高齢者がCBDやCBDオイルを摂取しても平気?健康上の利点を解説!

CBDやCBDオイルを摂取したいと考える高齢の方や、両親や祖父母などにCBDやCBDオイルを勧めたいと考えている方は多いのではないでしょうか。本記事では高齢の方がCBDやCBDオイルを摂取する場合のメリットや注意点などについて解説します。

高齢者がCBDやCBDオイルを摂取しても大丈夫?エビデンスは?

大麻先進国として知られているアメリカでは、大麻そのものだけでなく大麻から抽出される成分であるCBD(カンナビジオール)にも様々な効果・効能があるということで人気が拡大しています。

大麻は精神活性作用をもたらすTHC(テトラヒドロカンナビノール)を含有することから、大麻由来の成分であるCBDと混同されがちですが、CBDには精神を「ハイ」にする作用は一切ありません。

すでにアメリカではスーパーマーケット内にCBD製品専門のコーナーができたり、カフェでもCBD製品が購入できたりするなど、CBDやCBDオイルは性別や世代を問わず非常に身近な存在になっています。

2019年に行われたアメリカのGallupという大麻関連の調査会社の報告によると、CBDの使用状況に関する調査に参加した18歳以上のCBD利用者のうち、65歳以上の高齢者は全体の8%でした。

また、同調査において50〜64歳は全体の11%であり、65歳以上を合わせるとCBD利用者のおよそ5人に1人は50歳以上となります。CBDやCBDオイルは決して若い人だけの流行りではないことがわかります。

高齢者にとってのCBDやCBDオイルの魅力は何でしょうか。

CBDは身体機能の調節を行うエンド・カンナビノイド・システム(ECS)を活性化することで鎮痛作用や抗炎症作用、ストレス緩和作用、抗不安作用、食欲亢進・抑制作用、神経保護作用などを心身にもたらすとされてます。

CBDやCBDオイルが高齢者にも人気である理由の一つはこの作用の幅広さでしょう。

高齢になると心身の不調も増えるため、何種類もの薬を毎日服用することは珍しくありませんが、多くの薬を飲む代わりにCBDやCBDオイル一つで様々な効果・効能を得られるのであれば薬を管理する手間が省けます。

また、薬は長期間服用することによって肝臓や腎臓などに障害が出るようなこともありますが、CBDやCBDオイルは病院で処方される薬や市販薬などと比べると副作用が少なく、症状も重篤でないものばかりです。

現在報告されているCBDの主な副作用症状は、下痢や口渇感、強い眠気、疲労感、食欲や体重の増加、吐き気などで、健康を損なうことはほとんどありません。

このように、CBDやCBDオイルの作用の多様性や手軽さ、安全性などは非常に魅力的ですが、高齢者が大麻由来の成分であるCBDやCBDオイルを使用しても問題はないのでしょうか。

一般的に、加齢によって腎臓や肝臓などの臓器の機能が低下するため、高齢者が薬を服用すると効果が強過ぎてしまったり、副作用が現れやすくなったりします。

現段階では高齢者がCBDやCBDオイルを使用することについての問題は報告されておらず、摂取量に注意しながら摂取する限りはあまり心配しなくても大丈夫でしょう。

むしろ、ECSの機能は加齢やストレス、病気など様々な要因で弱くなってしまうため、高齢者がそれを補うためにCBDやCBDオイルを摂取することは非常に合理的であると言えるでしょう。

高齢者がCBDやCBDオイルを摂取する健康上の利点は?

CBDの健康作用

CBDやCBDオイルは高齢者の心身にどのような作用をもたらすのでしょうか。

疼痛

加齢とともに身体には様々な痛みが生じやすくなります。

足腰の痛み、関節の痛み、背中の痛み、肩の痛み、首の痛み、頭痛など、関節リウマチや変形性膝関節症などの原因がはっきりと分かっている痛みもあればただ漠然と痛いといった不定愁訴まで幅広いでしょう。

疼痛は炎症によるものと、神経そのものが障害されることで引き起こされる場合があります。

2020年にアメリカの大学教授らによって発表された論文では、CBDやCBDオイルは免疫細胞の活性化を抑えることで炎症を改善したり、神経そのものに働きかけることで痛みをコントロールしたりと、どちらのタイプの疼痛にも効果があるとされています。

