CBDやCBDオイルは喉の痛みや渇きをもたらす?その原因と対処法は?

CBDやCBDオイルは喉の痛みや渇きをもたらす?その原因と対処法は?

乾燥やウイルス、ほこり、アルコール、長時間の会話など喉は常に負担がかかっています。最近ではコロナの感染予防のために水分を意識的に摂取している方も多いと思います。様々な不快な症状を改善するCBDやCBDオイルは喉にどう作用するかを解説します。

CBDやCBDオイルの効果は?副作用もある?

CBDとは主に産業用ヘンプや大麻などの麻植物から抽出されるカンナビノイドという成分の一種です。CBDオイルは植物から抽出されたCBDをココナッツオイルやオリーブオイルなどのキャリアオイルと混合した製品です。

カンナビノイドは身体にもともと備わっているエンドカンナビノイドシステム(ECS)と呼ばれる様々な調節を行う仕組みに作用します。

ECSとは内因性カンナビノイドであるアナンダミド(AEA)や2-AGが全身に存在するカンナビノイド受容体であるCB1やCB2に作用することで疼痛、炎症、精神活動、睡眠などに効果をもたらします。

CB1は主に脳や中枢神経系に存在し、CB2は免疫系や末梢神経系に多く発現します。

CBDの役割は内因性カンナビノイドの分泌量を増加させたり、様々な神経伝達物質の受容体を活性化したり阻害したりします。

CBDは病院などで処方される薬のように体内で過剰に作用しません。そのため副作用が起こりづらく、現在報告されている症状でも健康を損なうものはほとんどありません。

最も頻繁に起こるとされている副作用は下痢、口渇、食欲増加、強い眠気などです。しかし、CBDを多量に摂取する治療であっても副作用が起こる確率は全体の20%以下と報告されてます。
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CBDやCBDオイルによって喉の痛みが治る?

喉の痛みは喉の粘膜が炎症することで引き起こされます。

通常はウイルスやハウスダスト、花粉などの異物が気道や肺などの呼吸器官に侵入することを防止する咽頭(鼻と口の奥)の粘膜ですが、乾燥した気候や急激な気温の変化、寝不足、疲労などにより防御機能が弱くなります。

粘膜の抵抗力が弱まったところで、様々な刺激により粘膜の細胞が損傷して炎症(咽頭炎)が生じます。私たちが普段「喉が痛い」と感じる場合の多くは、この咽頭炎に当てはまります。

喉に基礎疾患がなく、風邪をひいた時や大声を出して喉を酷使することなどで生じる咽頭炎に対してCBDやCBDオイルが効果的であるかどうかは、現段階ではエビデンスがありません。

しかし、CBDには免疫細胞の活動を調節することで炎症や疼痛を抑える作用があります。血管に吸収されたCBDは全身に運ばれて作用するため、喉の炎症や疼痛にも効果をもたらすことは十分に考えられます。

一方で、リンパ組織である扁桃には、免疫の調整に関わるCB2の発現が確認されています。人によっては何度もウイルスや細菌感染によって発熱や激しい喉の痛みを伴う扁桃炎を繰り返す部位です。

CBDやCBDオイルの摂取により発熱や痛みを予防したり、万が一扁桃炎となった場合にも炎症を軽減したりするなどの効果は期待できると考えられます。

しかし、喉の痛みに対してCBDやCBDオイルを服用することはあまりおすすめしません。

次の項目で詳しく解説するCBDの副作用も関係しますが、CBDやCBDオイルは抗炎症作用や鎮痛効果はあっても、ウイルスや菌に対する抗生物質としての役割を果たすかどうかはまだ研究段階です。

特に子どもがプールなどを介して感染する「夏風邪」の原因と言われるアデノウイルスは薬がないため、免疫で治癒させるしかありません。免疫を最大限働かせるにはむやみに熱を下げたり免疫を抑制したりすることは危険です。

CBDやCBDオイルには処方薬のように無理に熱を下げる効果などは報告されていませんが、現段階では正式なエビデンスがほとんどないため、感染症による発熱時などにむやみにCBD製品を使用することは避けてください。

また、仮にCBDやCBDオイルによって発熱や疼痛が抑制されて早めに感染したことに気づかなければ、感染の拡大に繋がりかねません。

扁桃炎は普段から鎮痛剤などを服用していると発症に気づかずに治療が遅れて悪化し、入院や手術となるケースが多い疾患です。そして糖尿病や肥満などがある方は特に重症化しやすいと言われています。

発熱を伴う激しい喉の痛みが出現し始めた場合は、すぐに耳鼻咽喉科を受診するか時間外であれば救急電話相談(#7119)に電話で確認する、または救急外来を受診するなど、早めに適切な治療を受けるようにしてください。

CBDやCBDオイルによって逆に喉の痛みや乾きが出ることも?その原因と対処法は?

