タピオカの次に流行る?CBD入りジュースって何?
CBDとは正式名称をカンナビジオール (Cannabidiol) といい、麻の植物などに含まれるカンナビノイドと呼ばれる成分の一種です。このように説明すると警戒する方もいるかもしれません。確かに、麻は大麻、カンナビノイドは大麻成分と呼ばれることもあります。ご存知の通り、大麻は日本で厳しく規制されている成分です。
しかし、CBDについてはそのような心配をする必要はありません。大麻やカンナビノイドに関して警戒されているのは、THCという成分です。
THCは正式にはテトラヒドロカンナビノール (Tetrahydrocannabinol) といい、精神活性作用がありマリファナの主成分でもあることから、規制の対象になっています。
しかし、CBDは日本でも規制はされていません。
それどころか、リラックス作用や安眠作用、自律神経の調節、免疫系の調節、内臓機能の促進など、生体に多くのメリットがあると言われています。
さらに、そのようなCBDを手軽に摂取できるよう、さまざまな種類のCBD製品が販売されています。
代表的なものに、CBDをオリーブオイルやMCTオイルなどの天然の食用オイルに配合したCBDオイルがあります。
また、近年ではCBDを食品や飲料に配合したCBDエディブルも、日本で徐々に販路を拡大しています。
そのようなCBDにまつわる状況下で、次に流行るかもしれないと言われている製品に、CBDをジュースに配合したCBDジュースがあります。
タピオカのドリンクが若者を中心に大流行し「タピる」という言葉が生まれたのも記憶に新しいところですが、もしかすると次の流行の波はこのCBDジュースになるかもしれません…?
そこで、今回はこのCBDジュースについて取り上げてみたいと思います。
CBDやCBDドリンクのメリット・デメリットは?自作できる?海外ではCBDジュースバーやCBDカフェが続々オープン?人気の理由は?
CBDジュースという言葉はあまり聞き慣れないという方も多いかもしれません。
しかし、海外ではCBD入りのジュースが人気のある地域もあります。
アメリカではロサンゼルスをはじめ、多くの地域でCBDジュースを販売しているジュースバーやカフェがあります。
このように、CBDジュースは日本ではあまりメジャーではないものの、アメリカなどでは比較的人々に浸透したドリンクであるといえます。
CBDジュースはそもそも合法なの?
ここで「CBDジュースってそもそも合法なの?」という疑問をもつ方もいらっしゃるかと思います。
実をいうと、この点については少々曖昧な部分があります。
CBDジュースが比較的メジャーなアメリカさえ、驚くべきことにCBDジュースが合法であるとははっきりと言い切ることはできません。
アメリカでは、2018年の法改正によって大麻に対する規制が緩み、大麻製品に対する門戸が大きく開かれました。
大麻に含まれる成分であるCBDにも同様のことが言え、現在では多くの種類のCBD製品が販売されています。
ただし、アメリカでの食品や医薬品を管理する機関であるFDA (アメリカ食品医薬品局) は、CBDを含んだ食品や栄養補助食品を販売することは禁止しています。
つまり、CBDジュースはアメリカという国家から見ると、違法ということになります。
しかし、現実にはアメリカにはCBDジュースを販売するジュースバーや飲料会社が多数あります。これはどういうことなのでしょうか?
アメリカには多くの州があり、それぞれの州によって州法が定められています。
各州によって州法は大きく異なり、大麻に対してとても寛容な地域もあります。
そのため、アメリカ連邦法では禁止されていても、州レベルでみると違法ではないという場合もあるのです。
このような背景から、CBDジュースなどのCBD入り食品は、アメリカの各地域に販売されるようになりました。
さらに、FDAがCBDジュースを違法としていても、簡単にCBDジュースを飲む方法があります。
FDAはCBDを入れた飲料を顧客に販売することは違法としていますが、個人が自分で購入した飲料に独自にCBDを混ぜ合わせることについての規制はありません。
そのため、自分で好きなジュースとCBDオイルを購入し、家で混ぜて飲むという人もいます。
つまり、CBDジュースがメジャーなアメリカであっても、その合法性についてはグレーと言わざるを得ないということです。
現在はCBD入り食品について否定的な見解を示すFDAですが、CBD自体を否定しているわけではなく、むしろ寛容になる動きもみせています。
そのため、将来的にはアメリカ全土でCBDジュースが合法化される日が来るかもしれません。
日本でも大丈夫?