認知症・アルツハイマー病

認知症には複数の原因がありますが、その中でもアルツハイマー病が原因とされる割合は7割近くを占め、最多となっています。

アルツハイマー病を引き起こす直接的な原因とされるのは、脳神経細胞の老廃物であるアミロイドβというタンパク質の蓄積です。

アミロイドβは通常であれば自然に代謝されますが、アルツハイマー病では脳に蓄積し、脳細胞の死滅を招きます。アルツハイマー病は進行性の病気で、現段階では完全に治癒する治療法はありません。

2009年にイタリアで行われた実験では、CBDにはアミロイドβを排除する作用があることがわかっています。CBDの持つ抗炎症作用や脳神経保護作用、そして神経の再構築などがアミロイドβの消失をもたらしていると考えられています。
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緑内障

緑内障は視神経が何らかの理由で障害されて視野欠損などの症状が現れる目の病気です。

緑内障にはいくつかの原因がありますが、そのうちの一つが角膜(眼球の表面)と水晶体(眼球のレンズ部分)の間を満たす水(房水)がなんらかの理由で排出されなくなって眼圧が高くなることがあります。

日本ではおよそ400万人の緑内障患者がいますが、そのうちの7割は正常眼圧緑内障(NTG)であり、諸外国と比べてNTGの割合が多い特徴があると言われています。

眼圧が上がれば痛みなどの症状も現れやすいので緑内障に気付きやすくなりますが、NTGに気づいていない患者は多くいるのではないかと考えられています。

40歳以降で緑内障になるリスクは上がるとされていますが、ある調査では60歳代では50歳代の2倍近くの患者数が報告されています。

1982〜1984年にアメリカの学者らによって発表された論文では、THCには眼圧を下げる効果があることが報告されていますが、CBDに関しては眼圧を上げる効果と下げる効果の両方が報告されています。

CBDが緑内障の予防や改善をするかどうかはまだわかりませんが、CBDの鎮痛作用や神経保護作用などにおいて何かしらの実感をするのではないかと考えられています。
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うつ・不安などの精神症状

うつ病は様々な年齢で起こりうる精神の病気ですが「老人性うつ」は高齢者特有の環境的変化や身体的変化によって引き起こされます。

老人性うつのきっかけとなる要因には、定年退職やそれによる生活の変化、趣味などがない、子どもの自立、配偶者や同年代の友人の死、体力の低下や病気などが挙げられます。

症状としてはあまり家から出なくなったり何もしないで一日を過ごしたり、趣味に興味を示さなくなったり身体に異常になくても体調不良を訴えたりします。

認知症とは違い、老人性うつは心身の活動性の低下に対する自覚症状があるため、認知症になってしまうのではないかということや、周囲に対して迷惑をかけているのではないかといった不安を感じやすいとされています。

他にも、高齢になると感情失禁と呼ばれる感情のコントロールが難しくなるすることが難しくなり

脳内には数多くの神経伝達物質が分泌されており、興奮や喜び、また恐怖などを感じることで増える「興奮系」と心身がリラックスしている時に増える「抑制系」が互いにバランス良く増えたり減ったりしながら存在しています。

現段階ではなぜうつ病を発症するかはまだ完全には解明されていませんが、セロトニンやドーパミン、ノルアドレナリンなどの分泌量が減少するためではないかと考えられています。

2018年にブラジルで発表された論文では、CBDには脳内の神経伝達物質のバランサーであるセロトニンの分泌量を増加させる作用があることが分かっています。

また、2015年にアメリカのニューヨーク大学が発表した論文によると、CBDは不安の軽減にも有効で、不安障害を抱える患者の新たな治療法の一つとして期待されています。

睡眠障害

加齢とともにホルモンの分泌量や体温などが変化したり、生活リズムにメリハリがなくなったり、一日の活動量が低下したりすることで睡眠にも変化が生じます。

まず、若い頃と比べると早寝早起きになります。これは一日のリズムを作る体内時計が前倒しになるためと言われており、加齢による自然な変化です。一定の睡眠時間が確保できている限りは問題はありません。