CBDやCBDオイルによる喉の痛みや乾きにはいくつかの原因が考えられます。

CBDの副作用

そもそも口腔内の湿潤や食物の消化のために欠かせない唾液は、下顎に存在する耳下腺、顎下腺、舌下腺といった唾液腺という部位で作られます。

唾液腺の中でも最大の顎下腺にはCB1とCB2が発現することが確認されており、顎下腺のCB1とCB2が活性化することにより唾液の産生を抑制します。

したがって、CBDやCBDオイルを摂取すると口腔内全体の乾き(ドライマウス)が副作用として現れやすいとされています。

CBDやCBDオイルを摂取した後のドライマウスは、口の中に綿球を詰められたような感覚と表現されます。CBDによる唾液の分泌量の減少は一時的なものであり、特に心配する事はありません。

しかし、唾液量が減少すると咽頭粘膜も乾きやすく損傷しやすい状態です。最近では新型コロナウイルスが流行していることもあり、感染予防にはより一層注意する必要があります。

ドライマウスの対策には、CBDやCBDオイルを摂取する前後にしっかりと水分補給を行うことで改善されます。特に摂取後にはこまめに水分補給をするようにしてください。

また、唾液腺のマッサージも効果があります。意識的に皮膚の上から顎の下や耳の後ろあたりを優しく抑えたり、口を大きく動かしたりして唾液線を刺激すると唾液の分泌が促されます。

これらを行っても尚、口腔内に違和感が残る場合は別の理由が考えられます。

食物アレルギー

食物アレルギーはタンパク質を含む全ての食品に対して起こる可能性があります。それらはCBDの原料である大麻や産業用ヘンプ、キャリアオイルとして使用されるオリーブオイルやココナッツオイルなども含みます。

食物アレルギーの場合、これらが使用されているCBDやCBDオイルを摂取すると喉のかゆみや「イガイガする」といった違和感が生じることがあります。

食物アレルギーは原因となる食品だけでなく、化学式が似ているタンパク質によってもアレルギー反応を示すことがあります。例えば、果物アレルギーはゴム製品などのラテックスに対してもアレルギー反応を起こす可能性が高いです。

アレルギーは重症化すると粘膜が腫れ上がり気道狭窄や呼吸困難、血圧低下などのアナフィラキシーショックを起こすこともあります。

アレルギーの疑いがある場合はCBD製品の使用を一度中止し、早めに医師の診察を受けるようにしてください。

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CBDやCBDオイルの摂取方法

CBDの体内への吸収が最も速い吸入摂取は、CBDを含有する蒸気を肺から吸入しますが、喉や気管を刺激しやすく、喘息などで粘膜が敏感な方は咳き込んだりむせたりし喉に痛みが生じることもあるようです。

喉が乾燥していたり喘息や鼻炎など呼吸器系にアレルギー疾患があったりする場合は、吸入摂取ではなくCBDオイルの舌下摂取やCBDカプセルなどを経口摂取するように変えてみてください。

しかし摂取方法を変えると体内への吸収率が変わるため、CBDの摂取量の調整を行う必要があります。量の調節は以下の記事を参考にして計算してください。

初心者必見!CBDやCBDオイルの摂取量は?含有量の計算方法も解説!初心者必見!CBDやCBDオイルの摂取量は?含有量の計算方法も解説!

CBDやCBDオイル服用時の注意点をご紹介!

CBDは摂取量を遵守すれば副作用が起こる可能性は高くありません。そのため、効果を十分に得られて且つ副作用が現れない適量を見つける必要があります。 

必要な摂取量は個人差がありますが、初めて摂取する場合でCBDオイルを粘膜摂取する場合は、一日に10mgから摂取を開始し、副作用などが見られなければ少しずつ量を増やすようにしてください。

そしてアレルギー対策として、購入の際にはしっかりと含有している成分を確認するようにしてください。

また、CBDは他の薬との相互作用があります。多くの処方薬の代謝・排泄に関わるシトクロム450(CYP450)という酵素の働きを阻害し、同時に摂取した薬の作用を増強します。

CBDと他の薬剤を同時に摂取することは避け、何か薬を服用している場合は必ず医師の指示を確認してからCBDやCBDオイルの服用を開始してください。

喉の痛みは症状を軽く考えて治療が遅れると、最悪の場合喉が完全に塞がれて呼吸ができなくなることがあります。そうなると首の皮膚を切開して気管に直接呼吸器のチューブを繋ぐ気管切開が行われます。

CBDやCBDオイルは、様々な疾患を治療できる可能性もありますが、まだ十分にエビデンスがあるとは言えません。

喉に何かしら症状が現れた場合はむやみにCBDやCBDオイルを使用せず、早めに医師に指示を仰ぐようにしてください。

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