CBDやCBDオイルとはどんなもの?
CBDとは大麻草などに含まれるカンナビノイドと呼ばれる成分の一種であるカンナビジオール (Cannabidiol) の略称です。
カンナビノイドとして有名なものにTHC [Tetrahydrocannabinol; テトラヒドロカンナビノール] がありますが、THCはマリファナの主成分であり、摂取すると精神活性作用 (俗にいう「ハイ」になる作用) をもたらします。
一方で、THCとは対照的にCBDにはそのような作用はなく、むしろ精神を落ち着ける効果 (リラックス効果) があるとされています。
また、麻薬の主成分として日本を含む各国で規制されているTHCとは違い、CBDは日本でも規制対象にはなっていません。
さらに、CBDは生体内のさまざまな部位で働くエンド・カンナビノイド・システムに関与し、心身にさまざまな良い効能があることが知られています。
うつや不安障害、睡眠障害、てんかんなどの神経障害、心臓病、動脈硬化、アトピー性皮膚炎など、多くの病気の症状の改善にCBDが効果的であると期待されており、効果が実証されているものもあります。
CBDオイルはそのようなCBDを気軽に摂取できるよう、オリーブオイルやMCTオイルなどのキャリアオイルにCBDを配合したCBD製品の一種です。
CBDオイルに配合する原料には、主に麻が使われます。
しかし、ここで問題となるのが、THCの存在です。THCは先述の通り、マリファナの主成分であり日本では違法な物質です。
そこで、通常CBDの抽出には、産業用ヘンプと呼ばれるTHC含有率が非常に低い麻の品種が使われます。アメリカでは産業用ヘンプに含まれるTHC含有率は、0.3%以下と定められています (ヨーロッパでは0.2%以下) 。
ヘンプを使用することにより、THCによる悪影響の心配がないCBDオイルを作ることが可能になるのです。
ただし、ここで注意しなくてはならない点があります。日本ではTHCがわずかでも含まれる製品は違法であるということです。
そのため、消費者が責任をもって、THCがまったく含まれていないCBDオイルを見分ける必要があります。
CBDやCBDオイルの相場はいくらくらい?
CBDオイルなどCBDを配合した製品は、現在ごく一部の店頭でしか扱われていません。
そのため、購入はオンラインショップを利用するのが一般的です。
CBDオイルなどのCBD製品は、各CBD製品メーカーのウェブサイトや、大手通販サイトである「楽天市場」などで販売されています。
一口にCBDオイルといっても、その値段はメーカーや製法、CBD含有量 (CBD濃度) によって変わります。
ここで、楽天市場を参考に、某大手メーカーが製造・販売しているCBDオイルの値段がどのように付けられているかをみてみましょう。
- 1% (100mg):3,300円
- 3% (300mg):6,800円
- 5% (500mg):8,900円
- 6.6% (660mg):9,800円
- 12% (1,200mg):19,800円
- 24% (2,400mg):38,000円
このように、同一メーカーのCBDオイルでも、CBD濃度 (含有量) によって値段に大きな違いがあることが分かります。
CBDの濃度の他に、メーカー、出品者、CBDオイルの種類、通販サイトなどによっても値段は変わりますが、CBDの含有量が同じであれば似た値段になるかと思います。
5~6.6%くらいまでの濃度では1万円以内で買えるものが多く、それ以上になると万単位の金額になるというのが、一般的なCBDオイルの相場と考えてよいでしょう。
送料無料のサービスや割引クーポンなどによって安くなることもありますが、CBDオイルは基本的に高価な買い物です。
逆に、この相場からかけ離れて安すぎる製品を発見した場合は、中古品であったり個人が正式な手続きを踏まずに販売しているなど、信用できない製品である可能性もあるので、購入する際には慎重に判断しましょう。
CBDやCBDオイルのコスパが良い商品とおすすめ摂取方法を併せて紹介相場より安い!おすすめのCBDオイル
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製造にあたっては、厚生労働省が定めたGMP認証を受けた国内工場で、医薬品レベルの徹底した品質管理を実現しており、当然THCフリーです。
第三者機関による成分分析も実施し、農薬などの有害物質が含まれておらず安心・安全に使用できることを確認したうえで、皆様のお届けいたします。
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CBDやCBDオイルはなぜ値段が高い?