そして、睡眠中はレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)のサイクルを繰り返して明け方に向かって徐々に覚醒しますが、老化によってレム睡眠の時間が増え、さらには何度も夜間に覚醒するようになります。

また、日中にうとうとして横になる時間が増えたりすると睡眠障害を悪化させたり、さらなる活動の低下を招いて認知症やうつ病などの要因となることもあります。

2014年にメキシコで行われたラットを用いた実験によると、CBDやCBDオイルには、入眠を手助けする神経伝達物質の量を増加させて深い眠りを誘ったり、心身をリラックスさせて入眠を容易にする作用があることが分かっています。

そして、睡眠のリズムを作るためのホルモンであるメラトニンはセロトニンから作られます。そのため、CBDは間接的にメラトニンの産生にも関わっています。

食欲低下

加齢とともに食事をのみ込みやすくする唾液の産生量が減少し、消化器官の機能も低下します。

さらにはあまり動かなくなることでエネルギー消費量も落ちるため、高齢になるにつれて食事量が少なくなることは珍しくありません。

しかし、少ない食事量が続くと痩せて筋力が衰えたり、栄養が足りずに骨が脆くなったり様々な病気を招いたりする原因となってしまいます。

2016年にイギリスで発表された論文によると、CBDやCBDオイルは脳の食欲中枢に働きかけることで食欲の促進にも有効であるとされています。

骨粗鬆症

骨は子供から大人に成長するとともに太く丈夫になりますが、その成長は20歳頃にピークを迎えます。そして、その後加齢とともに少しずつ骨量は減少し、高齢になるほどに脆く折れやすくなります。

骨が脆くなる原因には加齢以外にも、カルシウムやビタミンD、ビタミンK不足、ダイエットによる不十分な食事摂取、喫煙、飲酒、カフェインの過剰摂取、運動不足などの食事や生活習慣が大きく関係します。

また、女性は閉経を迎えると骨の健康を維持するためのエストロゲンが減少するため、より骨粗鬆症になるリスクが高くなります。

骨は骨芽細胞という骨を再生する細胞と、破骨細胞という骨を溶かして吸収する細胞によって常に生まれ変わっています。

2009年にドイツとイスラエルの学者によって発表された論文によると、CBDやCBDオイルは骨芽細胞と破骨細胞の両方に作用する可能性があり、骨の健康を骨の破壊と再生において重要な役割があると考えられています。

まだマウスの研究の段階ではありますが、実際にCBDやCBDオイルは骨折の回復に有効性があったことが示唆されています。

心血管疾患

身体の老化に伴い心臓の機能は徐々に弱くなります。そして、血管の壁は硬くなり、拡張したり収縮したりして全身へ血液を送る働きが弱まります。このような変化から、加齢とともに心臓や血管の病気のリスクは高くなります。

多くの高齢者にとって血圧は重要な健康のバロメーターの一つとなります。血管の硬化や自律神経の働きの低下などによって高齢者の血圧は上がりやすい傾向にあります

特に冬は暖かい部屋から寒い脱衣所、そして急に熱いお湯に入るといった激しい温度差によって血圧が大きく上がったり下がったりします。この血圧の変動はヒートショックと呼ばれ、死亡事故に繋がる危険性があります。

血圧の急激な変動により、脳卒中や心筋梗塞が引き起こされたり、脳貧血で倒れて骨折や頭部外傷などの事故に繋がる可能性もあります。

また、加齢は高血圧だけでなく血栓症のリスクにもなります。

身体をあまり動かさなくなること、血管壁の硬化により血流が停滞しやすくなること、血液を凝固する成分である血小板が高齢になると活性化しやすくなることなどが血栓ができやすくなる要因としてあげられます。

2017年にイギリスで発表された論文によると、CBDは心身をリラックスさせる作用があります。それによって血管を拡張して血流を改善したり、血圧を下げる作用があることが分かっています。また、血流の改善は血栓症の予防においても効果的です。

CBDやCBDオイルは様々な薬の代替となるか

CBDと医薬品
2018年にCBDを主成分とする薬であるエピディオレックス(Epidiolex)がてんかんの治療薬としてアメリカ食品医薬品局(FDA)に正式に承認されました。

てんかん以外にも、今後はがんやうつ病などの治療が難しい病気や薬の副作用が大きな問題となっている病気などの薬の代替となることが期待されています。

様々な研究が世界中で行われていますが、現段階ではまだ病気の治療効果に関するエビデンスが不足しているため、薬としてではなくあくまでもサプリメントとして利用することが推奨されています。

自己判断で服薬を中止すると症状が悪化したり、CBDやCBDオイルと内服薬を同時に摂取すると薬剤の効果が増強されたりしてしまうことがあり非常に危険です。

必ず医師から処方された標準治療薬を優先し、指示通りの内服を行いましょう。

高齢者の悩みにはどんなCBD製品が良い?

