- CBDやCBDオイルを摂取し続けると、効果を感じにくくなるのか心配な方
- CBDやCBDオイルを摂取しているものの、効果を感じられない方
- CBDオイルが効かない原因や対処法を知りたい方
CBDやCBDオイルとは?
CBD [Cannabidiol; カンナビジオール] はCannabis Sativa (カンナビス・サティバ) という麻などの植物に含まれる大麻成分 (カンナビノイド) の一種です。
大麻成分といえば、マリファナの主成分でもあるTHC [Tetrahydrocannabinol; テトラヒドロカンナビノール] が有名です。THCは精神を「ハイ」にする作用があり、日本を含む各国で規制対象になっています。
しかし、同じカンナビノイドでもCBDにはそのような精神活性作用はなく、日本でも規制はされていません。むしろ、心身のさまざまなところに良い効果を与えるとして、近年注目を集めています。
CBDは、人間の体内にある脳神経や免疫細胞、内臓器官などの生体機能の調節を司る重要なシステム「エンドカンナビノイドシステム (ECS) 」に作用します。
そのため、ストレス・不安の軽減や精神疾患の症状緩和のほか、皮膚疾患、関節炎、動脈硬化、がんなどといったさまざまな疾患に効果を発揮すると言われています。
CBDオイルとは、オリーブオイルをはじめとした天然由来のキャリアオイルにCBDを配合した製品です。気軽かつ効率良くCBDの効果を得ることができるのが魅力で、日本でも人気が高まってきています。
CBDの効果が出るまでにかかる時間や持続時間
この記事をお読みになっている方の中には、CBD製品を使用しているがCBDの効果を感じていないという方もいらっしゃるでしょう。既にご存じの方が多いと思いますが、CBD製品によっても効果が出るまでの時間は異なりますので、軽く復習しておきましょう。
舌下摂取(例:CBDオイル)
舌下摂取は、舌の下にCBDオイルを垂らし、舌の裏側を90秒から2分間CBDに接するように維持して摂取する方法です。CBDが舌の裏側に存在する太い血管から直接吸収されるため、吸収率は13〜35%と高いです。
効果が出るまでの時間は15分〜1時間程度と比較的早く、持続時間は4〜8時間程度です。
経口摂取(例:CBDカプセル・グミ・ドリンク)
経口摂取は、医薬品や食品のようにCBDオイルやCBDカプセル、CBDが入った食品などを口の中に入れて飲み込んだり食べたりする方法です。消化管や肝臓を通るときに消化や解毒分解などが起こるため、血液中に吸収されるCBD量は6〜20%とされています。
効果が出るまでには30分〜2時間程度時間を要し、持続時間は4〜6時間でしょう。ただし、CBDを含んだ食品であるCBDエディブルでは12時間程度効果が続くこともあります。
吸入摂取(例:CBDベイプ)
吸入摂取は、電子タバコやアークペン・気化器など特殊な器具を使って、CBDを気化させて直接肺に吸収させる方法です。CBDを直接肺が吸収するため、他の方法よりも早くCBDを吸収することができ、数秒〜10分で効果を感じることができます。
吸収率も34〜56%と高いですが、効果の持続時間が30分〜1時間ほどと短時間であることが多いです。
経皮摂取(例:CBDクリーム・バーム)
経皮摂取とは、直接皮膚に塗布したり貼付してCBDの効果を感じる方法です。皮膚の毛穴から経皮吸収させるため、局所的な痛みの緩和にはとても優れています。
その反面、CBDが血液中に流れることがなく全身作用がないため、全身のリラックス効果や慢性的な症状の緩和は期待できません。
効果が出るまでに要する時間は最大2時間で、効果の持続時間は5時間以上です。経皮パッチの場合は24〜48時間効果が持続します。
CBDは耐性がつく?
