CBDオイルって何?THCとの違いやCBDの効果・効能について
CBDはヘンプ(大麻草)から採れる成分であり、カンナビジオールと呼ばれています。CBDをMCTオイルやオリーブオイル等のキャリアオイルと混ぜ合わせて気軽に摂取できるようにしたものがCBDオイルです。
CBDには不安やストレスの軽減、安眠効果、美肌作用、筋肉疲労回復作用など、人間の身体に有益な効果が多く存在すると言われています。
大麻草と聞くと、身体に害がある薬物なのでは?と心配される方もいるかもしれませんが、THCなどの他の成分とは異なり、CBDには精神作用や依存性がないため、日本でも合法的に摂取できます。
ちなみに、THC (テトラヒドロカンナビノール) もヘンプ(大麻草)から採れる成分です。 ただし、THCの場合は中毒症状や幻覚・幻聴などを引き起こす精神活性作用があるため、日本では規制対象になっています。
麻薬として知られるマリファナはTHCを多く含み、摂取することで多幸感や酩酊感などを感じ、気持ちを「ハイ」にする効果があります。
CBDとTHCはお互いよく似た化合物ですが、異なる受容体に作用するためその効果は異なります。CBDは安全性が高いこともあり日本だけでなく多くの国や地域で使用が認められています。
近年の研究により、CBDには特定の疾患の症状を改善する医療作用があることも証明されてきました。そのため、CBDを含む医薬品が認可されている国もあり、てんかんを抑える薬や痛み止めに使用されています。実際、アメリカでもCBDの有用性が認知されるようになり、CBD製品の売上は急増しています。
CBD製品は日本で使用禁止になるって本当?
インターネットで検索をすると「CBD製品が日本で使用禁止になる」と出てくるかもしれませんが、全てのCBD製品の販売が日本で禁止されるわけではありません。
「THCが改正大麻取締法の基準値を超えて含まれている製品が違法となる」が正解です。
2024年12月12日、厚生労働省は大麻取締法を改正し、CBD製品内に含まれるTHC残留度の規制を強化しました。例えば、CBDオイルの場合はTHC含有量が10ppm(0.001%)以下でなくてはなりません。
先ほど説明した通り、THCは精神活性作用があり規制対象ですから、安全性が高いCBD製品であればTHCは含まれていないはずです。
法基準に沿ったCBD製品を購入するためにも、販売しているメーカーや企業情報を良く調べることが大切です。「THCフリー」の記載があるか、第三者機関による成分分析を実施し分析証明書が公開されているかを必ずチェックしましょう。
【今話題のCBDオイルコーヒー】CBDとコーヒーの組み合わせの効果
CBDが持つ多様な効果によって、CBDの人気が高まりつつあり、CBDオイルやCBDクリームなど様々なCBD製品が開発されています。さらにCBDをより手軽に摂れるようにCBD入りの食べ物や飲み物が提供されるようになりました。CBDコーヒーもそのひとつです。
アメリカや世界各地で話題沸騰中のCBDコーヒー
アメリカでは2018年にヘンプ栽培に関する規制が大幅に解除されたことで、多くの企業がCBD市場に参入し、一般消費者の注目を集めることになりました。
特にCBDコーヒーは、ボトルや缶などのようなすぐに飲めるタイプからコーヒー豆、専門店や大手チェーンまで幅広く販売され、入手のしやすさも人気の要因となっています。
アメリカをはじめ、世界ではCBDコーヒー市場は急成長を遂げており、2023年の時点で市場規模が約460億円を超えるという予想がされるほどでした。
このグローバルにおけるCBDコーヒーの人気の波は、近年日本にも押し寄せていますが、果たしてCBDとコーヒーを同時に摂取することによる効果はあるのでしょうか。
CBDオイルコーヒーに期待される効果
正直なところ、CBDオイルとコーヒーの組み合わせについては、現在のところ十分な研究結果はありません。
