CBDやCBDオイルをアルコールと一緒に摂取したらどうなる?

CBDやCBDオイルをアルコールと一緒に摂取したらどうなる?

CBDは精神の安定や病気の予防に効能があるとされ、以前よりアメリカなど海外で注目されてきた化合物です。そんなCBDですが、近年では日本でも脚光を浴びてきました。ではCBDをアルコールと混合したらどうなるのでしょうか。効果や安全性について、研究結果もまじえて紹介します。

そもそもCBDとは?CBDオイルって何?

CBD [Cannabidiol ; カンナビジオール] は大麻草等に含まれる天然物質です。

大麻と聞くと「大丈夫なの?」と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、心配はいりません。同じく大麻からとれるマリファナの主成分はTHC [Tetrahydrocannbinol ; テトラヒドロカンビノール] という物質でCBDとはまた別のものです。

THCには精神を高揚させるという麻薬効果がありますが、CBDにはないとされています。

さらにCBDには、心身のリラックス効果があったり、ストレス防止、不眠改善、慢性痛の解消、皮膚の健康改善、鬱防止などの効能があると言われており、依存性もありません。

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そのため、近年では世界中で注目され、自然療法として利用されています。

CBDオイルとは、そんなCBDを経口摂取できるよう、ココナッツ、パーム、オリーブなどのオイルに注入したものです。

その他、CBDはボディクリーム、リップクリーム、プロテインバーなどの製品にも使われています。

アルコールを飲むと人はどうなる?

一方で、アルコールを飲むと人はどうなるのでしょう。

お酒を飲まれる方はよくお分かりになるかも知れませんが、アルコールには抑制の軽減、リラックス感の促進といったCBDに似た効果もあります。また、血行・新陳代謝を良くする効果もあり、適量であれば健康に良いとも言われています。

一方で、飲みすぎると悪影響を及ぼすこともよく知られています。

短時間の過剰摂取は急性アルコール中毒などの生命に関わる症状を引き起こします。また、過剰な量を慢性的に取り続けると、アルコール依存症や肝機能障害、高血圧や癌といった生活習慣病の原因になるとされています。

「お酒はほどほど」と言われるように、飲みすぎには注意することが肝要です。

CBDはアルコールの副作用を軽減、保護する可能性がある?

CBDは心身の健康に良いものとされ常用し得るものであり、またアルコールも日頃から愛飲されている方が多い嗜好品です。

そのため、CBDがアルコールにどんな影響を与えるのか、検証実験は以前から行われてきました。その結果から「CBDにはアルコールの悪影響を軽減する」という説を唱える人もいます。

CBDはアルコールによる身体への悪影響を軽減する?

ご存知のように、過度にアルコールを摂取すると、脳細胞の破壊や組織細胞の損傷が引き起こされたり、慢性疾患のリスクが高まります。

CBDはそんなアルコールの身体に及ぼす影響を抑制する効果があることが示されています。

ラットを使った実験によると、CBDによってアルコールの過剰摂取が引き起こす脳細胞の損傷が最大49%減少することが示されました。

また、CBDをマウスに注射すると代謝が活発になって組織が再生され、脂肪肝疾患が緩和されたというデータも出ています。

CBDはアルコールの血中濃度を下げる?

さらに、CBDは血中のアルコール濃度を下げる効果があるともいわれています。

10人の被験者を対象に、CBDとアルコールをともに摂取した場合と、アルコールのみを摂取した場合とを比較する実験が行われました。その結果、前者の血中アルコール濃度が有意に低かったという結果が得られたそうです。

以上のことから考えて、CBDはアルコールに良い影響を与える、と思われるかも知れませんが、必ずしもそうとは言い切れません。

CBDに関する実験では、CBDの投与を大量にしていることが多く、通常の用量で同様の効果をもたらすかはまだ解明できていないことが多いためです。

さらに、人体での検証がまだそこまで進んでいなかったり、その他の健康への影響についてはあまり解明されていないなどの現状もあります。

まだ多くの検証実験が必要になりそうですね。

日常的にCBDを愛用している人がアルコールを飲んだらどうなる?安全なの?