一般的な薬の場合、摂取し続けると効果が薄くなってしまうことがあります。その理由は、薬を使用し続けることで身体がその薬の成分を受容しなくなってしまうためで、このことを「耐性」といいます。では、CBDにも耐性はあるのでしょうか。
実を言うと、CBDを常用することで効き目を感じにくくなったという実例はありますが「耐性がつく」とは断言できません。
なぜなら、現在のところ、生体がCBDに対して耐性を起こすという具体的な研究での報告はないからです。
むしろ、マウスを使った実験では耐性に対して否定的なデータが出ています。
その実験では、CBDとTHCをマウスに腹腔内投与し、両者に耐性が起こるかについて調べました。その結果、THCには耐性が確認されたのに対し、CBDには確認されませんでした。
ヒトについて同様の検証データはまだ乏しくはっきりしたことは言えませんが、上記の実験結果を考えると「CBDによって耐性が起こる可能性は低い」と言えるでしょう。
では、CBDによる耐性は起こらないとすると、なぜCBDの効果が薄くなってしまうことがあるのでしょうか。
可能性としてひとつ考えられるのは、CBDの効果は同じでも使用者の体感が変わったということです。
例えば、日々のちょっとした疲れや体調不良を解消したくてCBDオイルを摂取した場合、最初は体調が良くなっていくのを実感できるでしょう。
しかし、それ以降は特に変化がないように感じるかもしれません。なぜなら、体調を良くしたいという当初の目的が達成されているからです。
つまり、CBDの効果が弱くなったのではなく、自身の疲れや体調不良が緩和されたために、CBDが効いているという体感が弱くなったということです。
もう一つ考えられることは、先ほどとは逆に現在使用しているCBDオイルの量や種類などが現在の自身のニーズに合っていないという可能性です。
CBDが効かない場合の原因や対処法
では、具体的にCBD製品を使用しているにもかかわらず、効果が実感できない原因は何にあるのでしょうか。考えられる原因・対処法を見ていきましょう。
対処法1:CBDの摂取量を増やす
まず考えられる原因は、CBDの摂取量が少ないということです。摂取するCBDの量が少ないために効果を得られない場合は、CBDの量を上げてみましょう。
例えば、1日に5滴CBDオイルを摂取していた場合は7〜8滴に増やすことが効果的です。
ただし、CBDオイルの滴下数を増やすと、当然中身の減りが早くなります。
CBDオイルを早く減らしたくない方であれば、CBDオイルの濃度 (CBD絶対量) を上げる方法もあります。
例えば、3% (10ml容量の場合300mg) の濃度のCBDオイルを使っている場合は5% (10ml容量の場合500mg) にしてみるといったように、濃度を上げればCBDの効果をより強く感じることができるかもしれません。
ただし、CBDオイルは濃度が高くなるに従って、高価になる傾向があります。
そのため、自身の症状や体調などの目的と価格帯を天秤にかけ、自身にとって最適な濃度のCBDオイルを見極めるようにしましょう。
対処法2:効果が出やすいタイミングで摂取する
次に考えられる原因は、効果が出にくいタイミングでCBDを摂取していることです。ちなみに、CBDの効果が出にくいタイミングは空腹時とされています。
ミネソタ大学で行われた実験によると、脂質の多い食事(ブリトー)とCBDを一緒に摂取した被験者は、空腹時に摂取した被験者に比べてCBDの吸収率が4倍になったという事です。
このことから、特に脂質の多い食事の間や後にCBDを摂取することで、CBDの効果を高められると考えられます。これはCBDが親油性であり脂質を吸収しやすいことや、脂質によって肝臓での分解が抑制されるためだと考えられています。
効果を感じられず悩んでいる方で、食前に摂取している場合は空腹時の摂取を控えること・CBDを摂取する際は脂質を意識した食事を心がけることなどで効果を実感できるかもしれません。
対処法3:正しい摂取方法で摂取する
十分なCBDの量を摂取しているのに効果が出ないという場合には、摂取方法に問題があるかもしれません。
先ほども紹介した通り、CBD製品のタイプによって、舌下・経口・吸入・経皮摂取など摂取方法は異なります。
口の中に入れて飲み込む経口摂取・電子タバコと同じ吸引摂取・皮膚に直接塗布する経皮摂取は比較的簡単ですので、慣れるまでやや難しいCBDオイルの舌下摂取について、正しい方法を説明します。
CBDオイルの場合は舌下摂取がおすすめ
舌下摂取の正しい方法は次の通りです。
まず、ボトルの滴下器(ドロッパー)を使い、適切な量(1・2滴)のCBDオイルを取り出します。次に、舌の下の粘膜部分にオイルを垂らしましょう。オイルを舌下に置いたら、飲み込まずにそのまま1・2分間待ちます。この間にCBDが血流に吸収されるので、飲み込まないことがポイントです。そして、1・2分経過したら残っているオイルを飲み込みましょう。
ちなみに、CBDオイルを摂取する方法はいくつかありますが、舌下摂取が一番おすすめです。
その理由は、前述の通り、舌の裏側にある太い血管を通じて直接CBDが血液中に入ることができるためです。そのため、高い吸収率に加えCBDの効果を感じるまでの時間も早いです。
対処法4: 用量反応の影響を受けずに適切な摂取量を摂取する
その他の原因としてはCBDの用量反応が関係しているかもしれません。
