CBDやCBDアイスクリームって一体何?日本で買えるの?
CBDは正式名称をカンナビジオール (Cannabidiol) といい、大麻成分の一種です。
大麻に含まれる成分であるため、CBDは警戒されやすい物質です。
しかし、実際にはCBDは日本の法律上違法な成分ではなく、「ハイ」になったり中毒になったりするような生体への悪影響も確認されていません。
また、CBDを摂取すると多くのメリットがあると言われています。
精神をリラックスさせ不安や緊張を取り除く作用や、身体のあらゆる機能を正常化して健康を維持する効果が確認されており、美髪や美肌を保ち美容にも良いと言われています。
CBDやCBDオイルにはリラックス効果がある?不安解消にも期待!
そのため、CBDを目的に合わせて気軽に摂取できるよう、さまざまなCBD製品が製造・販売されています。
CBDをオリーブオイルやMCTオイルなどに配合したCBDオイル、VAPEなど電子タバコで気化して摂取するCBDリキッド、髪や肌に直接作用させるCBDシャンプーやCBD化粧品など、その種類は多岐に渡ります。
CBD入りのお菓子やスポーツドリンクなどの飲食品類 (CBDエディブル) も人気があります。
本記事で紹介するCBDアイスクリームも、注目されつつあるCBDエディブルの一種と言えます。
日本でも、CBDオイルやCBDリキッド、CBDエディブルなど幅広いCBD製品が販売されています。
現在どんな種類のCBD製品が販売されてる?安全な製品の見つけ方も!
ただし、CBDアイスクリームについてはGoogle等で調べてもヒットしないことから、残念ながら日本では今のところ、その市場はないか極めて少ないと言えるでしょう。
CBDアイスクリームのメリットやデメリットは?
CBDアイスクリームを食べると、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
まず、CBDアイスクリームのメリットは、味や風味を楽しみながら気軽にCBDを摂取できることでしょう。
アイスクリームには、バニラ、チョコレート、ストロベリーなどのフレーバーがあるため、その時の気分によって味を変えられるという利点もあります。
CBDを配合した製品の中で、一番ポピュラーなものにCBDオイルがありますが、CBDオイルの場合は基本的に味がついておらず苦手意識をもつ人もいます。
CBDアイスクリームであれば、アイスクリームとして美味しく食べることができるので、CBDを摂取する際の苦手意識をもつことはありません。
一方で、CBDアイスクリームのデメリットはどのようなものでしょうか。
それは、CBDの生体への吸収率が低いことです。
CBDアイスクリームを含め、CBD入りの飲食品は経口摂取という摂取方法を用います。
経口摂取はいわゆる食べたり飲んだりすることで消化管からCBDを吸収する方法ですが、全身を巡る前に肝臓で代謝を受け、多くが分解されてしまいます。
そのため、経口摂取によるCBDの吸収率は、6~20%と他の摂取方法に比べて低くなってしまいます。
一方で、CBDオイルの吸収率は、13~35%とCBDエディブルに比べて高い値になります。
その理由は、CBDオイルも口から摂取するものの、一般的に経口摂取ではなく舌下摂取という方法を用いるためです。
舌下摂取は、口内の舌の下部のくぼんでいる部分にCBDオイルを垂らして、30~2分程度待ってから飲み込む方法で、CBDは舌下部分の毛細血管から取り込まれ、肝臓を経由することなく全身を巡ることができます。
そのため、舌下摂取は通常の経口摂取に比べて高い吸収率を示します。
CBDやCBDオイルの摂取方法の選び方は?経口摂取がおすすめ?
このように、CBDアイスクリームには美味しく食べられるというメリットもありますが、吸収率が低いというデメリットもあります。
しかし、吸収率は低いといっても、まったく効果がないわけではありません。
また、アイスクリームとして楽しみながら、CBDによって心身の健康や美容にも効果があるとても有意義な製品と考えることもできます。
CBDオイルにもCBDアイスクリームにもそれぞれメリットがありますので、その特徴を良く活かせるよう摂取することが大切です。
アメリカ食品医薬品局(FDA)はCBD入り食品/飲料を禁止?そのワケとは?