CBDは近年日本でも注目され、愛用している人も増えてきています。

しかし、使用者が気になるのは、アルコールとCBDとの関係性ではないでしょうか。

「週末に飲み会が入っているけれど、お酒を飲む直前や飲んでいる時に使っても大丈夫?」

などと悩まれる方も多いかも知れません。

しかしながら、現在のところ「常用レベルのCBDとアルコールを組み合わせたことによる悪影響は確認されていない」ようです。

それどころか、二日酔いの症状の緩和や酔っぱらった状態の緩和などの効果をCBDはもたらすという説もあります。

さらに「アルコールによってCBDの鎮静効果 (リラックス効果) が増幅される」という人もいます。

そのため、CBDとアルコールの飲み合わせは基本的には問題がないということですね。

ただし、当然のことですが、摂りすぎ、飲みすぎには要注意です。

適量なら互いに良い効果を及ぼし得るとされる両者ですが、過剰摂取すると気分や行動、眠気、運動能力などに過剰に影響が出るとも考えられています。

また、「安心感から、かえってアルコールを飲みすぎてしまうのでは」と危惧する専門家もいます。

決して我を忘れず、CBDもお酒も“適量”を守るようにしましょう。

CBDを注入したアルコール飲料は安全なの?

近年では、アルコールに直接、CBDを注入する動きもあります。

日本ではあまり見かけませんが (2020年3月現在) 、欧米のバーではCBDを使用したカクテルを提供していたり、CBD配合のビール飲料を販売していたりといった実例があります。

実際、CBDとアルコールは相性がよく、「お酒にCBDの風味がばっちり合う!」と評価する消費者もいるといいます。

しかしながら、やはりここで懸念事項が出てきます。

「CBDとアルコールを混ぜても大丈夫なの?」という疑問です。

上述の通り、CBDとアルコールの同時摂取は良い効能をもたらす、と示唆されてはいますが、実際のところはまだ何も分かっていない状況です。

しかも、両者を過剰摂取するとかえって悪影響になるという声もあります。お酒をたくさん嗜まれる方ならつい摂りすぎてしまうこともあるでしょう。

また、両者を直接混ぜ合わせたらどうなるか、というところの検証もあまり行われてはいません。

以上のことから考えて、CBD注入アルコール飲料を飲まれるのは、現時点ではあまりおすすめできません。

もし飲まれるならば自己責任という意識をもち、飲みすぎないように注意してください。

CBDオイルは禁酒に効果的?

CBDとアルコールの飲み合わせについては、まだ解明できていないことが多いのが実情です。

しかしながら、一方でCBDオイルをはじめとしたCBD製品が、禁酒に効果があるという説もあります。

というのも、CBDは中毒を予防・抑制するという効果がみられるのです。

喫煙者を対象にした実験では、CBD吸入器を1週間使用するとタバコの使用が40%減少されるという結果が出ました。

これは中毒行動を抑制するという効果が示唆されたということです。

アルコールを対象にした実験も行われています。

アルコール中毒になったラットを使用した実験では、CBDがアルコール摂取の減少や依存症再発の予防に効果があると示されました。

しかし、CBDが人間のアルコール中毒の治療に効果があるかどうかは、まだ確証は取れておらず、より質の高い研究が必要です。

こちらも、他の項目と同様、今後の解明が期待されます。

同時摂取について良い効果が期待されはするものの…

CBDとアルコールを使った実験によって、CBDとアルコールを一緒に摂取すると、アルコールの副作用の一部を緩和すると考えられています。

また、不安軽減やリラックス効果を促進するともいわれており、アルコール依存症・中毒の方の治療にも役立つことが示唆されています。

ただし、これらの実験にはまだ不十分な部分も多く、解明にはまだより多くの検証が必要です。

また、個々人への影響の差異もあります。Aさんに良い効果が得られたとしても、Bさんに同様の効果が得られるかはわかりません。

さらに健康に本当に悪影響がないのか、という疑問については、まだまだ不明瞭としか言いようがないのが現状です。

以上のことから、CBDとアルコールを一緒に摂取するのは、今のところおすすめできないという結論になります。

もし、CBDを愛用されている方がお酒をお飲みになる際は「自己責任」という意識を忘れずに、双方の摂取量をなるべく少なめにするなど、過剰摂取に気をつけるなどの必要があります。

また、CBD配合のアルコール飲料についても、同様のことが言えます。

CBDは健康に良いと注目され、アルコールは私たちの日常を楽しくしてくれます。

互いにメリットが出るような摂り方をしたいものですね。

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