アメリカのCBDジュースにまつわる現状をお伝えしましたが、もっと気になるのはやはり我が国日本で合法かどうかではないでしょうか。
結論から言うと、日本でもCBDジュースを購入したり自分で作って飲んだりしても問題ありません。
ただし、THCが含まれていないなど、日本の大麻取締法に従っていなければならないという条件はあります。
また、大麻に関する法的見解はその時によって変わります。
現在は違法ではなくても、将来的にCBDの取り扱いについてより詳細な取り決めがなされる可能性もあります。
都度、法律について確認をしておくことが大切です。
しかし、現状ではCBDジュースは法律上の問題はありません。
手軽に美味しく飲めるという利便性もあるため、今後日本でも浸透していく可能性もありそうです。
CBD×フルーツやCBD×コーヒーの相性とは?
CBDジュースは、健康に良いとされるCBDをジュースに入れて飲みやすくした便利なアイテムといえます。
この記事をお読みくださっている方の中にも「CBDジュースを飲んでみたい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、ジュースでなくても、さまざまなドリンクにCBDを入れることができます。
有名なものとしては、コーヒーにCBDを配合したCBDコーヒーが有名です。
ここからは、CBDジュースやCBDコーヒーについてのメリットなどを詳しくみていきます。
CBD×フルーツの相性
フルーツの果汁を絞り出した飲み物がジュースです。
そこで、CBDとフルーツの相性についてみてみましょう。
CBD×フルーツの良さといえば、やはり美味しく飲めることではないでしょうか。
CBDオイルには麻の風味が残っていたりするものがあったり、独特なオイリーさがあったりして、苦手意識をもつ方もいます。
しかし、フルーツの香りや味と組み合わせれば、苦手意識をもたず美味しくCBDを摂取することができます。
一方で、CBDとフルーツの相性についてのマイナス面については、果汁によってはCBDがなじまない場合がある、ということです。
CBDは基本的に親油性であり、水にはあまりなじみません。親水性のCBDも開発されていますが、種類や流通量が少ないため手に入りにくく、価格も高価なためコストがかさんでしまう恐れもあります。
そのため、一般的にはCBDオイルなどを利用することになると思います。しかし、CBDオイルは水には溶けません。そのため、水になじませる工程が必要になります。
そのために、レモンやライムなど柑橘系のジュースを使うことが有効な方法の一つとして挙げられます。柑橘系に含まれるクエン酸には、水と油をなじませる乳化作用があるためです。
また、単体ではCBDオイルがなじまないフルーツのジュースであっても、レモンやライムを絞って入れることで、CBDをよく溶かすこともできます。
CBD×コーヒーの相性
次に、CBDとコーヒーについてみていきます。コーヒーは休憩中などほっと一息つく時によく飲まれる飲み物です。
一方でCBDにもリラックス作用があります。
CBDコーヒーは互いの相乗効果が期待できるという点で、良い飲み物といえるでしょう。
また、先述の通りCBDは水にはあまりなじまず、ブラックコーヒーとはあまり相性が良くないかもしれません。
しかし、コーヒーにミルクやクリームを加えると、乳脂肪分とCBDがよくなじみます。また、CBDは脂質と相性が良いという性質から、ミルクやクリームによって生体への利用効率も高くなると言われています。
コーヒーによく加えられるミルクやクリームとCBDとの相性が良い点や、またそれによって生体へのCBDの摂取効率が上がる点も、CBDコーヒーのメリットであるといえます。
一方でデメリットは、CBDには安眠作用があるものの、コーヒーにはカフェインが含まれており、眠る前に飲むと逆効果になる可能性もあるということです。
そのため、摂取する時間帯や量については少し考える必要がありそうです。
CBDコーヒーについては、別記事で詳しく紹介していますので、ご興味ある方はそちらをご覧ください。
CBDオイルとコーヒーを組み合わせるメリットは?副作用や注意点はある?