CBD製品の購入
CBD製品には様々な種類があります。高齢者の悩みにはどのようなタイプのCBD製品が適しているのでしょうか。

高齢者がCBD製品を購入する際の注意点

CBD製品を購入する際には確認すべき点が多くあります。

購入の際にはなるべく高齢の方が一人で決めず、家族や友人の方に一緒に製品について確認をしてもらったり、CBD製品に詳しい直営店の店員などに助言を受けたりして、最適で安全なCBD製品を選びましょう。

まず、日本では違法となるTHCや身体にとって有害な成分などが検出されないこと、そしてCBDの濃度に虚偽がないことなどが第三者機関によって証明されている製品を選ぶようにしてください。

そのためには、メーカー公式のオンラインストアや直営店などで購入するようにするなど、信頼できる販売元を選ぶようにしましょう。

次に、CBDの原料となる麻の原産地やCBDの抽出方法、製品に含まれている原料などが明記されていることを確認しましょう。少しでも情報が曖昧なものは候補から外した方が良いでしょう。

そしてCBDオイルに類似した「ヘンプオイル」と間違えないように注意しましょう。Amazonや楽天などでは、パッケージが実際に販売されているCBDオイルとそっくりなヘンプオイルが多く販売されています。

ヘンプオイル自体は健康に良いものではありますがCBDは一切入っておらず全く別物です。ヘンプオイルを摂取しても上述したようなCBDの効果を得ることはできない可能性が高いです。

日本では基本的にCBDやCBDオイルを「処方」することはありませんが、漢方薬などのようにクリニックによっては取り扱いがある場合があります。

近場でそのようなクリニックがある場合は、CBDに詳しい医師に相談をするとより確実に安全なCBD製品の選択ができるでしょう

症状別の製品の選び方

CBD製品にはタイプによって様々なメリットやデメリットがあります。それぞれの製品の特徴から、どのような症状にどのような製品を使用することが適しているかを見ていきましょう。

また、高齢者がCBD製品を使用する上で、摂取のしやすさや自身での摂取量の管理のしやすさなども重要になるかと思いますので、ここでは特別な機器や手技を必要としないCBD製品を紹介します。

まず、CBDオイルは最もスタンダードなCBD製品で、CBDを舌下粘膜の毛細血管から血管内にダイレクトに吸収させることで効果を早く感じることができ、効果は4〜8時間持続します。

CBDオイルは様々な製品の中で効果出現までの時間や効果持続時間、手軽さなどの点で最もバランスが良く、また全身への作用があるため疼痛緩和から睡眠の質の改善まで幅広い用途で使用したい場合に適しています。

CBDオイルは数滴を口の中に垂らすだけなので、錠剤を飲みこむことが苦手な高齢者の方にとっては摂取がしやすいのではないでしょうか。

次に、CBDトピカル(CBDクリーム、CBDバームなど)は塗り薬と同じように痛みがある部位に直接塗って使用します。

CBDトピカルは全身への作用がないため、副作用が引き起こされる心配が他の製品よりも少なく、肝臓や腎臓などの機能が悪い高齢者の方でも安心して使用できます。

関節や腰の痛みなどCBDの効果が欲しい部位が局所的な場合はCBDクリームやCBDバームなどの塗って使用するCBD製品をおすすめします。

そして、普通の薬やサプリメントなどと同じように「飲み込むだけ」のCBD製品が摂取しやすい場合は、CBDオイルが入ったCBDカプセルがあります。

CBDは経口摂取すると効果が現れるまでに時間はかかりますが、CBDが脂肪組織に蓄積されるので効果がCBDオイルよりも長時間持続するというメリットがあります。

そのため、慢性的な疼痛があったり睡眠の質を改善したい場合など長時間の効果を期待したい方に適しています。

疼痛などが生じてから摂取しては効率が悪いので、毎日朝食後と夕食後にCBDカプセルを一錠ずつ摂取する、などと決めておくと飲み忘れてCBDの効果が切れることを予防できるでしょう。

