- CBDやCBDオイルの美肌効果について知りたい方
- CBDオイルを肌に塗るとどのような効果があるのか気になる方
- CBDオイルのニキビやアンチエイジングへの効果に興味がある方
CBDやCBDオイルにはどんな摂取方法がある?顔にも塗れるの?
CBDとは、Cannabidiol(カンナビジオール)の略称です。カンナビジオールは、植物の麻(学名:カンナビス・サティバ)などに含まれている有効成分の一種です。
CBDは、健康や美容の面で様々な効果があると言われており、近年世界中で注目の的となっている成分です。
CBDオイルは、キャリアオイルと呼ばれるベースオイルにCBDが配合され販売されている製品です。
CBDオイルには、様々な摂取方法があるため、ここではCBDオイルの摂取方法について簡単に説明します。
1つ目の摂取方法は、舌下摂取です。舌下摂取は、舌の裏にCBDオイルを数滴垂らし成分を吸収する方法です。効果が出るまでの時間や比較的早く、吸収率も高い摂取方法です。
2つ目の摂取方法は、経口摂取です。経口摂取は、CBDオイルを食べ物や飲み物と一緒に摂る方法です。CBDの味が気にならないため、舌下摂取が苦手な方も摂取しやすい方法です。
3つ目は、経皮摂取です。経皮摂取は肌に直接CBDオイルを塗布する方法です。皮膚から成分が吸収され、全身ではなくCBDオイルを塗布した部分に局所的に効果を発揮します。
そんなCBDオイルですが顔に塗ることもできます。その場合は、CBDの成分を顔の皮膚から経皮摂取するということになります。
CBDオイルは美容オイルとしても使える?効果やメリット・デメリットを紹介!
最近、美容業界では日々の生活やスキンケアにオイル製品を取り入れるオイル美容が注目され人気を集めています。
それでは、CBDは美容オイルとして使用できるのでしょうか。ここからは、CBDオイルを顔に塗った場合の効果について詳しく解説していきます。
CBDオイルを顔に塗布すると、CBDの成分が肌に対してさまざまな効果を発揮すると考えられています。
CBDは、私たちの身体で、免疫機能や痛み、気分の調整をつかさどっているエンド・カンナビノイド・システム(ECS)という仕組みに対して働くことが知られています。
ECSは免疫機能を調整しているため、CBDには抗炎症作用があると言われています。炎症とは、私たちの身体が自分自身を守るための免疫反応そのものです。
CBDにはこれを調整する作用があるため、肌に塗布した場合、皮膚の炎症を抑え、きれいな肌へと導くことにつながります。炎症に伴う痛みやかゆみを抑え、皮膚が正常な状態を保てるよう働くのです。
CBDの様々な皮膚疾患に対する効果については、いくつかの研究で検証されています。
まずは、ニキビに対する効果です。2014年に発表された研究では、ニキビを模した皮膚細胞にCBDを作用させ、その反応を観察するという実験が行われました。
ニキビの原因のひとつは、皮脂が過剰分泌されることです。この実験では、炎症性物質であるサイトカインを抑制する反応だけでなく、CBDが皮脂の代謝経路を阻害する反応も見られ、皮膚細胞での皮脂生成が抑制されていました。
この実験で観察された反応のメカニズムを考えると、CBDがニキビに対して非常に効果的であることが期待されます。
CBDやCBDオイルは皮膚炎に効果がある?美肌・美容にも良い?また、2018年に発表された論文では、小児で起こりやすい皮膚難病である表皮水疱症という疾患に対してCBDを患部に直接塗布し、水疱の状態や痛みの程度を観察した症例について報告されています。
この論文では、3症例という少ない小児患者の報告のみですが、水疱が減少したり痛みが抑えられたりといった、皮膚症状の緩和が認められました。
CBDが美肌に効果的であると考えられるもうひとつの理由は、CBDがもつ抗酸化作用です。
カンナビジオールの「ジオール」とは、化学式でいうとヒドロキシ基(-OH)を2つ持っているということです。そして、CBDの構造をみると、ベンゼン環にヒドロキシ基がくっついている形をしています。
このベンゼン環にヒドロキシ基がくっついている構造をフェノールといい、CBDにはこれが2つ以上あるため、ポリフェノールの一種なのです。ポリフェノールという名称は、皆さん聞いたことがあるのではないでしょうか。
ポリフェノールは、緑茶のカテキンやワインに含まれるアントシアニンなどが有名です。ポリフェノールには活性酸素を除去する抗酸化作用があり、様々な効果が期待されています。