CBDとの相性抜群?近年注目を集めるスーパーフルーツ・ノニとは
ここで、CBDとの相性が良いと近年注目されているフルーツを紹介しましょう。
それは「ノニ」というフルーツです。
ノニは、日本ではヤエヤマアオキという高木の実を指します。
東南アジアやハワイなどでは健康やスタミナの維持、病気の予防に良いとして食べられてきました。
現在は、スーパーフルーツとして世界的にも知れ渡っています。
日本では元々ノニを食べる文化はありませんでしたが、ここ20年あまりで食用としても浸透してきています。
そのようなノニにCBDを合わせた、CBDノニジュースが近年注目されています。
ノニもCBDも健康に非常に良いとされているものです。この二つを合わせたCBDノニジュースは、メリットとメリットが組み合わさった奇跡のドリンクともいえるのではないでしょうか。
2020年2月には、日本でも国内生産によるCBD入りノニジュースが販売されています。
CBDジュースやCBDコーヒーは日本でも飲めるの?
ここまでで、CBDジュースなどのCBD入りドリンクは海外で人気があり、日本で飲んでも法律上問題はないと説明しました。
では実際に、CBDジュースやCBDコーヒーを日本のお店などで飲むことはできるのでしょうか。
実は、日本にもCBDノニジュースやCBDコーヒーを販売しているカフェは存在します。
近くにそのようなカフェを見つけたら、ご興味ある方はぜひ飲みに行ってみてください。
しかし、日本ではCBD製品の市場はまだ限られており、CBD入りのドリンクを販売しているお店は少ないです。
そのため、近所でそのようなお店を見かけたことがないという方が大多数かもしれません。
しかし、CBDノニジュースなど通信販売を行っているCBD入りドリンクもあります。
さらには、自分で好きなCBD入りドリンクを作って飲むという方法もあります。
作り方も、基本的には好きなジュースやコーヒーなどのドリンクにCBDオイルを入れるだけです。
もっとも、先ほど紹介したように作り方の注意点はありますが、そのポイントを踏まえさえすれば、誰でも手軽にCBDジュースやCBDコーヒーを楽しむことができます。
以上のように、CBDジュースやCBDコーヒーは日本でも徐々に広まっていることが分かります。
ご興味ある方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
CBDジュースに関して皆様から頂いた質問
CBDジュースのメリット・デメリットはありますか。(30代男性)
CBDジュースのメリットは、持ち運びが容易で、手軽に摂取できることです。また、作用の持続時間が長いことです。舌下摂取の作用の持続時間は約8時間ですが、CBDジュースの持続時間は約20時間ととても長いのが特徴です。一方、デメリットは摂取量の調節が難しいことです。また、吸収率が低いことです。具体的には、舌下摂取は13~35%、吸入摂取は34~56%であり、他の摂取方法と比較するとCBDジュースの経口摂取の吸収率は6~20%と低いことが分かります。
日本でもCBDジュースを購入することができますか。(30代女性)
THCが含まれていないことなど、日本の大麻取締法に従っている商品であれば、日本でCBDジュースを購入しても問題ありません。最近では、「ノニ」という植物を用いたCBDノニジュースやCBDコーヒーを販売しているカフェがオープンしています。
CBDオイルをジュースに入れても問題ないですか。(40代女性)
問題ありません。ただし、CBDオイルは水には溶けないため、作る際には、水になじませる工程が必要になります。そのために、レモンやライムなど柑橘系のジュースに混ぜてCBDジュースを作ることをお勧めします。