その理由として、CBD自体の性質がCBDオイルとコーヒーの組み合わせによる影響を見極めにくくしていることが挙げられます。
一般的に、CBDは低用量では刺激作用、高用量では鎮静作用を引き起こすと言われているため、CBDの用量によって現れる効果が変わる可能性があります。
さらに、21.7℃以上の溶液にCBDオイルを溶かすとCBDが分解され、CBD含有量が減少することでCBDの効果が劣化するという研究もあります。
つまり、CBDオイルをアイスコーヒーに溶かすかホットコーヒーに溶かすかによって摂取できるCBD量が変わり、現れるCBDの効果も変化することが考えられるのです。
そのため、効果の変化がコーヒーによるものなのか、摂取するCBD量によるものなのかを判断することが難しくなり、コーヒーとCBDオイルの組み合わせによる効果を簡単には予測できないというのが実際のところです。
ただし、コーヒーとCBDオイルを一緒に摂取することで、CBDがカフェインの副作用を打ち消し、集中力を高めるという報告があります。
カフェインを摂取することによって気分が悪くなっても、CBDオイルを同時に摂取すればカフェインによる悪影響を回避できるというものです。
また、CBDはカフェインによる胃の不快感や頭痛などの症状を抑えるのに役立つ可能性があることも示唆されています。
CBDオイルとコーヒーの相互作用についてはまだ十分なエビデンスはありませんが、特に悪い影響に関しては今のところ報告されていません。
コーヒーとCBDオイルの同時摂取がどのような効果をもたらすのか、今後の研究結果に注目していきましょう。
コーヒーによるカフェインの作用とCBDの関係
ちなみに、コーヒーのカフェインにはどのような効果があるのかについても少しご紹介します。
コーヒーを飲むとカフェインの一部が胃から、その他の大部分は小腸から比較的早く吸収されて、カフェインの効果が身体に現れます。
カフェインの作用としてよく知られているものは、利尿作用や興奮作用です。
コーヒーを飲んだら眠れなくなった、トイレが近くなったという経験がある方も多いでしょう。
カフェインはその他にも様々な作用がありますが、その中には身体にメリット・デメリットをもたらすものの両方が存在します。
たとえば、リラックス効果やダイエット効果、血行促進作用、消化促進作用、抗酸化作用、糖尿病予防作用はカフェインを摂取するメリットです。
反対に、カフェインで眠れなくなったり、トイレが近くなったりすることは身体にとってはデメリットになります。
他にも、カフェインには口臭を増加させたり、胃の不快感や頭痛を引き起こしたり、歯を黄ばませたりする作用もあり、これらの作用もデメリットになるでしょう。
また、コーヒーに含まれるカフェインには、覚醒を促す作用があります。生き物は糖分などからATP (アデノシン三リン酸) を作り、ATPを燃やしてエネルギーを作り出します。
ATPは、エネルギーを放出するとアデノシンに変化します。アデノシンはいわばATPの燃えカスです。運動などでATPを消費することでアデノシンが増え、アデノシン受容体に作用し眠気を誘います。
このアデノシンの作用をカフェインが邪魔をすることで眠気が感じにくくなります。
カフェインは、間接的にドーパミンの受容体に作用してその活性を高めることで、気分を良くし、やる気を出させる効果があります。
CBDは、カフェインと逆でアデノシンの放出を促進して眠気を促すことがあります。両者を同時に摂取することで、CBDの効果をカフェインが一部打ち消して認知機能を向上させる可能性が示唆されています。
日中にCBDオイルを使うと眠気により仕事に支障がでると感じる人は、コーヒーと同時に摂ることでリラックスとカフェインによる脳のブーストを同時に感じることができるかもしれません。
実際に、CBD入りのコーヒーを飲んだ感想として「飲んで、数分後に注意力および集中力が上がったと感じた。また、カフェインの作用とは異なる感じである」という方もいらっしゃるそうです。
CBDコーヒーによる副作用はある?
