気?

CBDやCBDオイルはイギリスでは合法?ロンドンで人気?

現在イギリスではCBDユーザーが劇的に増加しています。本記事ではCBDはイギリスで合法か、イギリスが抱えるCBD製品の問題点と食品基準庁の見解や規制、イギリスでCBD製品を購入する際の注意点、イギリスからCBD製品を持ち帰ることは可能かなどを説明しています。

そもそもCBDやCBDオイルとは?ハイにならない?

CBDの効果・効能
CBD(カンナビジオール)とは、様々な健康・治療効果があると世界中の人から期待されているサプリメントです。

CBDは、実際に多くの症状に作用があったことが報告されています。

例えば、今まで医薬品でも解決が難しかった小児の難治性のてんかんの発作がCBDを摂取することにより軽減しました。

文献によれば、CBDを摂取していない患者のけいれん発作はなくならなかったのに対して、CBDを摂取した5%の患者はけいれん発作がなくなったという結果になっています。

また、不眠症・不安障害は医薬品で治療をすると副作用や耐性などの問題が起こりやすいですが、CBDを用いることにより依存を形成することなく、症状が緩和・改善できるのではないかとも言われています。

さらに、他にもCBDが改善できると期待されている様々な症状があるため、CBDは持病を持っている人や健康志向の人などから現在注目されているのです。

CBDは大麻草の茎や種子などから抽出されます。そのため「大麻草の成分なんて摂取して大丈夫なのか」と疑問を抱く人も実際に多いでしょう。

しかし、CBDは安全性の高い化合物であることがすでに証明されており、多くの人が不安に感じている大麻草の気分を「ハイ」にする作用(精神活性作用)は一切ないことが分かっています。

大麻草の精神活性作用は、大麻草の葉や花穂から抽出されるTHCに由来する作用です。THCもCBDも同じ大麻草の植物から抽出されてはいますが、全くの別物で、化学構造式も性質も違う化合物です。

ちなみにCBDの使用はもちろん合法ですが、THCは所持すると大麻取締法違反になります。

CBDが大麻草の成分の一つであるということで、抵抗を感じてしまうのも無理はありませんが、思い込みだけで拒否するのではなく、正しい知識を得てCBDを利用し、自分自身のために役に立てることをおすすめします。

そんなCBDはサプリメントとして様々な製品が販売されています。中でも人気が高いのは、CBDオイルです。

CBDオイルは、CBDをキャリアオイルであるココナッツオイルやオリーブオイルに溶かした製品です。摂取のしやすさや持ち運びのしやすさ、身体への吸収率の高さなどから多くの人が選びやすい製品になっています。

CBDやCBDオイルに対するイギリスの姿勢は?合法?

イギリス
イギリスにおいてもCBDは合法です。最近ではCBDを使用している人の数がイギリスで劇的に増加しているという事実があります。

現在では、約800万人ものイギリス人がCBDを摂取しており、CBDの売上高はビタミンC製品の売上高をすでに上回っていることも分かりました。

さらに、今後5年でイギリスでのCBDの市場規模は3倍以上になると予想されています。

英国食品基準庁FSA (Food Standards Agency)の見解と新たな規制

多くの人がCBDを摂取しているイギリスですが、イギリスで販売されているCBDオイルの半数以上が、ラベルに表示されている情報と実際にボトルに入っているCBDオイルの内容が異なっているという問題を抱えています。

例えば、ラベルに表示されているCBDの量とボトルに入っているCBDの量が全く異なっていたり、THCフリーと書かれているのにもかかわらず、実際にはTHCが含まれていたりしています。

また、その他の危険性のある物質が含まれていることもあります。

これに対しイギリスの食品基準庁であるFSAは、CBDの安全性や内容量などが法的に基準を満たしているかどうかを消費者に保証するために、2021年3月31日までに新規食品認可申請書をCBD業界全体に提出するよう求めました。

また、FSAはCBDについて慎重な考えを持っており、世界で初めてCBDの摂取量を1日70mgを超えないようにというCBD消費の制限を設定しました。

海外の研究などではCBDは一日1,500mg摂取しても体に害を及ぼさないと報告されています。つまりCBDを1日最大70mgという用量の制限には科学的根拠はありません。

しかし、FSAが行っている新規食品認可申請書やCBDの消費制限について考えてみたとき、爆発的な拡大を続けるイギリスのCBDの市場規模において、消費者の安全を少しでも守ろうとするFSAの姿勢は伺えるのではないでしょうか。

FSAは「新規食品認可申請書を提出しても、既存のCBD製品のラベルが正しく、安全なものならば、今後も問題なく既存のCBD製品を販売できるはずである。」と述べています。

新規食品認可申請書の提出によってイギリスの消費者が、現在よりもラベルの情報を信頼してCBD製品を選び、入手できるようになっていく可能性が高いでしょう。

イギリスではEpidiolexの許可がおりているのか

Epidiolexの許可

イギリスでは、CBDが主成分である医薬品エピディオレックス(Epidiolex)を医師が処方することが可能です。

Epidiolexとはイギリスの製薬会社が開発した薬で、CBDを精製して作られた抗てんかん薬です。Epidiolexが小児の難治性てんかんであるドラベ症候群やレノックスガストー症候群に用いられた結果、てんかん発作の大幅な減少が見られています。

CBDに対して慎重な考えを持っているイギリスですが、Epidiolexをてんかん治療に積極的に取り入れています。

それに対して日本はどうでしょうか。Epidiolexが大麻から製造された医薬品であるということや大麻取締法の規制から、Epidiolexの承認にはまだ至っていません。

Epidiolexの治験申請が聖マリアンナ医科大学で進められてはいますが、現在のところEpidiolexが必要な症状の患者がいたとしても治療目的で用いることができないのが現状です。

CBDに慎重な姿勢を見せつつも、治療に必要なEpidiolexの処方は許可しているイギリスのように、現在苦しんでいる多くの患者のために、日本ももう少し柔軟性を持って対応することができたらと願わずにはいられません。
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CBDやCBDオイルをイギリスで購入する際の注意点とは?