CBDアイスクリームを含め、多くのCBD入り食品や飲料が製造されています。
しかし、CBD大国であるアメリカでは、これらのCBD入りの食品を製造することについて否定的な見解もあります。
アメリカにはアメリカ食品医薬品局 (FDA) という機関があります。FDAは連邦法を踏まえて、医薬品規制や食の安全を責務とする政府機関です。
実は、そのFDAがCBD入りの飲食品を認可していないのです。
FDAがCBD入りの飲食品を認めない理由には、CBDに対する安全性の検証がまだ不十分であるというFDA側の主張があります。
CBDなど大麻製品についての見解は各州法によって異なり、CBD入りの飲食品が流通している地域もありますが、ニューヨークのようにFDAの見解を受け、CBD入りの飲食品の販売を禁止した州もあります。
このように、アメリカでもCBD入りの飲食品に対する扱いには、まだデリケートな部分があります。
日本はFDAの政策とは直接関係ありませんが、現在CBD製品の多くをアメリカなど海外からの輸入に頼っている以上、影響が出る可能性は十分にあります。
そのため、アメリカ国内においても日本においても、CBDアイスクリームをとりまく現状には難しいところもあります。
ただし、希望がないわけではありません。
CBDについての研究・解析が進むにつれ、その効果や性質も徐々に明らかになっています。今後、CBDの安全性がはっきりと認められれば、FDA側も見解を変えるであろうという見方もあります。
2019年に、FDAはCBDの安全性や規制に関する公聴会を行い、オンライン上でCBDについての意見を公募するなど、CBDを徐々に容認しようとしているとも取れる動きを示しています。
さらに、FDAが見解を軟化させるに従い、アイスクリームメーカーもCBDアイスクリームの製造に着手しようとする動きをみせています。
例えば、日本にも出店しているアメリカの大手アイスクリームメーカーであるベン&ジェリーズは、もしFDAがCBD食品を承認すればCBDアイスを製造するかもしれないと発表しています。
この流れによって、日本でもCBDアイスクリームが販売されようになるかもしれません。
CBDアイスクリームを含め、CBD製品にはまだ日本では正式に流通していないものもあります。しかし、CBD製品に対する注目度が高まるにつれ、徐々に日本で流通しているCBD製品の種類は増えてきています。
CBDアイスクリームも、アメリカで正式に認められ、メーカーが広く製造するようになれば、日本に入ってくる可能性も高まってくるでしょう。
近い将来、日本でも気軽にCBDアイスクリームが買える時代が来るかもしれませんね。
CBD入りアイスクリームを食べたい!そのレシピは?
上述したように、CBDアイスクリームはまだ日本では買うことができません。
それでもCBDアイスクリームを食べてみたい、という人はご自身でCBDアイスクリームを作ってみるという方法もあります。
「CBDアイスクリームを自分で作るといっても、色々と手間がかかって難しいのでは?」
このように思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、CBDアイスクリームの作り方は、基本的にはアイスクリームにCBDオイルを混ぜるだけです。
こだわって作ろうとすれば、もちろん相応に手間はかかってしまいますが、シンプルなものであれば簡単に作れます。
CBDアイスクリームの作り方には、大きく分けて以下の2つがあります。
既製品のアイスにCBDオイルを混ぜる
一つ目は、既製品のアイスにCBDを加える方法です。
おそらく、これが最も手軽にCBDアイスを作る方法なのではないでしょうか。
既製品のアイスといっても、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、氷菓子などのさまざまな種類があり、また味付けも幅広いので、ご自身の好きな味のアイスを選べるという利点もあります。
ポイントとしては、CBDを混ぜやすいように、柔らかめのアイスを選ぶ方が良いということでしょう。
とはいえ、アイスキャンデーにCBDオイルを「かけて食べる」こともできますので、楽しみ方は人それぞれといえます。
CBDオイル入りアイスクリームを一から自作する
二つ目は、上で紹介したものからは少しハードルが上がりますが、自分で一からCBDアイスクリームを作る方法です。
「アイスクリームを自分で作るの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はアイスクリームは家庭でも手軽に作ることができます。
基本的なアイスクリームの作り方とともに、CBDアイスクリームの作り方をご紹介します。
- 牛乳、卵黄、生クリーム、砂糖を用意する
- 卵黄と砂糖、生クリームと牛乳をそれぞれ混ぜ合わせる
- 生クリームと牛乳を混ぜたものを火にかけ沸かす
- 火にかけた生クリームと牛乳を、卵黄と砂糖に少しずつ加えながら混ぜる
- 粗熱が取れたら、容器に移す