CBDは比較的安全な成分であり、CBD単体で摂取した際の副作用のリスクは低いため、コーヒーと同時に摂取しても重篤な副作用を引き起こす可能性は極めて低いでしょう。
ただし、人によっては副作用を感じる場合もあるかもしれません。
例えば、極度の眠気や疲労感です。
カフェインには覚醒作用があり、CBDには鎮静作用やリラックス効果がありますが、これらを同時に摂取した場合にCBDに敏感な方は、眠気や疲労感を強く感じてしまう場合があります。
また、体質によってはCBD摂取後に胃の不快感や下痢、吐き気を感じることがありますが、コーヒーの酸性が症状を加速させ、消化不良になるケースもあると言われています。
他にも、食欲の増減や心拍数の増加、頭痛などを引き起こす可能性もありますので、CBDコーヒーを試してみる際は量に気を付けて、少しずつ飲みましょう。
CBDオイルとコーヒーを摂取する際の注意点は?
CBDオイルをコーヒーと組み合わせて摂取する場合の摂取方法は、CBDオイルをコーヒーに溶かして摂取することから、喉から飲み込む経口摂取ということになります。
CBDを経口摂取する場合の吸収率は6~20%です。CBDを舌下摂取した場合の吸収率である13~35%と比べると効率の面でかなり劣ることが分かります。
従って、コーヒーにCBDオイルを溶かす摂取方法はCBDの最適な摂取方法ではないと言えるでしょう。
特に、疾患や炎症などの治療目的でCBDを摂取する場合は注意が必要です。
また、コーヒーにCBDオイルを混ぜてしまうと吸収率が悪い上に、コーヒーの温度によってCBDが分解され、CBDの用量が減少する恐れがあります。
つまり、適切な量のCBDをコーヒーに溶かしたとしてもCBDの効果が十分に現れない可能性があると同時に、身体に入る正確なCBDの量を把握することがとても難しくなるということです。
正確なCBDの用量を摂取することは、治療上非常に重要なポイントになることから、治療目的でCBDを摂取する場合に、コーヒーとCBDオイルを一緒に摂取することはお勧めできません。
ただし、CBDを健康目的やサプリメントとして日常的に摂取する場合には、正確なCBDの量を細かく把握する必要はありませんので、CBDオイルをコーヒーに混ぜて飲んでも問題ないと言えます。
普段飲んでいるコーヒーにCBDを溶かすことを習慣にできれば、CBDの摂取のし忘れも防げるでしょう。
CBDコーヒーを飲むおすすめのタイミングとは?
個人差がありますが、コーヒーには集中力を上げる効果があるため、出勤する前や昼休憩の時などにCBDと一緒に摂取をして、その後に控えている仕事や勉強などの効率を上げることを期待するのがよいでしょう。
ただし、CBDは低用量で摂取すると刺激作用を示すことがあり、コーヒーと組み合わせることによってその刺激性が増加する可能性があります。
CBDによる刺激性の増加はほとんど感じないという人も多いですが、もともとコーヒーを飲んで眠れなくなるという人は、CBDによって余計に覚醒してしまうことも考えられますので、遅い時間にコーヒーを摂取しないことをお勧めします。
CBDやCBDオイルはどの時間帯に摂取するのが最適?朝?昼?夜?
夜や就寝前はカフェインレスCBDコーヒーで
寝付きを良くしたり、深い眠りを期待してCBDを寝る前に摂っている人は注意が必要です。カフェインの覚醒効果に個人差はありますが、8時間ほど続きますので昼以降はコーヒーを避けたり、カフェインレスのCBDコーヒーに切り替えたりしましょう。
カフェインレスコーヒーは、カフェインの量はもちろん減っていますが、クロロゲン酸などの有益な成分の量はそのままです。クロロゲン酸は高い抗酸化機能などがありアンチエイジングなどさまざまな効果を持つことが知られています。
CBDやCBDオイルの適切な量を知るには?
