そもそもCBDやCBDオイルって安全なの?副作用はない?
CBDオイルとは、CBD(カンナビジオール)をキャリアオイルであるオリーブオイルやココナッツオイルに溶かしたCBD製品のことです。
CBDオイルは、CBDを摂取するための製品の一つであり、摂取のしやすさや持ち運びのしやすさ、身体への吸収率の高さなどから人気がある製品になっています。
CBDやCBDオイルを初めて試す方が一番気になるのは、そもそもCBDが安全な物質なのかということではないでしょうか。CBDは毎日摂取することも多いため、安全性に関してはきちんと確認したいところだと思います。
CBDは、安全性が証明されているサプリメントです。安全な上に、様々な健康・治療効果があると期待されていることから、CBDは現在世界中の人から注目されています。
また、CBDの利用者も日々増加しています。
続いて、確認しておきたい内容はCBDやCBDオイルの副作用についてではないでしょうか。
どんなに安全だと言われている医薬品にも必ず副作用があるように、CBDやCBDオイルにもいくつかの副作用は報告されています。
CBDの副作用と聞いただけで身構えてしまう人も多いかもしれませんが、副作用と言ってもCBD摂取後に必ず起こるものではないということを覚えておいてください。
それにCBDの副作用は、万が一起こってしまったとしても症状が比較的軽いことや、症状の対処がしやすいことがほとんどです。
また、万が一不快な症状が起こってしまった場合でも、かかりつけの医師のもとに行き、対処してもらえば大事に至ることはまず考えにくいです。
基本的にCBDの用量をしっかり守って摂取していれば副作用について過剰に心配する必要はありません。
CBDやCBDオイルで下痢になるってウソ?ホント?過敏性腸症候群に効果あるの?
CBDやCBDオイルは、過敏性腸症候群などの下痢や腹痛症状を緩和する作用が期待できるとされています。
しかしその一方で、CBDやCBDオイルの副作用の一つとして下痢症状が挙がっています。
下痢を緩和させるはずのCBDが逆に下痢を起こす可能性があるということは一体どういうことなのでしょうか。
CBDは過敏性腸症候群などの下痢や腹痛を緩和させる?
CBDには過敏性腸症候群、クローン病、胃潰瘍、麻痺性イレウスなどの症状である腹痛や下痢症状を緩和できる可能性があることが示唆されています。
この下痢や腹痛の緩和作用が起こる作用機序は、例として次のようなことが考えられています。
- CBDが胃の内容物の排出を遅らせることにより胃酸分泌が阻害され、胃腸障害を緩和する
- 腸を動かす筋肉である平滑筋の収縮を緩和し、胃腸障害に伴うけいれんを軽減する
- CBDが内因性カンナビノイドシステム(ECS)と呼ばれる、炎症や疼痛などを緩和・正常化する体内のシステムを活性化し、腸の過剰な炎症を抑え下痢を緩和する
※CBDと過敏性腸症候群の詳細を知りたい方は、すでにこちらの記事で取り上げられているので、参考にしていただければ幸いです。
CBDやCBDオイルはIBS(過敏性腸症候群)に効果的?
以上のことなどにより、CBDには過敏性腸症候群やクローン病などによって引き起こされる下痢や腹痛の症状を軽減させる作用があると考えられています。
CBDやCBDオイルの摂取により下痢が起こる可能性がある?
CBDやCBDオイルを摂取することにより過敏性腸症候群などの下痢症状が緩和される可能性がありますが、その一方でCBDオイルの副作用として下痢が起こる可能性が稀にあります。
現在考えられている副作用としての下痢の原因の一つは、CBDの消化管の動きを遅くする作用により消化不良が起き下痢が起こるというものです。
先ほど、CBDの胃の内容物の排出を遅らせる作用により下痢を緩和するという機序について述べましたが、もともと胃腸が弱い人の消化を遅らせると逆に下痢を起こす恐れがあります。
もう一つの下痢を引き起こす原因は、CBD自体ではなくキャリアオイルであるココナッツオイル(MCTオイル)などにあると考えられています。
このキャリアオイルもCBDと同じように消化速度に影響を与える可能性がありますし、副作用として下痢を引き起こすキャリアオイルもあるからです。
CBDやCBDオイルで下痢の副作用が起こることが稀ということもあり、CBDで起こる下痢の作用機序についてはまだ分かっていないことも多く、今後新たな機序が発見されるかもしれないというのが現状です。
現在分かっていることは、CBDの副作用としての下痢は短期的であるということです。
万が一CBDを摂取することによって下痢症状が起こり、それが数週間続くような場合はCBDではない何か別の原因・病因がある可能性がありますので、早急に医師の診察を受けてください。
CBDやCBDオイルに副作用はない?吐き気は?エビデンス付きで解説!