実は、CBDの摂取量と効果の現れ方や大きさには、ある特徴があります。
CBDの摂取量を増やしていった場合、ある一定量まではその効果は上がっていきますが、それ以降は上がらなくなってしまいます。
つまり用量と効果の関係性を比較した時の効率が落ちるということになり、グラフ化した時の形状からこれは釣鐘状用量反応 (釣鐘効果) と呼ばれています。
CBDオイルの効果が薄いと感じている人は、この現象によって自身が期待している効果が得られないのかもしれません。
このような症状を防ぐためには、自分の適切な摂取量を正しく見極める必要があります。
見極め方は、まず毎日の摂取量を記録しながら少量づつCBD摂取量を増やしていきます。効果を感じたタイミングで摂取していた量がご自身の適切な量になります。
さらに、CBDの釣鐘効果のデメリットは、CBD以外の麻の成分を一緒に摂取することによって解消されます。
CBDの抽出に用いられるヘンプ (産業用に用いられる麻の品種) には、CBD以外のカンナビノイドやテルペンといった成分も含まれています。
そのような成分を一緒に摂取することで釣鐘効果が解消され、用量に相関して効果が上がるようになります。これをアントラージュ効果といいます。
つまり、CBD単体(アイソレート)のみを配合したCBDオイルより、他のカンナビノイドやテルペンが配合された製品の方が効果の側面では優れています。
CBD以外の成分を一緒に摂取できるCBD製品には、ヘンプの成分をすべて抽出したフルスペクトラム、それらの成分を選択的に追加したり除去したりして作るブロードスペクトラムがあります。
CBD単体(アイソレート)の製品を使っていて効果が分からないという人は、フルスペクトラムやブロードスペクトラムを使用することで満足いく効果が実感できるかもしれません。
ただし、ここで注意点があります。
THCが含まれる製品を所持していると日本では違法になってしまうということです。
フルスペクトラムは麻の成分を全て抽出するため、THCが含まれている可能性が高いです。
また、ブロードスペクトラムはTHCを選択的に除去することが可能ですが、ブロードスペクトラムとして販売しているメーカーのCBD製品に実はTHCが入っていた、などの事例もあり、少なからずリスクも伴います。
そのためブロードスペクトラムのCBDを摂取したいと考える方はよくCBDの知識を持った上で、そのメーカーが信頼できる商品を扱っているかどうかを見極めることが非常に重要です。
このようなリスクを抑えて安全に摂取したいと考えている方には、CBD単体(アイソレート)のCBD製品が良いでしょう。

自分に合うCBD濃度・摂取量を自動計算ツールで知ろう
CBDオイルを使用している中で、適切な量やCBD濃度が分からないために効果を実感できないというお悩みがある方必見です。
毎日摂取しているとCBDの量や現れた効果が分かりにくくなりやすいので、どのくらいのCBDの量でどのような効果が出たのかということをノートやスマホのメモに記録しておくと分かりやすいです。
また、CBDを最大どのくらいまで増やせるのかについては、文献によると一日1,500mgまで用量を増やしても問題がないとされています。
CBD1,500mgは、スタンダードな6.6%、10mlのCBDオイルのボトルで計算すると2本分以上に相当します。
一日にボトル2本分を飲み干すことは現実的には考えにくいですし、もし一日に2本分を摂取するにしても一か月で60本以上のCBDオイルを消費することは経済的に見ても現実的ではありませんので、CBDを過剰摂取する恐れはまずないと思ってください。
ただし過剰摂取の心配はないとはいえ、CBDの摂取量をいくらでも増やして良いということでは決してありません。
CBDの効果や副作用の現れ方、適切な量が人によって違うという特徴がありますので、用量をむやみに増やすことで副作用やアレルギーが現れやすくなる場合もあるということは頭に入れておきましょう。
また、自分にとっての適切な用量を超えて必要以上に摂取することによっても副作用が起こる可能性を高めるため、必ず効果が現れた最小量で摂取するようにしてください。
それでも効果を実感しないときは
上記に挙げた対処法を実践してもなお効果を実感しないという場合は、以下の方法を試してみるといいかもしれません。
CBDの摂取を数日間止めてみる
身体がCBDの効果を実感できなくても、実はCBDが十分体内で影響している場合は、一旦CBDの摂取をやめてみることで再び効果を実感することができるかもしれません。
CBDは数日間にわたり体内に蓄積すると言われていますので、1週間くらいすればCBDを摂取していなかった状態に戻すことができます。
その時に、心身に「ストレスを感じやすくなった」「身体がだるくなった」といった症状が出るかもしれません。その場合は、再びCBDオイルを摂取すれば体調は元に戻ります。
CBDは生体のECSに関与し心身のメンテナンスに働くため、劇的に効果を実感することは少ないかもしれません。しかし、摂取をしばらく控えれば、気づかないうちにその恩恵を受けていたことに気づくでしょう。
違うタイプのCBD製品を試す
冒頭で摂取方法の違いについて説明した通り、CBD製品にもオイルやベイプ、カプセル、グミ・キャンデイ、バームなど多様なタイプがあります。
どの摂取方法が一番CBDの効果を感じやすいかには個人差があります。従って、CBDオイルを現在使用していて効果を感じにくい場合はCBDカプセルを試すなど、違うCBD製品やタイプを試すことも良いかもしれません。