- ここでCBDオイルを加え、良く混ぜて全体になじませた後、冷凍庫で冷やす
- 2~3時間で容器の周りが固まってくるので、全体を混ぜて冷凍庫に戻す
- 以降も成分が分離しないよう、かき混ぜて冷凍庫に移すのを30分おきに数回繰り返す
- 全体がなめらかになったら完成
材料の分量や細かな作業などについては割愛しましたが、基本的にはそこまで難しくはないと感じていただけたのではないかと思います。
また、バニラビーンズなどの香料を入れたり、ヨーグルトやチョコレート、フルーツなどを加えて自分好みの風味にしたり飾り付けたりできるのも、自作CBDアイスクリームのメリットでしょう。
料理が好きな人はぜひ挑戦してみてください。
CBDアイスクリームを作る時の注意点
ここでCBDアイスクリームを作る際の注意点を紹介します。
高温に気をつける
特にアイスクリームを自作する人に気をつけていただきたいポイントですが、CBDは急激な温度変化によって徐々に分解されていってしまいます。
特に、火にかけているところにCBDを入れて、高温下にさらすことはおすすめできません。
CBDオイルを入れるタイミングは、上述のCBDアイスクリームの作り方でも説明しましたが、粗熱を取り冷凍庫に入れる前にすると良いでしょう。もちろん、かき混ぜて全体になじませることは忘れないようにしてください。
CBDは疎水性・親油性で、作りやすさや吸収率の高さに差が出る
CBDは疎水性であり親油性です。
平たく言えば、水になじみにくく脂質になじみやすいということです。
そのため、CBDアイスを作る際にはミルクなど脂肪分が高い成分が入っているものを使うと、CBDオイルが溶けやすく、比較的容易にCBDアイスを作ることができます。
一方で氷菓子にはCBDオイルは溶けにくく、なじませるのに多少苦労するかもしれません。
とはいえ、味の好みは個人によって変わりますので「この氷菓子の風味とCBDオイルの組み合わせが美味しい」という方は、それで構いません。
ただし、CBDは親油性であるという性質上、脂質と組み合わせた時に生体への吸収率が高くなりやすいとも言われています。
そのため、より高い効果を期待する意味では、アイスクリームなど脂肪分が高い製品を選ぶ方がおすすめであるとは言えます。
加えるCBD摂取量を決めておく
CBDは健康や美容にメリットがあり、高用量を摂取しても生体への悪影響はきわめて少ないと言われていますが、かといって摂りすぎは良くありません。
CBDにも軽微とはいえ、強い眠気、倦怠感、下痢などといった副作用が確認されています。
CBDやCBDオイルに副作用はない?吐き気は?エビデンス付きで解説!また、先ほどFDAの見解で紹介したように、CBDの安全性に関する研究はまだ途上の部分もあります。
そのため、摂りすぎは控えた方が良いのは間違いありません。
CBDアイスクリームを作る時にも、考えなしにCBDを加えるのではなく、一食分のCBD量をきちんと把握しておくと良いでしょう。
CBD量の把握には、CBDオイルの濃度や滴下量から、その中に含まれるCBD量を換算する必要があります。
本サイトの中に、CBD量を自動計算してくれるツールがあるので、よければご利用ください。
また、CBDオイルを使用されている方は、普段摂取しているCBDオイルの量を参考にすると良いでしょう。
ただし、先述の通り経口摂取は舌下摂取に比べて多少効果が落ちてしまいます。
そのため、実際に効果が出るCBD量については、実際に自身で食べてみて体感しながら調べていくのが良いかもしれません。
良い効果が現れるCBDの摂取量には個人差がありますので、やはり自身で体験するのが一番良い方法といえるでしょう。
CBDアイスクリームに関して皆様から頂いた質問
CBDオイルをアイスクリームに混ぜても大丈夫ですか。(20代女性)
はい、大丈夫です。アイスクリームには、バニラ、チョコレート、ストロベリーなどのフレーバーがあるため、その時の気分によって味を変えられるという利点もあります。CBDオイルの摂取に苦手意識を持っている方は、アイスクリームに混ぜて摂取する方法を試してみることをおすすめします。
CBDアイスクリームとCBDオイルは生体へのCBD吸収量は同じですか。(30代男性)
CBDアイスクリームは経口摂取という摂取方法を用います。経口摂取とはいわゆる食べたり飲んだりすることで消化管からCBDを吸収する方法ですが、全身を巡る前に肝臓で代謝を受け、多くが分解されてしまいます。そのため、経口摂取によるCBDの吸収率は6~20%と、CBDオイルの舌下摂取の13%〜35%と比較すると低くなってしまいます。
CBDアイスクリームの1日の摂取量を教えてください。(10代女性)
CBDは高用量を摂取しても生体への悪影響は極めて少ないと言われています。しかしCBDの安全性に関する研究はまだ途上の部分もあるため、摂りすぎは良くありません。CBDアイスクリームを作る時には、考えなしにCBDを加えるのではなく、個人の適切なCBD摂取量をきちんと把握しておくと良いでしょう。