CBDやCBDオイルを高齢者が摂取する際の注意点や摂取目安量を解説

CBDやCBDオイルは基本的には安全性が高い物質であると説明しましたが、大量に摂取をすると肝臓に負担がかかることがあります。

特に、高齢になると肝臓や腎臓の機能が若い頃と比べると低下していることが多いため、CBD摂取量の調節は慎重に行うことが大切です。

CBDやCBDオイルの効果の感じ方には個人差があるため、身体の大きさは一つの目安にはなりますが、体重などを基準にして一概に摂取量を決めることはできません。

初めてCBDやCBDオイルを摂取する場合は、一日のCBDの摂取量を5〜10mgなどの量にし、自身にとっての適切な量を見つけましょう。

ここで注意することは、一般的に疼痛や炎症は痛みや熱感などが軽減する感覚がわかるので効果を感じやすいですが、精神症状は身体的な症状よりも効果を実感するまでに時間がかかると言われています。

そのため、効果をすぐに感じないと思っても急にCBD摂取量を増量をすることはせず、1〜2週間ほどは5~10mgなどの量のCBDの摂取を継続し、それでも効果を感じない場合に増量をするようにしましょう。

また、現在持病があったりすでに内服をしたりしている方も多いかと思いますが、CBDやCBDオイルの摂取を開始する前には必ず医師に相談をするようにしてください。

そして、CBDやCBDオイルは薬ではありませんが、自立した生活を送られている場合であっても家族やケアスタッフの方などに一日のCBDの摂取量や摂取回数、摂取方法などをしっかりと周知しておくようにしましょう。

CBDにはどのような副作用があるのか、副作用が出た場合にはどのような対処をすれば良いかといった情報を共有しておくことも大切です。

例えば、CBDの副作用には口渇感がありますが、これはCBDに唾液の分泌を抑制する作用があるためです。

高齢になるとそもそも唾液の分泌が減少するため、CBDやCBDオイルを摂取する前後には必ず水分の摂取をする、また介護に関わる方が水を飲むように勧めるなどの対策をすると良いでしょう。

安全性が謳われているCBDやCBDオイルでもまだ解明されていないことも多くあります。

頭も身体もしっかりしていると自身も周りも認める方でも、やはり判断力が低下していることもあります。年齢や自立度に関わらず、CBDやCBDオイルの摂取に関して高齢者だけに任せきりにしないようにしましょう。

関連文献

高齢者の方のCBD摂取に関して皆様から頂いた質問

高齢者がCBDを摂取しても問題ありませんか。(50代女性)

現段階では高齢者がCBDやCBDオイルを使用することについての問題は報告されておらず、摂取量に注意しながら摂取する限りはあまり心配しなくても大丈夫でしょう。むしろ、ECSの機能は加齢やストレス、病気など様々な要因で弱くなってしまうため、高齢者がそれを補うためにCBDやCBDオイルを摂取することは非常に合理的であると言えるでしょう。

高齢者の方がCBDを摂取する際の注意点を教えてください。(50代男性)

CBDやCBDオイルは基本的には安全性が高い物質ですが、大量に摂取をすると肝臓に負担がかかることがあります。特に、高齢になると肝臓や腎臓の機能が若い頃と比べると低下していることが多いため、CBD摂取量の調節は慎重に行うことが大切です。また、現在持病があったりすでに内服をしたりしている方も多いかと思いますが、CBDやCBDオイルの摂取を開始する前には必ず医師に相談をするようにしてください。

高齢者の方がCBD製品を選ぶ際の注意点を教えてください。(60代女性)

購入の際にはなるべく高齢の方が一人で決めず、家族や友人の方に一緒に製品について確認をしてもらったり、CBD製品に詳しい直営店の店員などに助言を受けたりして、最適で安全なCBD製品を選びましょう。