前述したように、イギリスで販売されている半数以上のCBD製品には、誤った情報がラベルに記載されているという事実があります。

イギリスのCBDオイル製品のラベルに表示されている誤情報の詳細

調査によると、イギリスのCBDオイル製品の60%以上は、記載されているCBD含有量と違うという結果になりました。

調査した製品の中には規定量以上のCBDが含まれているものもありました。また、CBD製品の38%は表示されているCBD量の半分未満の量しか実際に入っていなかったという結果も出ています。

さらに、製品の45%に許容量以上のTHCが含まれていたことも分かっています。ちなみにTHCはイギリスでは規制薬物であり、販売することは違法です。

加えて、慢性毒性で知られているジクロロメタンや食品の許容安全量を超える重金属シクロヘキサンが含まれている製品もありました。

以上のことから、イギリスで購入するCBDオイルのラベルの情報の信頼性は非常に低いということが言えます。

イギリスでCBDオイル製品を購入する際に注意すべきこと

CBD製品を日本で購入する場合にも言えることですが、安全なCBDを購入するためには、購入しようと思っているCBD製品が、第三者機関の検査を受けているかやCBD分析の証明書を取得しているかということに注目しましょう。

消費者から信頼されているブランドは、品質の高さを証明するために、第三者機関などに頼んで成分検査を実施し、その結果を惜しみなく提供しています。

第三者機関に検査を頼んでいるということは、それだけ人件費も検査費もかかるということです。

そのため、一般のCBD製品に比べると価格が高めに設定されていることもありますが、安全をお金で買うという意味でもその分のお金を払う価値はあると考えた方がよいです。

危険なCBD製品を安く購入できても、後々後悔するようでは元も子もありません。

2021年3月31日以降はイギリスのCBD製品の信頼性が高まっている?

イギリスで販売されているCBD製品のラベルに表示されている情報は信頼することが非常に難しかったのですが、FSAが2021年3月31日以降は、新規食品認可申請書の提出により、CBD製品を取り巻く環境は変化しています。

新規食品許可申請書を提出しない、つまり表示量の正確性や製品の安全性を保証できないできない製品は販売してはいけないということになっています。

これにより将来的にではありますが、イギリスのCBD製品のラベル情報が現在よりも信頼できるようになる可能性は十分にありえます。

日本への持ち帰りに注意する

THCフリーのCBD製品であれば基本的に海外からの持ち込みは問題ないとされます。

イギリスのCBD製品のラベルに表示されている情報の信頼性が低いことや、THCフリーと表記されている製品の中にTHCが入っている事実があったことから、イギリスで販売されているCBD製品は日本に持ち帰らないようにすることをおすすめします。

万が一THCが入っていたりすると、大麻取締法違反になり逮捕される恐れもあるためくれぐれも注意しましょう。

CBDやCBDオイルをイギリスに持ち込める?

日本で購入したCBDやCBDオイルをイギリスに持ち込むことは基本的には問題ありません。

ただし、イギリスにおいてもTHCは規制されているため、日本で購入したCBD製品の成分をよく確認してから持ち込むようにしてください。

海外にCBD製品を持ち込む際にも、第三者機関での検査が行われたCBD製品の方が記載されている成分を信頼することができ、安心して海外に持っていくことができます。
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ロンドンにおけるCBDの利用方法と盛り上がり

CBDには様々な健康・治療効果があると言われています。

例えばCBDを摂取することでリラックス効果や不安の軽減、睡眠の質の向上、二日酔いの軽減、痛みの緩和などが期待できるとしてCBDの摂取を日常に取り入れている人が多いです。

CBDを使用する場合、日本では、CBDオイルなどのCBD製品を購入して舌下摂取することがほとんどでしょう。

CBDを使用する人が急激に増加しているロンドンにおいても、CBDを摂取する人はもちろん多いのですが、日本よりももっと身近な場所でCBDを摂取することができるというのもロンドンの大きな特徴になっています。

ロンドンでは街中のバーやカフェ、アイスクリームショップ、レストランなどで気軽にCBD入りのメニューを試せます。

バーではCBD入りのビールやカクテルがあったり、カフェではCBD入りのコーヒーやホットチョコレート、スムージーなどがあったりします。身近な場所でCBDを摂取できてCBDの効果が得られると話題です。

また、1.5ポンド(約200円)の追加料金を支払うとオーダーしたメニューにCBDオイルを追加してくれるサービスを行っているカフェもありますし、CBDを注入したマシュマロをコーヒーと一緒に提供しているコーヒーショップもあります。

さらに、CBDのリラックス効果を利用してCBDとヨガを組み合わせたCBDヨガやCBDマッサージを行っているところもあります。

以上のようにロンドンでは、日本とは比べ物にならないほどCBDを身近に感じられる環境になっています。

CBDを身近に感じられる環境のロンドンにおいて、急激にCBDの利用者が増え続けているのも頷けると思います。また、食べ物に混ぜられたCBDならば気軽に試せると思った人も中にはいるでしょう。

ただし、飲み物や食べ物から摂取するCBDは、CBDオイルの舌下摂取に比べると身体への吸収率が低いということは頭に入れておいてください。

そのため、CBDの効果をより得たい場合には、CBDオイルを食べ物には混ぜずに舌下摂取をすることをおすすめします。
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