CBDオイルは比較的高価であると説明しましたが、なぜこのように値段が高いのでしょうか。
実はCBDオイルが製造され、消費者の手元に届くまでには、さまざまな場面で大きなコストがかかっているのです。
人体に害がないように有機栽培を行っている
CBDオイルの原料となるヘンプの栽培には、多くの努力とお金がかかっています。
人体に有害な農薬や殺虫剤などの薬品がヘンプに入らないよう、ヘンプの育成には無農薬での有機栽培が一般的に用いられています。
しかし、薬品を使わないということは、害虫などによる害から植物を別の方法で守らなくてはならないということです。
そのため、ヘンプの栽培には栽培設備への投資や人件費など、多くのコストが必要になります。
植物の栽培はただでさえコストのかかる作業ですが、安全な製品を届けるために農家の人はより多くの手間やお金をかけているのです。
CBDの抽出にも大きな設備コストがかかる
ヘンプに含まれるCBDを抽出する際、2つの方法が一般的です。
超臨界二酸化炭素抽出法とエタノール抽出法です。
この2つのうち、超臨界二酸化炭素抽出法は、純度が高く質の良いCBDを抽出できるといわれています。
ただし、超臨界二酸化炭素抽出法を行う機械はとても高価です。
そのため、超臨界二酸化炭素抽出法によって作られたCBD製品は、エタノール抽出法で作られたものよりも高価となる傾向があります。
しかし、高くなる分、安全で品質が良い製品が選べるともいえます。
もっとも、それ以外の抽出法が必ずしも良くないわけではなく、例えば電子タバコで気化して取り込むCBDリキッドにはエタノール抽出法が適しているという意見もあります。
THCを除去する工程が必要である
ヘンプからCBDを抽出する時に心配になるのがTHCが混合してしまうことです。
THCはマリファナの主成分であり、日本ではTHCがわずかでも含まれている製品は所持しているだけで違法となってしまいますので、安全性・合法性両方の観点から警戒すべき物質です。
そのため、日本でCBDオイルを販売するには、THCを除去しなくてはいけません。
THC除去にまつわる工程やタイミングは、CBDオイルの製法に応じた種類によって変わりますが、詳しくは後述します。
第三者機関に検証を依頼している
CBDオイルなどの製品を販売する前に、メーカーは大学や研究機関に製品の調査を依頼します。
これによって、製品内に含まれている成分の確認や、不純物や危険物が混合していないかなどの検証を行っています。
このような品質や安全性の裏付けが、製品の値段として反映されているのです。
CBD製品のメーカーが企業としてコストをかけている
先述の通り、CBDは大麻に含まれる成分です。
大麻を警戒する専門家や政治家はたくさんおり、大麻を取り扱うための法律もどんどん変わっていく傾向があります。CBDに対して懐疑的な見解をもつ人もいます。
その意味で、CBD業界はまだ不安定と言わざるを得ません。
そのため、各メーカーは顧問弁護士に相談するなどして、法律の遵守を徹底したり、企業としての利益や責任を追及したりするための対策を行っています。
また、万が一企業として責任を追及されるような事態になった場合に備えて、保険に加入しておく必要もあるでしょう。
このような企業としての取り組みが、製品の値段に反映されていることは想像に難くありません。
輸送費や関税など、輸入時の費用がかかる
日本において、まだCBD製品はアメリカやヨーロッパなど海外から輸入しているものが一般的です。
輸入品の場合、当然輸送費や関税などのコストが製品の値段に上乗せされます。
日本が独自で製造・販売するCBDオイルであれば、もっと価格を下げられる可能性はありますが、残念ながらまだCBD製品を製造している日本のメーカーは、まだそこまで多くはありません。
値段が高いのには相応の理由がある
このように、CBD製品の値段は、さまざまな要因が重なって設定されています。
かけるコストの多くは、有機栽培や品質保持の目的など、使用者の健康や安全性を意識したものであることが分かります。
「できるだけ安いものを」と消費者は考えがちですが、CBDを健全に摂取する意味では、ある程度の対価を支払うことは仕方がないのかもしれません。
CBDやCBDオイルの選び方は?おすすめ商品を併せて紹介!