複数のCBD製品を組み合わせる
摂取量には気を付ける必要がありますが、自身の症状といった目的に合ったCBD製品を選び、CBDオイルと組み合わせるといった、CBD製品の組み合わせでより高い効果を実感することも可能です。
例えば、日々の疲れやストレスにすぐに効果が欲しい場合はCBDリキッドがおすすめです。
CBDリキッドは、VAPEなどの電子タバコで気化して吸入摂取するタイプのCBD製品であり、摂取から数秒〜数分でCBDの効果が現れます。
ただし、CBDリキッドには効果の持続時間が短いというデメリットがありますので、CBDオイルで長期的な効果を補完すると良いでしょう。
また、皮膚の湿疹やかゆみなどに悩まされている場合は、CBDクリームとの併用が良いです。
CBDクリームを患部に塗り局所的に作用させながら、CBDオイルで全身の免疫機能にアプローチすることで、身体の内外から相乗的に効果を与えることができます。
このように、CBDオイルに別のCBD製品を組み合わせることによって、より高い効果を期待することができます。
CBDの作用を実感できていない人必見!高品質のCBDオイル
CBD製品を使用しているものの、効果をあまり実感できずお困りの方にぜひ試していただきたいオーガニックで安全・高品質なCBDオイルをご紹介します。
この記事を執筆しているCBDの専門家集団が立ち上げたCBDブランド「THE CBD」のCBDオイル10ml 5%(500mg)です。
第三者機関で成分分析しており、農薬などの不純物が含まれていないことは確認済みですので、安心して摂取いただけます。
現在キャンペーン価格の3,980円(税込4,298円)で販売しています。期間限定ですのでお早めにお申し込みください。
ちなみに他社が販売している、CBD濃度5%のCBDオイルの相場価格が8,178円(税込)であることから、3,980円(税込4,298円)というのはかなりコスパの良い買い物であることはお分かりいただけるのではないでしょうか。(2021年5月15日時点の大手通販サイトで発売されているCBDオイル調べ)
2020年9月の販売開始以降、発送処理が追いつかないほどの人気ぶりとなっています。さらに、購入頂いたお客様の93%が2回目以降も継続して購入している今話題のCBDオイルです。
商品が気になった方は、是非一度下記から詳細をご覧ください。
ちなみに、CBDが効かない体質の人もいる
人によっては、CBDと似たような効果を示す内因性のカンナビノイドを自分の身体の中で自然に作っている場合があります。
研究によると、アメリカ人の20%の人がCBDに似た内因性カンナビノイドを身体の中で生産しているとのことです。
つまりこのような人はCBDを摂取しなくても、もともと体の中にある内因性カンナビノイドがCBDと同じような作用をしているため、CBDを外から摂取したとしても摂取する前と比べてほとんど違いが感じられない傾向があります。
このように、CBDを摂取しても体質により効果が実感できない場合があるということは覚えておきましょう。
関連文献
- Repeated treatment with cannabidiol but not Delta9-tetrahydrocannabinol has a neuroprotective effect without the development of tolerance
- Food effect on pharmacokinetics of cannabidiol oral capsules in adult patients with refractory epilepsy
- Safety and side effects of cannabidiol, a Cannabis sativa constituent
CBDの摂取による耐性に関して皆様から頂いた質問
CBDに睡眠薬のような耐性はありますか?(30代男性)
現在のところヒトがCBDに対して耐性を起こすという具体的な研究報告はありません。なお、マウスを使った実証実験では、CBDに耐性は確認されなかったという実験結果があります。まだ研究段階ではありますが、もしCBDを使用していて作用を感じなくなってしまったのでしたら、耐性以外の別の要因も考えられるかもしれません。
CBDを摂取していたら作用が薄くなってしまったと感じます。耐性のせいですか?(30代女性)
現在のところCBDによって耐性が起こる可能性は低いと考えられています。そのため耐性以外に他の原因が考えられます。具体的には、
・CBD摂取の目的が既に達成され使用者の体感として変化がないように感じていること
・CBD製品の種類や摂取量がご自身にあっていないこと
・CBDの用量反応(CBDの摂取量を増やしていった際ある一定量以降から作用を感じなくなってしまう現象)によるもの
などが考えられます。詳しい説明やその対処法などを本記事で説明しておりますのでそちらをご参照ください。
CBDに慣れを感じてしまった場合どうしたら改善できますか?(20代男性)
CBDに慣れを感じてしまっている原因によって変わってきますので、ご自身で以下のことを試してみると良いと思います。
1.CBDオイルの摂取を数日間やめてみる
2.CBD摂取量を増加させる
などがあります。その他の対処法についても本記事でご紹介しています。