そもそもディフューザーとは?
ディフューザーとは、エッセンシャルオイルを部屋の中に拡散させる器具です。
ディフューザーによってエッセンシャルオイルが部屋中に広がるとその香りを楽しんだり、気分がリフレッシュされるなどの効果を実感することができます。
現在様々な種類のディフューザーが販売されていますが、大きく分けて次の4つのディフューザーがあります。
- 超音波式アロマディフューザー
- 噴霧式アロマディフューザー
- リードディフューザー
- 加熱式アロマディフューザー
電気や火を使うかどうかや持続時間の長さ、効果の範囲などがそれぞれのディフューザーで異なるため、使いたい空間や環境に合ったものを選ぶのが一般的です。
また、ディフューザーは見た目もおしゃれなものも多いことから、インテリアの一つとして選択する方もいます。
ディフューザーにセットするエッセンシャルオイルですが、オイル種類も豊富に販売されているので、期待する効果や好きな香りで選ぶようにしましょう。
例えば、気分転換したいときやリフレッシュしたいときにはグレープフルーツやレモングラス、リラックスしたいときにはラベンダーやサンダルウッド、集中したいときはローズマリーなどが効果があると言われています。
エッセンシャルオイルとCBDの違いとは?
エッセンシャルオイルもCBDも植物から抽出されるものなので、同じようなものだと思われがちですが、身体の中に取り入れる方法や効果が現れるメカニズムが全く違います。
エッセンシャルオイルの体への取り入れ方とメカニズム
エッセンシャルオイルは、オイルを直接摂取するのではなく、オイルの香りを吸い込むことによって身体に取り入れます。
吸い込まれたエッセンシャルオイルの香りは、嗅覚を刺激しその後、脳の大脳辺縁系や視床下部に作用します。
視床下部は自律神経を司っている部位です。そのため、エッセンシャルオイルは必然的に自律神経、免疫系、内分泌系に働きかけることになります。
エッセンシャルオイルの効果が人間の行動や感情、記憶、ホルモンの分泌、免疫機能などに現れるのは、エッセンシャルオイルが脳に作用した結果です。
CBDの体への取り入れ方とメカニズム
CBDは、舌下や経口、吸入、経皮などでCBD自体を直接体の中に取り入れることによって効果を発現します。
CBDの作用のメカニズムは、脳に直接作用するエッセンシャルオイルとは異なりエンド・カンナビノイド・システム(ECS)を活性化することによって現れると考えられています。
エンド・カンナビノイド・システム(ECS)とは?最新研究も紹介!
ECSとは身体の状態を一定に保ったり、身体の機能を調節したりする体内のシステムです。
CBDにより活性化したECSによって、睡眠の質の向上やストレス解消、痛みの緩和などの健康効果が現れます。
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CBDやCBDオイルは不安やストレス解消に効果がある?リスクはない?
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このようにエッセンシャルオイルとCBDは似て非なるもので、どちらが優れているということではありません。
どちらを選択するかは、期待する効果や使い勝手など、状況に応じて考えましょう。
CBDオイルをエッセンシャルオイルとしてディフューザーに使うことができる?
CBDオイルをディフューザーにセットして使うことは可能です。しかし、匂いや効果を考えるとCBDオイルをディフューザーで使用するメリットは残念ながらあまりありません。
その理由を匂いの面と効果の面から詳しく見ていきましょう。
匂いの面
そもそもCBDの匂いは大麻や土の匂いと表現されたり、CBDの匂いを不快に感じたりする方が非常に多いという事実があります。CBDの不快な匂いを隠すために人工的な匂いがつけられている場合もあるほどです。
ディフューザーを使うとCBDの不快な土臭い匂いが部屋の中に充満することになります。
このようなことから、匂いの面ではエッセンシャルオイルのような効果はあまり期待できないと言うことができるでしょう。
CBDに加えられているテルペンや、人工的な匂いを拡散することを目的としてディフューザーを使うこともできますが、心地よい香りを求めるのであればエッセンシャルオイルを使用した方がよいです。
わざわざCBDに加えられた匂いを拡散させることはありません。
効果の面
CBDの分子は、エッセンシャルオイルの分子よりも重いという特徴があります。つまり、CBDをディフューザーにセットしても、エッセンシャルオイルと同じように部屋の中に拡散することは難しいということが想像できます。
CBDが思うように拡散できないということは、十分なCBDの量が身体の中に取り入れられないということにつながるということです。そのため、CBDの効果が現れにくいということが考えられます。
また、CBDをディフューザーにセットした十分な研究が行われておらず、効果の面においてのメリットを判断する材料がないというのも実際のところです。
このようなことから、CBDをディフューザーにセットして使うことは現時点ではあまりお勧めできません。
おすすめのCBDやCBDオイルの摂取方法は?
上述した理由から、CBDやCBDオイルを摂取する際には、ディフューザーを利用せずに、舌下摂取や吸入摂取、経口摂取などを摂取する場所や期待する持続時間などに応じて使い分けるのがお勧めです。
もし他の新しい摂取方法を見つけた場合にはまず、その方法がCBDを直接摂取できる方法なのかを考えてみてください。
その上で新しい摂取方法に関する安全性を確認して、CBDを摂取するための良い方法なのかどうかを見極めるとよいでしょう。
CBDの効果を得るためには、エッセンシャルオイルのように香りを取り入れるのではなく、直接身体に摂取させる必要があるということは覚えておくべき重要なポイントです。