CBDオイルはメーカーや濃度などによってたくさんの種類があります。
そのため、いざCBDオイルを購入しようと思っても、初心者はどのCBDオイルを選べば良いか迷うかもしれません。
そこで、ここからはCBDオイルの選び方のポイントをご紹介します。
CBDの成分含有量や1mgあたりの値段を比較する
まず、基本的なこととしてCBDオイル中に含まれているCBDが多い方が、摂取時の効果は感じやすくなります。
そのため、CBDの成分含有量がなるべく高いものを選ぶのが良いでしょう。
CBD含有量の指標には、ラベルなどに書かれている濃度 (%) や絶対量 (mg) を参照してください。
ただし、先述の通りCBDオイルはCBD含有量が多いと高価になる傾向があります。
ご自身の体調や症状の程度などを考えて、CBD含有量と値段のつり合いが取れた製品を選ぶようにすると良いです。
また、コスパを考えるのも、よりよい製品選びの一手といえます。そのためには、CBDオイル1mgあたりの値段を比較すると良いでしょう。
おすすめのCBDオイルを価格ごとに比較!選び方の注意点も解説します!CBD以外のヘンプの成分は含まれているか、THCは含まれていないか
CBDが生体に作用を及ぼす時、他のカンナビノイドやテルペンといった、麻の成分を同時に摂取した方が、生体への効果は大きいとされています。これをアントラージュ効果といいます。
CBDオイルの製法の種類として、CBD単体 (アイソレート) のみを配合したものと、CBD以外のカンナビノイドの成分やテルペンが入ったもの (フルスペクトラムやブロードスペクトラム) があります。
両者を比べた場合、CBD単体(アイソレート)よりもフルスペクトラムやブロードスペクトラムの方が高い効果が得やすいということになります。
また、ヘンプに含まれる成分の中で気を付けなくてはならないものがTHCです。
THCは安全面からも法律面からも好ましくない成分ですが、原料となるヘンプの成分をすべて抽出する製法のフルスペクトラムは、それを除くことができません。
ヘンプ自体にTHCが少ないので、検出されないレベルにまでTHC含有量が抑えられていることは多いものの、万が一検出された場合は違法とみなされてしまいます。
現に、近年でも某大手メーカーの販売するCBDオイルからTHCが検出されたとして、厚生労働省が該当製品の使用を止めるように警告を発しています。
一方で、CBD以外の成分を選択的に加えたり除去したりして作るブロードスペクトラムは、THCがまったく含まれていない「THCフリー」にすることが可能です。
つまり、効果の側面で言えばブロードスペクトラムの製品を選ぶのが好ましいということになりますが、ブロードスペクトラムは比較的高価で、しかもまだ数が少ないという現状があります。
また、ブロードスペクトラムとして販売しているメーカーのCBD製品に実はTHCが入っていた、などの事例もあり、少なからずリスクも伴います。
両者にはメリットやデメリットがありますが、初心者の方はCBD単体(アイソレート)の製品をまずは摂取してみるのが良いでしょう。
どうしてもブロードスペクトラムのCBDオイルを購入したいと考える方は、信頼のできるメーカーから必ず購入するようにしましょう。
ただし、商品の数が少ないという現状では、自分にとって最適と思える製品を探し出すことは、よほどCBDオイルを使い慣れている人でなければ、少しハードルが高いかもしれません。
第三者機関の結果を参照する
信頼のおけるメーカーであれば、自社のCBD製品の品質や安全性について、第三者機関に検証を依頼しています。
そのような情報はたいていメーカーのウェブサイトに書かれています。また、検証の結果を公表していることもあるので、そちらも確認すればより安心かつ安全なCBDオイル選びの参考にできます。
口コミを参照する
楽天市場などでは商品レビューとして、使用者による口コミが書かれています。
「日頃のストレスが解消された」「大病を患っている父の具合が良くなった」といった書き込みもあり、このような第三者の情報もCBDオイル選びのよい参考になるでしょう。
ただし、口コミはあくまでも個人の感想ですし、中には「サクラ」がいる可能性もあります。CBD製品の信頼性についてはご自身で責任をもって調べ、口コミは参考程度にした方が良いかもしれません。
CBDオイルのおすすめ商品3選!各メーカーの口コミも掲載!CBDオイルの相場に関して皆様から頂いた質問
CBDオイルの相場はどれくらいですか?(30代男性)
CBD含有量によって値段に大きな違いがあります。CBD濃度が5~6.6%でオイルの容量が10ml(CBD含有量500mg〜660mg)ほどのCBDオイルなら、1万円以内で買えるものが多く、それ以上の濃度になると万単位の金額になるというのが一般的なCBDオイルの相場と考えることができます。
CBDオイルの相場はなぜ高いのでしょうか?(20代女性)
高いかはどうかは一概には言えませんが、CBDオイルは様々な要因で価格が決定されます。例えば、輸送費や関税、有機栽培や品質保持の費用、安全なCBDの抽出法などです。これらは、使用者の健康や安全性を担保するために必要な費用です。そのため、CBD製品の購入時にはただ安いものを買うだけではなく安全性が十分確保されたことを確かめた上で、価格を比べてみるのが良いでしょう。
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