CBDやCBDオイルの摂取時の注意点は?下痢になった時の対処法は?
CBDやCBDオイルの摂取時の注意点としてまず挙げられるのは、初めて摂取する場合は予定がなく家にいるときに摂取した方がよいということです。
万が一副作用として下痢が起こっても家にいれば安全ですし、対処もしやすいためです。
CBDやCBDオイルの摂取で下痢が起こる可能性は低いとされていますが、もし起こるとしたらCBDやキャリアオイルによる消化の遅延かキャリアオイル自体の副作用が原因ではないかと言われています。
そのため、CBDで下痢が起こってしまった場合には次の3つの対処法を参考にしてください。
対処法1:CBDを効果が出る最少量で摂取をする
CBDオイルの用量が多いと下痢を起こす可能性が高くなります。
これはCBDとキャリアオイルの量が増えるため、消化の遅延が起こりやすくなるからです。
CBDを摂取する際は効果が出る最少量で摂取するようにしてください。もともとCBDは効果が出る最少量で摂取すべきサプリメントですが、副作用である下痢は起こりやすいと言われている胃が弱い人は特に気をつけましょう。
対処法2:CBDは食後に摂取をする
空腹時にCBDオイルを摂取するとCBDの吸収速度とともにキャリアオイルの吸収率も高まります。
つまり空腹時に摂取されたキャリアオイルは、身体により大きな影響を与える可能性があるということです。
そのため、副作用の下痢が起こりやすい方は食後30分から1時間後にCBDオイルを摂取することをおすすめします。
CBDやCBDオイルはいつ摂取するのがよい?空腹時?食後?
対処法3:下痢の起こらないキャリアオイルを見つける
キャリアオイルの副作用によって下痢が起こっていると考えられる場合は、異なるキャリアオイルが使われているCBDオイル製品を選んでみてください。
キャリアオイルには下痢を引き起こすものと引き起こさないものがあるため、自分に合うものを選ぶという意味でも様々な製品をためしてみると良いでしょう。
万が一全てのキャリアオイルで下痢が起こってしまうという場合は、キャリアオイルではなくCBDが原因で下痢が起こっている可能性があります。
CBDやCBDオイルの摂取による下痢症状に関して皆様から頂いた質問
CBDやCBDオイルは安全ですか?(30代女性)
CBDは、WHO(世界保健機関)からも安全性が認められています。CBDは安全な上に、様々な健康・治療作用があると期待されていることから、現在世界中の人から注目されています。
CBDやCBDオイルを摂取したら下痢になりますか?(20代女性)
CBDやCBDオイルの副作用として下痢が起こる可能性が稀にあります。現在考えられている副作用として下痢になる原因の一つは、CBDの消化管の働きを遅くする作用により消化不良が起き下痢が起こるというものです。その一方で、CBDやCBDオイルを摂取することにより過敏性腸症候群などの下痢症状が緩和される可能性があると過去の研究で報告されています。過敏性腸症候群などの下痢症状へのCBDの作用は現在も研究段階であるため、ご自身の判断で治療のためにCBDを使用することは避けましょう。
CBDを摂取して下痢の症状が起きた場合、どのように対処すれば良いですか?(40代男性)
CBDオイルの用量が多いと下痢を起こす可能性が高くなります。これはCBDとキャリアオイルの量が増えるため、消化の遅延が起こりやすくなるからです。そのため、CBDを摂取する際は効果が出る最少量で摂取するようにしてください。もともとCBDは効果が出る最少量で摂取すべきであると言われていますが、胃が弱い人は下痢になりやすいため特に気をつけましょう。