CBDも同様に抗酸化作用があり、肌とっては紫外線などの酸化ストレスによる老化の防止やアンチエイジングの取り組み、「老け見え」の対策に役立つと考えられます。
これまでに、大規模な研究においてCBDオイルが美肌に効果があるという明確な結果は発表されておらず、さらなる研究が必要とされていますが、CBDオイルの美容効果はここまで解説してきたように非常に期待されています。
CBDオイルを顔に使用するのは、味も気にならず普段のスキンケアと同じように使用できるため、CBD製品を試してみたいという方にはおすすめの方法です。
一方で、CBDに興味がある方には、CBDオイルを顔に使う場合の効果やメリットだけでなく、デメリットについてもぜひ知っておいていただきたいと思います。
まず、CBDオイルを顔に使用した場合、効果が得られるまでには時間がかかるということです。
経皮摂取は、舌下摂取ほど効果が素早く得られる摂取方法ではありません。また、肌は新陳代謝を繰り返し徐々に生まれ変わるため、CBDオイルを使用して肌の状態が改善したと感じるまでには、数週間〜数カ月かかります。
これに加え、CBDオイルの経皮摂取は、塗布したい範囲が増える程、一度に使う用量が多くなります。ましてや、美肌のために毎日使うとなると、かなりの用量を消費することになります。
CBDオイルは決して安価な製品ではないため、コストパフォーマンスが悪くなってしまう点もデメリットと言えます。
美肌・アンチエイジング対策で、おすすめのCBD摂取方法は?顔に塗るのが良い?
CBDの美肌やアンチエイジングに対する効果が期待されるのは、直接顔に塗るという方法だけではありません。
まず、舌下投与は全身作用が素早く得られることから、ECSに関連した様々な効果が期待されています。免疫機能の調整による抗炎症作用や痛みの抑制効果は、全身の美容や健康にとって重要な役割を果たすと考えられます。
また、CBDオイル以外にも、CBDクリームやCBDバームといった様々なCBD製品が発売されており、これらは使い心地や保湿力などでCBDオイルより優れている面があり、美肌づくりに活用できるアイテムです。
CBDが配合されたスキンケア製品の美容効果は?シミやニキビにも効果的?
最近では、多くの化粧品メーカーがCBDを配合したスキンケアオイルやクリーム、メイクアップアイテムなどを続々と発表しています。
世界的に有名なブランドでいうと、「キールズ」からは2019年2月に、CBD配合の美容液が新発売されました。他にも海外で人気のメイクアップブランド「MILK Makeup」では、CBDオイルを使用したマスカラが有名です。
このように、オーガニックやナチュラル志向のブランドを中心に、CBDを配合した美容アイテムは年々増えてきています。
日本よりも海外ではより様々なCBD配合の美容アイテムを目にすることができます。美容やコスメが好きな方は見ているだけでも楽しいと思うので、ホームページなどを一度覗いてみてはいかがでしょうか。
毎日のスキンケアにCBDやCBDオイルを取り入れて、美肌づくりにぜひ活用してみてください。
CBD化粧品はスキンケアに効果がある?日本に輸入できる?関連文献
CBDやCBDオイルの美肌やアンチエイジング作用に関して皆様から頂いた質問
CBDオイルは顔などの肌に塗るとどのようなメリットがあるのでしょうか?(20代女性)
CBDに示唆されている抗炎症作用により、肌にCBDを塗布した場合、皮膚の炎症を抑え、きれいな肌へと導くことができると期待されています。2014年に発表された研究では、ニキビを模した皮膚細胞にCBDを作用させた結果、炎症性物質であるサイトカインを抑制する反応だけでなく、ニキビの原因となる皮脂の代謝経路を阻害する反応も見られ、皮膚細胞での皮脂生成が抑制されました。このことから、CBDがニキビに対して作用すると期待されます。ただし、まだ研究段階でもありますので、今後の研究に期待しましょう。
CBDにアンチエイジング作用はありますか?(40代男性)
CBDの抗酸化作用により、紫外線などの酸化ストレスによる老化の防止やアンチエイジング・シミやシワの予防が期待できます。まだ研究段階でもありますので、今後の研究に期待しましょう。
美肌やアンチエイジング対策に適したおすすめのCBDの摂取方法はありますか?(30代女性)
CBDの美肌やアンチエイジングに対する作用が期待されるのは、まず、直接顔に塗るという方法があります。それ以外にも、CBDオイルの舌下摂取は全身作用が素早く得られることから、様々な作用が期待されています。免疫機能の調整による抗炎症作用は、全身の美容や健康にとって重要な役割を果たすと考えられます。