CBDやCBDオイルは、医薬品のように摂取すべき用量が決まっているわけではありません。
CBDは人によって効果の現れ方が違うという特徴があるため、自分にとってのCBD適切量は、CBD製品を自分で試しながら見つけていく必要があります。
CBDオイルを初めて摂取する場合は、1日10~20mgの低用量から始めて効果の現れ方を観察してみてください。
CBDオイルのボトルには、CBDの濃度やボトルに入っているオイル全体の用量などが書いてあるので、まずその数値から1滴にCBDが何mg入っているのかを計算してみましょう。
例えば5%、全体量10mlのCBDオイルなら1滴に約2.5mgのCBDが入っていることになるため、まずは5〜7滴程度の摂取から始めてみましょう。
10〜20mgのCBDを摂取しても効果が出なければ、1滴ずつ効果が現れるまで用量を増やしていき、効果が現れた最小のCBDの量をメモしておきます。
この必要最低限のCBDの量が自分の適切な量になります。もし効果が感じづらくなったなどの理由で、これ以上量を増やしたい場合は副作用やアレルギーが現れないか様子を観察しながら増量しましょう。
これまでに報告されている副作用は、下痢や口渇感、強い眠気、疲労感、食欲の変化などがあります。副作用が起こってしまっても健康に重篤な影響を与えないご自身で対処が可能な症状が多いため、心配しすぎることはありません。
また、CBDやCBDオイルは市販の鎮痛剤や病院などで処方される薬などと比較しても副作用は少なく安全です。自分自身の体調を観察しながらCBDの量を調節してみましょう。
甘い味付けにしたい方向け!CBDオイルコーヒーアレンジ
CBDの独特の苦味が苦手な方、甘くないコーヒーは好みではない方もいらっしゃいますよね?そんな方に向けて、ニューヨークのバリスタが考案したCBDコーヒーアレンジをご紹介します。
作り方はいたってシンプルで、温めたミルクにエスプレッソ、CBDオイル、少量の蜂蜜とシナモンを入れるだけ!蜂蜜とシナモンの甘い香りと味が良いアクセントになっており、CBDオイルコーヒーを楽しみながら飲むことができるかもしれません。
コーヒー以外にも!CBDオイルを食べ物や飲み物に入れるアレンジレシピ
最後にCBDオイルをコーヒー以外のお料理や飲み物に入れるアレンジレシピを紹介します。
野菜やフルーツで作るCBDスムージー
バナナや冷凍ベリー、ほうれん草などのお好きなお野菜やフルーツをアーモンドミルクと一緒にミキサーにかけます。その後、CBDオイルをお好みの量加えて、さらに数秒ミキサーを回して完成です。スムージーを味見して、甘さが足りない場合はハチミツやメープルシロップなどで味付けをしてください。
CBDオイルドレッシングで作る簡単サラダ
CBDオイルはドレッシングとしてサラダにかけて楽しみながら摂取することも可能です。
普段使用しているサラダ用ドレッシングに数滴CBDオイルを垂らして混ぜたり、オリーブオイル、バルサミコ酢、ハチミツ、マスタードなどお好みの調味料と合わせるなどのアレンジも効きますので、ぜひ試してみてください。
関連文献
CBD入りのコーヒーに関して皆様から頂いた質問
自分でCBDコーヒーを作りたいのですが、どのように作ればいいですか?(20代男性)
CBDの性質上水に溶けづらいため、CBDアイソレート(CBD単体で粉末状のもの)をコーヒーに入れるのはおすすめしません。CBDオイルを入れるのがよいでしょう。
CBDコーヒーを飲んでもあまり効果を実感できません。なぜでしょうか?(30代男性)
CBDコーヒーを飲むのは経口摂取という摂取方法になります。経口摂取は持続時間が長いですが、吸収率はあまり高くありません。CBDオイルを舌下摂取することでより効果を実感できる可能性が高くなるでしょう。
CBDは睡眠に良いと聞くけど、日中眠くなったりしないの?(20代男性)
CBDは睡眠に良いというのは確かですが、直接眠気を誘うわけではありません。リラックスさせることで睡眠の障害となる原因を取り除くという作用になります。そのため、基本的には心配する必要はありません。